ナンバーポータビリティがいよいよ始まったわけですが、キャリア間の競争が活発になるのは良いことです。
下馬評ではauが優勢という見方が多かったですね。auのブランド戦略はここ数年かなり成功していましたし、auに乗り換える「きっかけ」を待っていたユーザーも潜在的に多かったと思われます。
ネット評判記 No.92 番号ポータビリティ制度の鍵は様子見の「浮動層」のゆくえ
実際、始まってみると、事前予想の通りの展開。auが先行している感じです。
au、MNPを使った転入ユーザーが10万人突破
ソフトバンクは安売りイメージ戦略で、マスメディア的な話題はさらったものの、ドコモやauからの移行はさほどでもないみたいですね。まぁネットでは説明不足と批判が高まっていますし、ユーザーが安さだけを求める時代でもありませんからねえ。マスメディアを動員しての煽りが通じにくい時代ですし、ユーザーはあくまで冷静ということでしょう。
「携帯電話よりも安い料金で似たようなサービスをしたのが、根本的な失敗だった」と語る。PHSはその価格競争力で一時的な注目を集めたものの、携帯電話キャリアの対抗値下げによって優位性が薄れた。そうなると「PHS=安い携帯電話」のイメージは、かえってPHSサービスのブランド力を落としてしまい、次第にユーザーが離れる要因になってしまう。
しかし、キャリアを変えたいと思っているユーザーの人数はマスメディアが煽っているほど多くないというアンケート結果も出ています。
制度開始直前! 番号ポータビリティ制度の利用意向調査 - CNET Japan
番号が一緒でもメールアドレスが変わるから困るという意見はよく聞きます。ポータビリティでの需要増を見込んで、携帯電話向けにサブアドレスを提供するサービスが増えているみたいですが、まだ認知度が低いのかもしれません。
livedoor ニュース - さくらインターネット、ナンバーポータビリティをにらんだ携帯向け無料メールアドレス&転送サービス
ボクはそういう使い方をしないから、何ともいえないんですが、ケータイのサブアドレスってどの程度浸透してるんでしょうかね? かなり以前から存在はしましたけど、どうも使い勝手悪そうなイメージがあって。なんつーか、ケータイユーザーにとっては(公式の使い勝手の良い)メールアドレスを複数持てることの方が売りになるような気がするんですけどね。ただの知り合いか、ちょっと仲のいい人か、親友か、家族か。相手によってアドレスを使い分けたいというのが、今のユーザーの感覚じゃないですか。
■アリスソフト公式サイトにて、店頭デモムービーが公開されました!
年末商戦最大注目のソフトの発売が近づくにつれ、ボクは今日もしっかり昂ぶってます。
■同じく公式サイトで登場人物・勢力紹介が全オープンしました。
いやー、相変わらずアリスソフトのキャラは濃い立ち方をしてますね。
「たぬき」と呼ばれた徳川家康はたぬきの大妖怪で、天下を取って人類にたぬきの着ぐるみを着せるのが野望。このあたりはまだかわいい。
徳川家康
妖怪達の中でもトップクラスの実力を持つ大妖怪。
とんでもない力を持つが小心者、ちょっと脅かせばすぐにびびるが、いつかは天下を取り人間どもを征服して、全人類に狸の着ぐるみを着せる野心を抱いている。
しかし今川義元になると、アリスソフトらしいトンデモ設定。今川焼きの職人のおじさんって!
一人娘の今川あんこちゃんと一緒に親子幸せに暮せるといいんだけど、なんかあっけなく滅ぼされそうなか弱さです。
今川義元(ハニーキング?)
今川焼きの職人のおじさん。
ハニーがいっぱいいる東海道を安全に通る為に着ぐるみを着て移動していた所、ハニー達にハニーキングとして祭り上げられてしまった。
もしハニーキングでなく中にいるのが人間と分かったら殺される、ブルブルと怯える毎日。
いまだかつてこんな政宗がいたでしょうか。ある意味発想の逆転というか。アリスソフトらしいキャラに脱帽。
ボクがエロゲー好きな1つの理由は、トンデモ感、キワモノ感ではコンシューマーなど足元に及ばないところ。つまらんよ、最近のコンシューマーは。もっと馬鹿やらないと。セガとカプコンは比較的良いバカ風味を出してますが。
独眼流政宗
現在の妖怪王。
いわば出来る男。かっこいい。
初紹介なのに「ついに」と付けているのは仕様です。抗議は受け付けませんよ。
ソフトサークルピンポイントさんの新作「巨乳会長 対 触手番長」が注目を集めているわけですが、確かにヤバス。原画は13cm『ワルイコトシタイ』のABU氏、シナリオはFULLTIME『エロ医』のはやさかうたね氏。
このネーミングセンスには脱帽です。巨乳会長というベタな名称はさておき、触手番長!? 番長って? だいだい、「学園ハートフルアニメーション触手陵辱コメディーADV」という正体不明のジャンル名が素敵すぎます!
まぁボクの趣味のど真ん中を貫くわけではないので、さすがに昂奮死はしませんが、範囲内の作品ではありますね。ヤバス、ヤバス。しかし巨乳、触手、陵辱は3点セットですねえ、やはり。微乳で触手というのは聞いた事があまり無いです。
この辺り、「萌えオタは巨乳より微乳が好き」という定説とぶつかるものがあります。まぁエロいとエロの違いというか。萌えとエロい(微乳)は近いと思うんですが、エロ(巨乳)は遠いんですよね。
それにしても、ヒロイン陵辱モノというのは、団塊ジュニア世代に取りついた欲望のような気がします。
実際、エロゲーでも1大ジャンルを形成していますし、二次元ドリームノベルズを始めとしたエロライトノベルを買い支えているのもこの層です。80年代〜90年代前半のアニメ、コミック、ゲームににおける戦闘美少女に脳みそをジャックされたまま、大きくなった人間がそれなりの人数いて、市場を形成しているんですよね。クリエイティブ的にも、『魔法少女リリカルなのは』あたりは、まっとうな熱血魔法少女ストーリーを標榜しつつも、微妙に百合的な同人的カップリングを内包しつつ、その裏に80年代的欲望も見え隠れしています。
戦闘美少女に心魅入られた人間のなんと多いことか!
(って、勝手に多くしてますが)
現在のライトノベルの戦闘美少女にも繋がる気がしますが、深入りすると長くなりそうなので、そのうちおいおい語りたいと思います。
・・・・ところで、巨乳会長をマンセーしているくせに、『遥かに仰ぎ、麗しの』の風祭みやび様に萌えているのはけっして矛盾ではなく。つまり萌え対象であって、エロの対象では100%無いわけで。しかし体験版を遊んだ感じ、教員に向かって「平伏しろ労働者。給料下げるぞ」とのたまう理事長代理・みやび様は思っていたよりは痛キャラではなかったみたいで、ちと残念。少なくともハルヒ程度には、痛キャラでいてほしかった。俺的には、痛い言動&罵倒少女はツボなので。
(購入じゃなくて購入確定なのは、近所のショップだと売り切れてたからです。)
実は恥ずかしながら遊んでなかったんですよ。
アニメは「いずれゲームをやるかもしれない」と思って観てません。
PS2版の評判が前評判の高さを裏切らず、非常に高いみたいで、もうすぐ長期休暇に入るし、買っておこうかなと思いました。
アクアプラスとフライトプランの共同開発というのも話題性につながりました。
アクアプラスは『雫』と『痕』でビジュアルノベルを切り拓き、『ToHeart』『こみっくパーティ』で知られる美少女ゲームメーカーであり、フライトプランは『サモンナイト』『ブラックマトリクス』シリーズの開発で有名なゲーム会社。現在は初めての自社ブランドソフト『ドラゴンシャドウスペル』も開発中です。
(力をつけた開発会社がパブリッシャー化、自社ブランド開発に踏み切る動きが活発になってきました。以前より景気が良くなってきたからでしょうか。)
さて、美少女ゲーマーはPS2とPSPに安住しています。あと2年は、美少女ゲームの大半はこの2つのプラットフォームに留まるでしょうね。そして将来的にXBOX360とPS3のどちらに客が流れるか? WiiはSDゲーム機なので、Wiiに出すぐらいならPS2に出し続ければよく、Wiiは大半の美少女ゲームにとってまるで価値がない。
マイクロソフトとソニーはつまらないプライドに囚われず、取り込みを怠らないように期待したいですね。アメリカ的感性に満ちた悪趣味なゲーム機や、黒くてクソ高いゲーム機を喜んで買うライトユーザーは1人もいないわけで、プラットフォームホルダーの方々には、自分たちの製品をどんなユーザーが買い支えてくれるのか、しっかり現実を見ていただきたい。
特にSCEはPSPにおいて客層を勘違いしたマーケティングを繰り返していましたからね。GCの累計普及台数を2年で追い抜こうとしているのに、ソフト市場が活性化しないのはなぜなのか。自分たちを支えてくれたユーザーに応えるのが商売の第一歩。「俺の求めるユーザーじゃないよっ!」と言わんばかりの態度と施策はいかがなものか。そんなことだから、『モンスターハンター・ポータブル』以外に目立つヒット作が出てこないんです。
もっともシンプルな施策は、エロゲーの解禁です。PSPはメディアプレイヤーとしての機能が高く、この機械の上でゲーム、映像、音楽、Webが互いに競争しています。アダルトUMDやネット経由のエロ動画を見るためのプライベートモニターとして受容されているのですから、そこにアダルトゲームを提供するのは自然な発想。なぜゲームだけが表現を制限されて、他の娯楽と戦わなければいけないのか? じつに馬鹿げた話です。エログロハードとなりつつあるXBOX360向けのゲームは、本当ならPSPに集めるべきなのですよ。
大体、PS3のビジネスは破綻しちゃってるでしょう。クソ高い物を安く売らないといけなくなったんですから。ソニーに残された道は、儲からなくてもせめて普及台数だけは守ることだけ。だから東京ゲームショウでの値下げ発表は最善な(=座して死を待つ最悪よりはマシな)選択肢でした。そして来年も値下げをし、再来年も値下げをしなければいけません。
プロセッサ性能至上主義という誤った選択を選んでしまった失敗を埋め合わせるためには、莫大な資金が必要。利益をかなぐり捨て、PS2とPSPで利益をあげて、それをすべてPS3につぎ込まなければいけません。縮小するPS2や、アダルトコンテンツに侵食されたPSPで、どうやって利益を上げるのか。選択肢は限られています。ボクは一番シンプルな施策は1つだと思います。早く決断してほしいですね。先を見通す能力が無いなら無いで、せめて覚悟を決めて決断することぐらいはできないと。
エロ本編集者の憂鬱と希望 2006-10-23
団塊ジュニアとかぶるファミコン世代でも同じ事が言えるかもしれませんね。
ゲーム機に慣れ親しんだ最初の世代が団塊ジュニアであり、ファミコン世代です。そしてファミコン世代以上の人口ボリュームは、それ以降存在しません。つまり大雑把にいえば、国内のゲーム機戦争のゆくえは、ファミコン世代をどのハードが取り込むかで決まってきた、と言えます。最初の10年でファミコン世代の心にテレビゲーム文化が刻まれ、次の10年で任天堂を卒業したファミコン世代がソニーに移り、その次の10年で再び任天堂に戻ってきました。
任天堂からソニーにトップシェアが移ったのは、ファミコン世代が大学生になって任天堂から卒業したこと、余暇とそこそこの資金があったこと(PS時代の後期はクリアまでのプレイ時間が長いことが評価された)、SFC時代の象徴ともいえるスクウェアがPS陣営に移籍したことが要因です。DSで任天堂が成功したのは、タッチジェネレーションによるユーザー層拡大の成果はもちろん大きいものの、ハード台数の下支えとして、大作ゲームに疲れ、飽きてきたファミコン世代の携帯ゲーム機支持があったからです。ファミコン世代は『Newスーパーマリオ』の爆発的な売上にも大きく寄与しています。ファミコンミニ以降、任天堂がじわじわ任天堂ジェネレーションを引き戻してきた成果が発揮されたと見ることもできるでしょう。
リメイク『FF3』の成功を見ても、ファミコン世代マーケティングが今のゲーム市場できわめて効果的なことがわかります。そういう意味では、対象年齢を微妙に下げた『テイルズ・オブ・テンペスト』のキャラクターデザインはズレたマーケティングだったといえます。それ以前の問題で、えらい騒ぎになってるようですが・・・・。
このあたりは任天堂ハード=子供向けというイメージの根強さによるものでしょうね。『FF3』も最近のFFと比べれば主人公たちの年齢が低く見えますが、まぁファミコンの頃のFFはこんな感じだったので。DS版『FF12』のキャラデザも少し年齢が下がっています。これは、子供へのFF入門ソフトという位置づけなのか、ファミコン世代向けなのか、どちらと見るべきか。(開発者インタビューでは前者のようにコメントしていますが)
しかし懐古系の流れを除くと、まだファミコン世代の変化に対するマーケティングが十分とは言えません。現時点で明らかなのは
では新作はどうするんだ?
というと、全体として新しい大作は欧米市場を意識したものになっています。ファミコン世代が大作に疲れ始めているので、大作を買い支える層が乏しくなりつつあります。より若い世代は人口ボリュームでファミコン世代より小さいため、国内向けの大作は必然的に難しくなります。結果的に欧米のユーザーも含めたグローバル市場で採算を考えなければいけません。
国内市場はライトな作品、リメイク作品を携帯ゲーム機向けに投入しつつ、大作路線は日欧米すべてを計算に入れて開発を続ける。これが多くのゲーム会社にとってのスタンダードな開発戦略になります。DSの成功で見直されているのは、前者のライト路線です。
個人的に残念なのは、ファミコン世代の年齢上昇にともなって、作品をより大人向けにしようとするゲーム会社が意外と少ないことです。ストーリーを廃したライト路線か、ストーリーの質(傾向)は従来のままで世界市場を狙った大作路線の2つしかありません。
ボクには昨今のRPGをやる気力はほとんど残っていませんが、一方で大人向けのストーリーをインタラクティブなメディアで楽しみたいという欲求は持っています。ここは手つかずの領域だと思うのですが・・・・。ボクがストーリー系ゲームが売れなくなってきたという事実を述べながら、一方でライトノベル、アニメ、ノベルゲームといったストーリー系メディアの記事が増えている真意は、じつはそこにあります。
補足
現時点で出ている情報だけで判断してるので、勘違いの可能性も大ですが、『すばらしきこのせかい』が何となく引っかかっています。2画面の戦闘は微妙な気がしますし、RPGという形式の有効性も疑問なのですが、作品の内容にライトノベルの影響を感じるんですよね。ライトノベルの非ノベルゲームへの影響。そこだけがとても気になっています。
(今日は2本記事をアップしています)
絵文録ことのは:ケータイ文化圏とネット文化圏の深い溝
この記事を読んで。
ゲーム機のWebブラウザはどちらの文化圏に属するのでしょうね?
独自の第3の文化圏を作る状況はちょっと考えにくいです。
今までゲーム機のWebブラウザは、ケータイ文化圏に属するユーザーを狙っているようで、実際はネット文化圏に属したブラウザになっていたと思います。
例えば、ドリームキャストは購入層からしてマニアが多く、どちらかというとネット文化圏に属するユーザーが多そうなイメージがありました。PSPはいわずもがな。 DSブラウザもケータイ文化圏向けのようで、実際はネット文化圏のユーザーが珍しがって買っている状況だったと思います(それ以前に、これならケータイで見ればいいじゃないかと言われていましたね)。
PS3とWiiはどうなるか。
PS3はフルHD対応という事もあり、PCと比べてさほど遜色ないWeb閲覧が可能です。PSP同様、標準で無料でついてくるので、わざわざPCでWebを見ようとは思わない人にとっても訴求力はあるでしょう。一方Wiiは始めからファミリー層を狙っていける価格帯です。
任天堂ブランドもファミリー層には安心感があり、この点ではPS3より断然有利。ただしWebブラウザが有料(期間限定で無料)な点がやや残念。ゲームのためにゲーム機を購入して、ついでにWebを見る人はある程度いるかもしれませんが、わざわざお金を払ってまでテレビでWebを見たいという人はグッと少なくなるでしょう。
もっとも利用者の数などを見て、無料期間を延長することは可能でしょうから、任天堂の方針しだいではさほど問題にならないかもしれません。
ただしSD解像度という点はやはり不利。 Webは基本的に縦長の解像度が重要なので、せめてHDは欲しい。
反面、インターフェースはリモコンがあるので、かなり有利。まあリビングでの使用や、「ケータイで見るには不便で、テレビで見たいけど、PCほど一度に文章が読めなくてもいい」二ーズは絞り込めるはず。
地図検索、簡単なオンラインショッビング、基本的な検索ができれば、とりあえず十分かもしれません。
長らく広報体制の遅れが目立ったPS3ですが、ここにきて一気に情報が出てきました。
■プレイステーション3のオンラインサービスの詳細が判明! 11月11日からゲームの配信がスタート
オンライン専用のオリジナルタイトルが年内に数本提供されるようです。
『BLAST・FACTOR(仮題)』は、XBOX360の『Geometry Wars』と同じように360度全方位シューティングゲームです。マニア向けカジュアルゲーム(言葉としてちょっと矛盾?)では、全方位シューティングが人気なんでしょうかねえ。
(参考:PS3のe-distributionも全方位シューで埋め尽くされるのか?)
『fl0w』は同名のFLASHを商品化したもののようです。PS3の六軸センサーには対応しているみたいですが、その他の部分がそのまんまなのか、表現力が大幅に向上しているのか。この手のプランクトン系は、アマチュアのフリーゲームなどではしばしば見聞きするアイデアです。シミュレーション方向にいくとしんどいので、メディアアート的にまとめるのが無難なんでしょうかね。しかし一方で商品として成立させるのはなかなか難しいのも確かで、DS『エレクトロプランクトン』もタッチジェネレーションズの中では売上が振るいませんでした。
(参考:FLASH版flOw公式サイト)
また「ゲームアーカイブス」として、PS1やその他のゲーム機のソフトがPSP向けに配信されるようです。これまで違法のエミュレータが横行していたPSPの世界に、正規のエミュレータ販売が浸透していくのか。少し興味深いところです。
■プレイステーション3のすべてがわかる"PLAYSTATION TV"が全国1000店舗に設置
年内1000店とは大きく出ましたね。
『デビル メイ クライ 4 TRIAL Version』『パワースマッシュ3 体験版』『グランツーリスモ HD 体験版』『リッジレーサー7 体験版』など、4タイトルの体験版が遊べます。PS3をすぐに手に入れられないユーザーでも、いち早くPS3ワールドの片鱗にふれることができるわけですね。SCEとしては、供給体制が整い、タイトルが揃うまでは、ユーザーに「次世代機ぜんぶを買い控え」してもらいたいはず。PS3が即買いでなくても、Wiiや360に流れなければ、この年末商戦はオッケー、オッケー。供給体制が整わないなりに、打つべき手はいくらでもあります。
まぁネット上ですと、わざわざけなすためだけに現場に出かけるネガティブ・メタゲーマーもいらっしゃるかもしれませんが、そういう印象操作に惑わされるユーザーが一人でも減るように、一刻も早く多数の小売店に設置してほしいものです。百聞は一見にしかず。100のネガティブワードも1回のプレイには勝てません。
■はじめてのPS3
まだ情報量は少ない気もしますが、とりあえずPS3紹介ページがオープンしました。
PS3の広報活動が遅れた要因はおそらく、大幅値下げにあると思います。あれでターゲットの範囲が広がりましたし、どこか遠くの4次元世界ではなく、Wiiと同じ据置ゲーム機という土俵に乗ったことになります。あの発表は限られた人間しか知らなかったようですから、広報、営業の方針が定まって動き出すまでに多少のタイムラグが発生するのはやむを得ないこと。
これからの垂直立ち上げぶりが注目です。率直にいって、ゲーマー層は別として、ライトユーザーへの認知度という点では圧倒的にPS3の方がWiiを上回っているはずです。WiiはまだCMを打ち始めたばかりですし、順を追って徐々に情報が明らかになると思われるため、一般の消費者はまだ購入を具体的に検討できる段階ではありません(この点は、あえてNintendoの文字も外し、ゲーム機らしからぬ名称をつけた任天堂の背負った覚悟とリスクですね)。
年末商戦でPS3は品薄に陥る可能性が高い。大根田CFOは会見で、商機を逃さないよう対策としてPS3と交換できるクーポンを販売することを明らかにした。すごい、生産出荷台数を越えた新しい手法にびっくり仰天です。クーポン刷った枚数をクーポン生産出荷台数として加えれば、600万台どころか1000万枚も夢ではないですね。
好きにしてくれって感じですが、クーポンを買うメリットを提示してほしいなあ。リモコン付けるとか、少し安く買えるとか。まぁ発売日に本体が手に入らなくても、クーポン買って写真に取れば、ブログの記事にできるというメリットがありますけどね、別にゲームブロガーを喜ばせても仕方ないわけですし。いや、発売日のネタに困らないボクはうれしいですけど。入手できない惨めさがより際立つ感じで、素敵ですよね。
部屋の本の処分をチマチマ進めながら、チマチマと新刊を読んでます。
狼と香辛料 3
北方の故郷をめざしていっしょに旅を続ける狼神ホロと行商人ロレンスは、冬の祭りに賑わうクメルスンへの道中、魚商人のアマーティに出会います。才気にあふれた若い商人はひと目見て、ホロに惚れてしまったらしく、あれやこれやと世話を焼いてくれます。ホロに信頼されていると思っていたロレンスは、始めは若い彼の熱意を微笑ましく見ていました。用事のある自分のかわりに、ホロの祭りの案内をアマーティに頼んでしまうほど。
しかし油断大敵。若いがやり手のアマーティは予想外の大胆な手で、ホロを自分のものにしようと動きます。それでも、これまでの旅でつちかった信頼関係なら大丈夫と高をくくっていたロレンスですが、タイミング悪くロレンスとホロはちょっとした誤解から大きくすれ違うことに・・・・。
結末は当然決まっているわけですが、やっぱり雌に翻弄されるのが雄のサガなんでしょうね。妙に自信を持って足元すくわれてオタオタするのも、呆れるぐらいに自信を失って駆けずり回って落ち込んでドツボにはまるのも、どちらも雄の習性。最後は二人の関係を再確認する、良い話でした。
ホロの故郷の情報も出てきたし、5、6巻あたりで終わりそうですが、二人の旅の終わりはどうなるのか。二人とも漠然と不安を感じているのでしょうが、読者としても非常に気になります。続きが早く読みたいですね。
アンダカの怪造学 4 笛吹き男の夢見る世界
眼球を切り、狂乱家族日記を切り、残る日日日作品は『アンダカの怪造学』。これもそのうち切るかもしれませんが。
それはともかく、いよいよ第二部に突入。
設定が色々と増えてますが、次巻あたりからハードな展開になるんでしょうかね?
強そうな雰囲気を漂わせていて、そのじつ本当に強い魅神香美(ゾンビ系大好き娘)が活躍したので、よしとしましょう。大公といい、ナイト君、肉体道楽といい、上級一位を越えた連中が増加中なのは、良い強さインフレですね。
キノの旅 10
今回はどれも微妙かも。
「歌姫のいる国」はここまで引っ張るほどの話には思えないんだけどなあ・・・・。
一番良かったのは「ティーの一日」。グレネードランチャーを装備しての大活躍を期待します(そのための伏線だと信じて)。
ヤクザガール・ミサイルハート
ボーイミーツガールの直球。
昨今の「現代学園異能」モノと違って、主人公は特に鬱屈してないし、素直に楽しめます。
美少女とバトルと刀が好きな人にはオススメです。
後半はバトル、バトル、バトルの連続でした。この二人、痛快なまでに強すぎです。
今回明かされていない設定がまだまだありそうで、今回は登場編、次巻以降で物語が本格化すると考えればいいのかな。
ブログちゃんねる:新ジャンル「ハートマン軍曹」
ハートマン軍曹萌えですか。
罵倒少女萌えってのはありますけどねえ・・・・。
『つよきす』における蟹のような。
それはさておき、PS3予約大戦が勃発しております。
「プレステ3」予約受付で攻防戦・少数限定、情報流出も
ここで、予約券を写真に撮って掲載するのが勝ち組ゲームブロガーってやつなのかもしれませんが、残念ながら、予約できてないんですよ! 近所のショップでは「入荷が数台だから、予約は受け付けない事にしてるんです。ある程度の台数が入るようになるまで待ってください」と断られましたし、オンラインショップの予約開始は・・・・よりにもよって忙しい時に受付開始するなよォー、うわわーん、参戦する事さえできないじゃないかっ!
今夕はTSUTAYA合戦が開戦したというのに、不戦敗。ああ、惨め、惨め、負け犬でござるよ、ワンワン。
かくなれば、残った希望はドットコム・ハルマゲドンだけ!
思い起こせば、6年前も同じ状況に陥った気が。激戦の中、予約ページにたどり着いた時は真夜中だってのに喝采を叫んでいましたね。今度もドットコム戦を勝ってみせる!
アーメン・ハレルヤ・ピーナツバターだ。
いや実際、発売日にゲットできなかったら、ゲーオタ的には立派な敗残兵ですよ。敗残ゲーマー兵。ハートマン軍曹に罵倒され尽くします。「貴様は最低のうじ虫だっ! ダニだっ! この宇宙でもっとも劣った生き物だ! ゲーム機なんてものは何の役にも立たん、そびえ立つクソだ! そのクソを買えない貴様はただのデカいクソだ!」。
うわわーん。しくしく・・・・。
ま、まあ、なんですね。
もし仮にPS3を発売日に買ったとしても、いったいどうするというんでしょう?
PS2の時はマスコミの煽りがすごくて、PS2を買って日本経済を救おう!的な正体不明な盛り上がりがありました。思わず、「世の中にはPS2持ってる人と持ってない人の2種類の人間しかいない」などと真顔で宣言したくなる雰囲気がありました。発売日には会社に持っていって、自慢しまくったものです。
しかし今回はそういうオーラはありません。つか、5キロもある時点で、会社に持っていって自慢するのも一苦労ですよ? 汗ダラダラかいて、通勤電車に乗るじゃないですか。そうしたら、周囲のサラリーマンやから注目されること間違いなしです。「あれ? キモオタが重そうな荷物背負って電車に乗ってきたよ」「どうしてオタって生き物は、あんなにぎっちりリュックに物を詰め込むんだろうね。見苦しいったらありゃしない」「通勤時間なのにニートが乗ってるよ。おかしいな、別の生き物が乗っちゃいけないだろ。ここは動物園じゃないんだよ。誰か、駅員を呼べよ」
そうやって苦労して職場に運んだところで、「うわっ、ホントに持ってきたよwwwwww」「すげー、でかい。重そうwwwww」「さすがw まさに(羞恥)プレイですなwwwww」「米袋とどっちが重かった? ねえねえ、どっちが重かった?」と別の意味で絶賛大好評まちがいなしですよ。
うわーい。泣けてくるね。
い、言っておくけど、別に発売日に手に入れられそうにないからって、悔しくてこんな事書いてるんじゃないんだからねっ、ほ、ホントなんだから、その気になったら簡単に手に入るのよ、信じなさいっ、だ、だいたい、1週間や2週間遅れて買っても大して違わないでしょ、そんなに毎日ゲームしたいの? キモいわよ、キモすぎるわよ、年内に買えれば発売日に買ったのとほとんど変わらないわよ、むしろゆったり購入した方が優雅とさえいえるわ。ぜ、絶対そうなんだからねっ!
〃〃∩ _, ,_
⊂⌒( `Д´)
`ヽ_つ__つ
ジタバタ
普及台数で先行するXBOX360や、開発しやすく短期間で商品を投入しやすいWiiが短期間で巨大なシェアを築き上げるのか。それともPS3が追い上げて、長期戦で優位性を発揮していくのか。ソフトメーカー各社は頭が痛いところでしょう。
そんな中、ゲーム業界人の間に「次世代機は様子見」ムードが広がっています。普通ならいつまでも様子を見ているわけにはいきません。けれども先日書いたとおり、1年で決着がつくと予想されるため、1年ぐらいならDSで稼ぎつつ、じっくり次世代機の研究を進めればいいという判断は合理的です。
一部のネットユーザーはピラニア的な熱狂をもって、PS3批判を繰り返していますが、実際のところコアユーザーの大半は次世代機すべてを冷静(冷淡)に見ている状態でしょう。またライトユーザーも今の所DSに夢中で、次世代据置ゲーム機には無関心です。
一方、業界人の間には、PS3は長期戦で有利になっていくハードという理解が浸透しつつあります。PS3の最大のネックは価格とサイズですが、どちらも時間と共に解決する要素です。また据置ゲーム市場が縮小しているといっても、PS2からの買い換えという需要はやはりそれなりにあります。
豪SCE重役が他社の次世代ゲーム機を「高価」とコメント/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム
PS3の価格が初めて発表された当時は否定的な観測が飛び交ったものだが、ここへきて、“PS3は長期的に優勢”という論調も定着しはじめている。(この部分、人によって微妙に現状認識が違いますね。「長期的には優勢」と「長期戦なら有利」は意味が違います。ジーパラの記事は前者の認識。ボクは後者の認識。PS3は長期戦に持ち込めなければ脆いとボクは思います)
今年の年末商戦は出荷台数からいっても、XBOX360とWiiがPS3に勝ちます。しかし来年になれば、PS3は猛烈に追い上げてくるでしょう。XBOX360とWiiの課題は短期間でシェアを築き上げてPS3を大きく引き離すことです。「もう何をやってもPS3には誰も振り向かない」という状況になれば、どれだけ長期戦に強いハードでも無意味です。実際、DSとPSPの競争ではそうなりました。逆に短期間でそこまで差をつけられなければ、PS3が徐々に優位性を発揮し、結局トップシェアを握る可能性が高い。
日本ではWiiがDSと同じようなヒットを生み出せるかどうかが焦点です。DSのタッチジェネレーションの成功を見れば、たしかにWiiでも同じようにライトユーザーを巻き込んだ大ヒットを起こすかもしれません。しかしヒットが出なければ、結局はユニークなリモコンのついたGC程度の認識で終わってしまうでしょう。そうなれば、(据置ゲーム機の市場が縮小するにしても)PS3がシェアを握るでしょう。
欧州ではXBOX360が不調なため、PS3があっさりシェアを握りそうです。ただ、価格の高さが災いして、最初の数ヶ月の売上はすごくても、すぐに止まってしまうかもしれません。実際、欧州のPSPはそういう動き方をして、DSに負けてしまいました。欧州は『Eye Toy』が200万台以上売れたり、『nintendogs』が300万本以上売れるなど、ユニークなハードやソフトに積極的なユーザーが多いマーケットです(ゲーマー人口が少なく、ゲームの固定観念が薄いからでしょう)。XBOX360とPS3が競争している間に、Wiiが何台売れるか? 少し興味深いところです。
北米は最も読みにくい状態です。XBOX360とPS3の大激突が当面の焦点。『MGS4』や『Halo3』が登場する来年末が本当の決戦でしょうね。Wiiについては『ゼルダ』を投入するので、出足はいいでしょう。しかしその後、コアゲーマー向けのタイトルが続くかというと不透明です。ソフトメーカー各社の大作を手がけるチームは、性能の高いプラットフォームで開発したがりますから、HD対応でない事が足を引っ張ると思います。
Wiiが北米のライトユーザーを取れるかは未知数です。市場の変化はまだゆるやか。DSが売れるようになったとはいっても、DS Liteの魅力で売れていて、キラータイトルで引っ張ったわけではないですし。ただ、チマチマしたタッチペンよりも、体感ゲームの方が北米のユーザーにはわかりやすく、その点ではDSよりもポテンシャルは高いといえそうです。
2004年まで北米のゲーム市場は拡大を続けていました。ゲーム開発のレベルも上がってきて、ゲーム大国の座は日本からアメリカに移ったと真顔で語る業界人もいたほどです。もっともその幻想は、北米のゲーム市場の縮小や、E3の大幅縮小といった出来事によって、こっぱみじんに打ち砕かれました。
また、XBOX360が日本だけでなく、英国を除く欧州でも不調です。
欧米制覇の見込みは薄く、シェアを築き上げられるのはおそらく米国と英国に限定されるでしょう。そのため「世界市場を考えれば、XBOX360が有利」という論理は崩壊しつつあります。
かつては日本にも、ハードが高く、対応ソフトが少ない時点でも積極的にゲーム機を購入するユーザーが多数いました。また欧米でゲーム機が発売されるまでに半年、1年のタイムラグがあり、日本のソフトメーカーは欧米のソフトメーカーよりも先行して開発し、日本のユーザー相手に開発資金を回収した状態で、欧米市場にソフトを投入することができました。
しかし日本では「ゲーム離れ」が進行し、最初はライトユーザーが離れていき、次いでゲーマー層の消費も落ち込んでいきました。新作ソフトの売れる期間はますます短くなり、長時間かかるゲームはマニアでも敬遠するようになりました。
2000年〜2005年、日本でゲーマー層の購買パワーが落ち込んでいた間、北米では購買意欲の高いゲーマー層がソフト市場を支えていました。その結果、北米では従来のゲームをより良く、より大規模に作る技術が発達しました。それは新清士氏のこの記事で言及されているとおりです。
「クリエイター」と「ディベロッパー」、日本のゲーム技術者の進む道は
単純にいって、日本では米国よりもクリエイターが多く、米国では日本よりもディベロッパー体質の開発チームが多いです。北米のゲーム産業は多数のゲーマー層に支えられ、「ゲーマー大国」に特化しました。しかしその結果、非「ゲーマー大国」からは乖離してしまいました。
米国ゲーマーに特化したゲーム機であるXBOX360が日本でも欧州(英国除く)でも不調なのが、その証拠です。日本はゲーム離れが進行していましたし、欧州はそもそもゲーマー層が多くない地域です。
欧州はゲーム機の普及が最も遅れている地域で、ゲーム人口が少ないんです。またゲームに対する固定観念が薄いから、ユニークなゲームが大ヒットする市場が存在します。PS2の『EYE TOY』は200万台以上売れていますし、『nintendogs』が300万本以上売れています。
世界的に見て米国ゲーム産業の影響力が限定的になっているのは、あまりにも「ゲーマー大国」に特化したせいです。ゲーマー大国に特化しすぎれば、非ゲーマー大国で存在感を失い、非ゲーマー大国に特化しすぎれば、ゲーマー大国でのシェア争いに不安が出ます。1つの潮流に特化しすぎることなく、バランスよく2つの潮流を制することが大切です。そしておそらく、それが可能なのは日本だと思います。
タイトルと全然関係ありませんが、ソニーのBRAVIAのCMが大きな話題を呼んでいるようです。
また米国ではすでにPS3のCMが流れているらしく、その動画がYouTubeに上がっています。日本のWiiのCMと米国のPS3のCMは話題になってますが、米国のWiiのCMと日本のPS3のCM(流れてない)は話題になってません。なかなか面白い現象です。
PLAYSTATION3のCMがいい、いや偽者だったとしてもこれはいい。:[mi]みたいもん!
この映像は高級/高価/高性能なゲーム機に対する期待感を煽るCMとして、なかなか良くできています。少なくとも北米市場では、特に対XBOX360では良いCMでしょう。日本ではズレてますけども。(ソニーは北米市場と日本市場のズレに最も苦しんでいる企業の1つといえます。)
さて、最近マスメディアのソニー批判が吹き上がっています。またネット上でのPS3批判がややいきすぎているように感じます。ボクの見る所、東京ゲームショウでの値下げ発表以後、中立派の人はむしろ何も言わなくなり、アンチPS3派の人たちが活発になっています。何を焦っておられるのか、一言でもPS3の長所を書けば、コメント欄に押し寄せて荒らして去っていきます。別に釣るつもりはなかったのですが、「次世代ゲーム機戦争は1年戦争」という記事についたコメントの数々を見れば、その異様さが証明できます。記事の大意は完全無視で、PS3の優位点を徹底的に批判しちゃうぞ、という意志が脂ぎっています。
非常に残念なのは、いわゆる典型的な「ファンの集団押し寄せ」と同じ現象だという事です。要するにネットユーザーのサンプリングとしてはまったく無意味で、一部の熱狂的な人たちの声のやかましさを実感するだけ。ボクはネットユーザー全体の意見を知りたいので、そういう一部の人のデカい声が響く場はなるべく見ないことにしています。例えば、任天堂ファンの集まるNINTENDO INSIDEや、ソニーファンの多いTECHSIDE BBSに投稿されている意見は、どちらかに偏りがちだと認識しています。また最近では、はてなブックマークが任天堂ファン(あるいはアンチソニーファン)のコミュニティに偏りつつあり、あまり参考にしないようにしています。ちなみに申し訳ないが、うちのコメント欄もかなり偏りが酷く、アンチPS3派の意見はすべて無いものとみなしています。
興味深いのは、一部のネットユーザーがピラニア的な熱狂を発揮する一方、ゲーム開発者のブログがそれぞれ冷静(あるいは冷淡)な意見を表明していることです。
島国さんの記事はさらに一歩引いた、冷静な見解です。どのハードもユーザーのニーズから生まれていないという現状を鋭く指摘しておられます。
ボクが思うに、基本的にゲーム業界人の大半は今回の据置ゲーム機の競争にひどく冷淡です。どこに賭けてもリスクがあり、仮に賭けに勝っても良くて現状維持、悪ければ大コケ。積極的に前に出る必要がどこにあるのでしょう? 実際、PS3向けのラインナップはおっかなびっくり小出しにしていますし、Wii向けのラインナップはDSに毛の生えたようなゲームが大半。東京ゲームショウではDSソフトが大量に並びました。DS市場の好調さの現れといえますが、それだけではなく、次世代据置ゲーム機に多大な先行投資をしたくないという「様子見」の思惑が強く感じられます。
マスメディアはソニー批判に興じているから、その材料として煽っていますし、一部のネットユーザーは熱心にアンチPS3ごっこをしています。しかし、はたしてそれが世の中の実情を表しているのでしょうか? ボクにはそうは思えません。
ライトユーザーはDS、DS、DSという状態です。DSの年末商戦のラインナップを見れば、次世代据置ゲーム機全滅もありえるほど。一方、コアなゲーマーの大半は「待ち」「様子見」の姿勢を強めています。要するに「冷めて」いるのが実情なんです。
いま騒いでいるのって、ソニーハードや任天堂ハードの熱心な支持者ぐらいのもの。あとは本当に買うのかどうかわからない、論評だけが好きな一部ブロガー。それがネットの実情じゃないかな。冷静な視点が必要でしょう。ボクからあえてコメントするなら、ソニーには「さっさと初期型PS2の水準(価格とサイズ)にしろ」、マイクロソフトには「ゲーマー向けという割には、洋ゲーマー向けが多すぎ。萌えゲーマーも楽しませろ」、任天堂には「リメンバー・ミクロ」という言葉をそれぞれ送りましょう。まー、勝手にしろよ、もう。
いよいよ来月から年末商戦がスタートしますが、その前に現時点(2006年10月)における世界市場の情勢を再確認しておきましょう。ちょうどエンターブレインの浜村通信氏の講演がうまく現状をまとめています。
次世代ゲーム機争いはこうなる! エンターブレイン浜村弘一がセミナーで大胆予想
以前はソニー陣営に不利な話は意図的に話さなかった浜村氏も、最近は中立的なスタンスに回帰していて、それなりに信頼できる分析になっています。
しかしこういった事実も、以前からこのブログで書いてきたとおりの内容です。読者の方には今さらかもしれませんね。欧米でもDSがPSPを引き離している事は8月に紹介しました(欧米にも広がるプロセッサ性能至上主義の崩壊)。また、XBOX360がよく売れているのは米国と英国のみで、欧州のその他の国では芳しくない状況という事も9月に紹介しました(防衛戦を開始するソニーと欧米制覇が揺らぎ出したマイクロソフト)。
当時の記事に補足すると、DS Lite発売後のDSの北米での販売台数(NPD調べ)は、6月に59万3000台、7月に37万7000台、8月に27万8000台、9月に40万3000台となっています。これはどういう事かというと、DS Liteの勢いが単に買い替えによる初期需要ではなく、継続的なものだという事です。同期間でPSPは6月に22万1000台、7月に16万1000台、8月に14万6000台、9月に15万3000台です。ちなみにGBAは毎月PSPとほぼ同じ台数売れています。
いまだにGBAが強いものの、北米においてDSに主軸が移ってきたことがハッキリわかります。今年のゲームショウでは大量のDSソフトが発表されましたが、1年遅れで来年、北米で各社のDS向けラインナップが拡充してくると予想できます。
浜村通信氏の語った内容は、すでにブログ等で共有化された認識にすぎません。
それでも以前に比べれば、かなり改善が見られます。商業メディアには、「ゆがんだ平等主義」があって、A陣営とB陣営のうち明らかにA陣営が優勢でも、A陣営もB陣営も同じぐらい頑張っているなどと報じることがあります。その結果、ネット上での常識とのズレが拡大し、一時期は半年いや1年近いズレがありました。
しかし今年になってから徐々に「ゆがんだ補正」が小さくなり、客観性の高い記事が増えてきたように思います。なぜかというと、一般メディアがゲーム系メディアよりも客観的な記事を書くようになったからです。ゲーム系メディアだけバイアスのかかった記事を載せていても無意味ですし、恥をかくだけです。もう1つはブログのような個人メディアを本当の意味で無視できなくなってきたからです。あまりにもズレた事はさすがに書けなくなってきたんですね。雑誌メディアも生き残るために必死です。
今年の年末商戦は、PS3の出荷台数が限られるため、必然的に北米のXBOX360と日本のWiiに期待が集まっています。台数競争という点では勝負は決まっています。しかし来年になると、PS3が他機種を追い上げてくると思います。PSPも追い上げはかなりの物がありました。
日本において決定的だったのは、『nintendogs』『脳トレ』といったタッチジェネレーションズの発売です。そして誰の目にも明らかな差がついたのは、去年の年末商戦です。PSPの追い上げが足りなかったというより、DSの伸びが凄まじかったんですね。実際、PSPは400万台弱は売れているわけで、そんなに悪い数字ではありません(ハードの台数の割にソフトが売れないのは問題ですが)。
欧米でも追い上げはめざましかったんです。しかしある所で、急に鈍化しました。価格が高く、ある一定の層には爆発的に売れたものの、それ以外の層に広がらなかったからです。携帯ゲーム機ならではのキラータイトルに欠けたのも伸び悩んだ理由でしょう。
おそらくPS3も、来年になるとPSPのように猛追してくると思います。PS3は時間と共に優位になっていくハードです。生産体制が確立しますし、開発が難しくても徐々にこなれてきます(PS2もそうでした)。率直にいって、初期型のPS3はたぶん間に合わせ設計でしょうから、基盤設計の点でコストダウンの余地はいくらでもあるでしょうし、65nmのプロセスに切り替えれば、チップのコストも急減します。
またHDMI端子を備えた薄型テレビもだんだん普及していきます。WiiはSDですし、XBOX360はただのHDです。HDもフルHDも大して変わらないという方もいらっしゃいますが、今テレビメーカー各社はフルスペックハイビジョンを前面に押し出しています。世間の人たちにとって、「ただのHD」はまがい物のハイビジョン、かなり劣ったもの、古いものと認識される恐れがあります。真のHDゲーム機とまがい物のHDゲーム機という印象操作は、じつに容易です。
ボクがソニーの人間なら、フルHDの大型テレビが普及してきた時期を見計らって、「ハイビジョンテレビ用のゲーム機はPS3だけ」「PS2から買い換えるなら、ハイビジョン対応のPS3がお得」という印象を消費者に植えつけます。ソニー本社との連携という点でも、HD戦略は重要です。
個人的な意見を述べるなら、来年の年末商戦に向けて、PS3の新バージョンを仕上げるべきです。まずHDDをやめて、4GB(もしくは8GB)のフラッシュメモリーにする。そしてプロセッサは共に65nmに切り替える。電源もACアダプタとして筐体の外に出しても構わない。とにかくサイズを初期型PS2と同等にする。そして価格は税込3万9800円。これぐらいでなければ、PS2の買い替え需要は狙えません。
ボクが思うに、次世代据置ゲーム機の競争は短期決戦です。約1年(2度の年末商戦)で勝負がつくでしょう。それまでに勝負を決められたら、XBOX360とWiiの勝ち。それまで持ちこたえて、勝負できるバージョンを投入できればPS3の勝ち。じつにシンプルだと思います。
(DSとPSPも約1年で勝負がつきました。それを思い浮かべれば、どの時期が勝負の分かれ目かが予想できそうです。まぁまったく同じ推移をするとは限りませんけども)
『戦国ランス』の発売日が発表されました!
12月15日。年内、年内、年内!
なかなか良いタイミングではないでしょうか。これで年を越せという粋な計らいですな。予約も開始されて、いい感じに昂ぶってきましたよ。
ところで現時点での良いひまつぶしゲームが見当たらないのですが、やはり巷で評判の『デッドライジング』ことデッドラをやるべきでしょうか? 北米ではかなり売れたみたいで、カプコンは中間決算を上方修正。国内でも『DOA4』に次ぐ売上を達成しそうです。
初代XBOXの時はエロと洋ゲーしかありませんでしたが、『デッドライジング』のようなゾンビゲームも出てきて、エログロ両軸そろって、濃度がいい感じに高まってきました。エロとゾンビを両方備えた『お姉チャンバラX』はまさにXBOX360の象徴のようなソフトといえます。
しかし360で一番売れたのが『デドアラ』で、次に売れそうなのが『デッドラ』。デッドなゲーム機だから、デッドなゲームが売れるんでしょうか? 『ブルードラゴン』も今のうちに『ドッドドラゴン』にタイトル変更したら、売上が上がるかもしれませんよ? いや、15%ほどマジで。
日本のゲーム市場が拡大に転じたことや、次世代機が立ち上がりつつあることで、ディベロッパーの動きも活発になってきました。単純に仕事が増えているからです。そしてつい最近、開発スタジオに関する面白い動きがありました。1つはクローバースタジオの解散、もう1つはレベルファイブのパブリッシャー化です。
■GameWatch:カプコン、子会社「クローバースタジオ」を解散
クローバースタジオは硬派なクリエイターが揃っているというイメージがある一方で、最近ヒットを飛ばしていません。『ビューティフルジョー』『大神』『ゴッドハンド』等の新作にしても、コアゲーマーの評価が高い割にソフトの売上は今ひとつです。採算性の悪いスタジオを維持している余裕はカプコンにも無いでしょうから、解散の発表は意外でも何でもありません。
クローバースタジオ所属のクリエイターが辞めていたことも明らかになりましたが、解散が先に決まっていたのか、クリエイターの流出が引き金をひいたのか、その辺りの事情は不明です。
ただ、業績以外にも、三上氏、神谷氏、稲葉氏がカプコン(クローバースタジオ)から離れる理由はあったと思います。ゲーム系商業メディアはどこも書いていませんが、カプコンの内部がゴタゴタしていたのは公然の秘密です。カプコンはかつては数人の著名クリエイターが並列で、各開発部を率いていました。しかし色々あって、開発は稲船氏が掌握する体制になりました。その後、稲船氏と対等だった各開発部のリーダーの大半は、カプコンを離れて独立したり、分社に移っています。そのため、クローバースタジオの設立当時から、三上氏や神谷氏といったクリエイターの「追放先」「隔離場所」という黒い視点が業界内には存在しました。
そんなわけで、今回の解散はあまりポジティブな出来事ではありません。
しかし次世代機が立ち上がる時期は優秀な開発スタジオに資金が集まりやすいですから、クローバースタジオを辞めた人たちがより良い形でクリエイティブを継続する機会を得ることも可能でしょう。今後の動向に注目したいところです。
■レベルファイブ、パブリッシャー事業を開始
こちらは完全にポジティブなニュースです。
『ドラクエ8』の開発で一気に名前を売ったレベルファイブがDSに参入し、パブリッシャー事業を開始。第1弾として『レイトン教授と不思議な町』を発表しました。ゲーム会社が潰れるとか、買収されるというニュースばかりのゲーム業界で、ディベロッパーがパブリッシャーにランクアップしたのは喜ばしいこと。自己資金でゲームを開発して、自分たちの作品の権利を自分たちで握るのは、多くのディベロッパーにとって強い願望です。ここはひとつ、盛大な拍手を送りたいですね。
次世代ゲーム機では開発費が高騰しますから、ますますパブリッシャーになるのは難しくなります。そこで、次世代機の開発は従来どおりディベロッパーとしてこなして、最先端の技術をキャッチアップし、一方で開発費の低い携帯ゲーム機でパブリッシャー事業を始める。なかなか巧みなビジネスプランといえます。競争が激化する中、多くの開発スタジオが生き残る道を模索しています。半パブリッシャー化は、1つの模範モデルになりそうです。
ちょっと面白いのは、任天堂の営業本部長である波多野氏が来場して挨拶したこと。がっちり握手する写真が掲載されていますが、ずいぶんと親密さを積極的にアピールしていますね。ソフトメーカーの発表会に任天堂の役員がやってきて、こういうアピールをするのはめったにないこと。レベルファイルへの期待感が高いことの現れでしょうね。
また、レベルファイブといえば、(TFLOとドラクエ8を除けば)基本的にSCEの仕事をしてきたディベロッパーですし、率直にいってSCE陣営の開発スタジオの中では、数少ない頼みの綱です。象徴的な意味でも、今回の独立は大きい。ちゃんと空気を読んでますね。生き抜くためには嗅覚が非常に大切。今回の発表は、本当に色々な意味で、多くの開発スタジオにとって参考になる行動かもしれません。
『EVE new generation』をやりました。
忙しさもピークを過ぎて落ち着いてきたんで、身体を休めつつゲームでもやるかと始めたわけですが、途中でやめられないよっ、全然っ! 徹夜こそしないですんだものの、2時間の仮眠で会社へ・・・・。休日が休日になってないぞ、俺。うにー、充電開始っ・・・・と思ったらいきなり放電してた15時間って感じですよ。
なんつーか、ボクって、仕事が忙しくない時のほうが生活のリズムが乱れて、不健康、不摂生、睡眠不足の3拍子揃うんですよね・・・・。いや、いやいや、それだけこのゲームに中毒性があったという事です! 『EVE』シリーズ最新作、『EVE new generation』はおそるべき引力を秘めたゲームでした。これだけ熱中したのは久しぶりです。
ネットであまり話題にならなかったのが残念です。まぁこのシリーズ、ずっと駄作が続いてましたからね。ファンもかなり離れてしまったんでしょう・・・・。
Wikipedia 「EVEシリーズ」
EVEファンって基本的に初代のファンなんですよ。主要な制作スタッフは辞めてしまって、続編はどれもこれも微妙な出来ばかり・・・・。ひたすら裏切られ続けてきました。『Lost One』『ADAM THE DOUBLE FACTOR』『EVE ZERO』『EVE The Fatal Attraction』・・・・犬のように従い、金を差し出し、挙句に顔面を蹴り上げられる日々・・・・。
もうやめよう、耐えられない。これ以上俺の楽しかったEVEが汚される前に、美しい思い出だけ抱きかかえて部屋の隅でうずくまっていよう。いいじゃないか、過去の作品だけ脳内で反芻していれば、楽しかった思い出に耽溺していよう。1作買うたびに、そういう葛藤に襲われるわけです。
それでもいつか素晴らしい続編が出る事を妄想して、忍耐強くシリーズを買い続ける。それがEVE信者という生き様なのです。
そして、ついに時は来た!
『Ever17』で知られる打越鋼太郎氏がシナリオライターを担当。これは期待するなという方がおかしい。今回がダメなら、もうEVEシリーズが浮上する事は二度とないと思えるだけの布陣。そこでちゃんと期待にこたえてくれるから、現実は面白いんですよね。
前半はEVEファンに気を遣った作りで、シリーズのファンは安心して遊んでいられますし、初めての人でもこの世界に入っていけると思います。序盤からインパクトのある出来事が続くため、やめ時がなかなか見つかりません。しかし優等生EVEだったこの作品は、後半に入るにつれて、徐々に打越鋼太郎氏の最新作として正体を現わしてきます。ある女性が自分たちの理想を主人公に語り始めた頃から、物語は一気に加速します。次から次へと新しい情報が判明し、事件の様相は刻一刻と変化していきます。
物語の序盤から、テレポーテーションやテレパシーといった超能力が絡んできますが、終盤、ある場所へ舞台を移すと、超常現象はさらに大規模になります。プレイヤーは主人公たちと同じく、数々の奇妙な現象を目の当たりにして、SFの世界に迷い込んだような混乱に陥るはずです。
マルチサイトシステムを巧妙に生かした叙述トリック(?)も見事で、現実世界から超常世界へ入り込み、そして再び超常から現実へ回帰するまで、ずっと画面から目を離すことができませんでした。すさまじい熱中度の物語展開です。小次郎の描き方も、ハードボイルド性よりもヒーロー性を重視していて、最後までかっこいいです。暗い終わり方をする事の多いEVEシリーズで、めずらしくさわやかな終わり方をしてるのも好感がもてます。シリーズとして今後も続けていくのなら、やっぱりこういう後腐れのない締めの方がいいと思うんですよね。
ひさしぶりのEVEは十二分に満足できる内容でした。このクオリティで続編が出ていたら、このシリーズはもっと人気が持続していたはずです。それが残念ですし、今後ニュージェネに続く新作への期待がふくらみます。
なんだか最近、ゆんゆん電波系ブロガーへの道をひた走ってる気がしてなりません。
そろそろマジメなネタの1つも振っておくべきなのかもしれませんが、ゲームについては、今とくに言及するようなことは何もないんですよねえ・・・・。
というわけで、マジメにライトノベルの話をしましょう。
Room No.1301 8巻 妹さんはオプティミスティック!
この巻でシーナ編(窪塚姉妹編)に決着がついて、次巻からは「あとがきとプロローグだけで、本編には1度も登場しない」というキャラ設定の九条鈴璃がいよいよ登場・・・・となるはずでしたが、まだ続きます、シーナ編。まあボクはシーナが好きだから、それはそれでいいんだけども。
それにしても、つくづく思うのですが、この小説は何とも珍しい立ち位置です。
エロ小説では絶対にない(エロ小説の愛読者のボクが言うのだから間違いない)。かといってエッチ小説かというと、うーん、どうも違う気がします。ここでいうエッチ小説は昔流行ったパンチラ漫画みたいなレベルを想定しています。
エロ小説でも、エッチ小説でもなく、そしてお色気小説でもない。
あえて言えば、エロい小説。
青春小説といってもいいんですが、どうも普通の青春小説とはフォーマットが違う。変人小説というには、誰もが共感できる部分があります。
この歳になってわかるのは、「エロい」のは若い人間の特権だということ。20歳を越えたら、大人はみんな「エロ」ですよ。中高生ぐらいです、「エロい」領域に留まれるのは。そういう「エロい」を描ききっているのがこのシリーズの最大の特徴です。エロでも、萌えでも、青春でも、恋愛でもない、何か。
「佳奈ちゃんは自分の胸に触って、こう思うんだよ。シーナさん、私みたいな小さい胸は触る気にもならないのかなあ――って」一見、高校男子ふたりのエロトークのようですが、じつはエロい妄想を力説しているのが男装の女の子で、実は佳奈の・・・・というあたりが、Room No.1301の油断ならない「らしい」ところです。
「まあ、思うかもなあ」
「そうなったらどうなるかわかるか」
「いや、わからない」
「そしたら自分で揉み始めるに決まってるだろ」
「……そう?」
とてもじゃないが賛同できない。でもシーナにとっては絶対的な真実だったらしい。
「佳奈ちゃんはクラスの女の子が話しているのを聞いてるんだよ。胸は揉むと大きくなるってな。それで俺のために大きくしようと思って揉むんだよ。そりゃもう真剣にっ」
(略)
「って健一、聞いてるのか?」
「……いや、ごめん、途中で意識が遠のいてた」
「お前、俺の用意周到な作戦をなめてるな?」
「……作戦だったんだっ!?」
「作戦じゃなくてなんで、揉みたいのを我慢したと思ってるんだ、お前は!」
ぷはぁー。
ふーーーーっ。
んーーーーーーーー?
(満ち足りた表情で、ゆっくり身体を起こす)
おや? みなさん、おはようございます。
今日も世界は平和と愛に満ちていますね。とってもブラヴォーです。
昂ぶったと思えば、悶えたり、我ながらせわしない事をしていました。それもしょせんは少し以前のボクであって、今のボクとは違うわけですが。なんというか、事を成し終える以前の人間と成し遂げた人間の差とでもいうか。成熟という言葉の意味をじっくり噛み締めたい気分です。
さて、ケーブルを購入していないことに気づいて、買いに出かけてみれば、なんと本屋に電撃文庫や富士見ミステリーの新刊が並んでいるではありませんか。『禁書目録』はおろか、『ROOM No.1301』、『狼と香辛料』。予想外の出来事にむさぼるように本を買ってしまいました。思わず、ケーブルの事を忘れて家に帰りかけてしまいました。はっはっは。
そしていよいよ接続です。
良い。
失敬、いきなり結果だけ書いてしまいました。
しかしそれ以外にどのような言語表現が可能なのか。ボクの語彙ではきわめて難しい。手持ちのエロゲーを起動して、とりあえず大画面で堪能した、いや堪能しつくしました。無意識に「すごい世界になったでしょう。でもそれが45インチなんだよね」などと呟いてしまいました。はっはっは。
実物大というとやや大げさではありますが、非常にそれに近い物がありますね。なぜわかるかというと、実際にさわってみたからです。おっと、誤解しないでください。これは単なる痴的好奇心、あ、いや、知的好奇心というやつです。子供がモノの大きさを理解するために、自分の手で直接ふれてみる、そういうプリミティブな好奇心の表出だと思っていただきたい。決してそれ以外の、何らかの不純な感情が混じっていたわけではないのです、ええ、ホントですよ?
ゴホン。まあ、彼女の胸(の映像)におそるおそる手を当ててみて、その大きさがリアルすぎることにびっくり感動です。本当にさわれそうな大きさでした。震えるような感激のあまり・・・・いやいや、絶対理性の檻に囚われたボクがそれ以上の行動におよぶことなど、ありえません。ありえませんよ? ありませんが、しかし誘惑は襲ってきますね。「リアルスケールがバーチャルリアリティにもたらす体験的作用」というタイトルで論文を書けそうです。
いやはや、これでもし将来、65インチなどという超大型サイズを買ってしまったら、どうなるのでしょうね? 本棚をもう1つ処分しなければ部屋に置けませんよ、はっはっは。逆にいえば、もう1つ処分すれば、買えるのですがね。ふむ。・・・・いやいや、それはヤバい。そこに到達すると、もう戻れない気がします。「突破」してしまう予感がしてなりません。
今はまだ「ほぼ実寸」の世界を堪能しておくに留めましょう。
それにしてもこの歳になって、ああも無邪気な好奇心を発揮してしまうとは。まさしく童心に帰るという状態ですな。身体にふれてみたり、顔を近づけてみたり、瞳を覗き込んでみたり。もちろんボクは単にスケールを実感したかっただけであり、子供のようなまっさらな気持ちで映像にふれていたのは、まぎれもない事実です。
大画面というと、離れて見るという常識がありますが、それはウソですね。「ほぼ実寸」の世界ではむしろ画面に近づきたくなります。新しい認識を得た思いです。発想が広がりますね。そうそう、ふと気づいたのですが、ベッドに寝ている映像があったとします。そしてボクも根っころがってそれを観る。ベッドの上に寝そべる彼女とフローリングの床に寝転がるボク。これって、もしかして添い寝?
わはははははははは。ヤバス、ヤバス。すごいものですね、人間の発想って。新しい認識が新しい発想を生み出した瞬間ですね。ベッドを買ってこようかと真剣に検討しかけてしまいました。テレビの正面すぐにベッドを横付けし、高さを合わせる。ま、まあ、本当にそんな事をしようとは思いませんよ? ほ、ホントです。あくまで思考実験というか、知的遊戯の一貫として、想像してみただけです。
ふう。
まったく恐ろしいものです、人間の思考というものは。
そんなふうに人間の可能性について思索をめぐらして、一夜を過ごしたわけです。
知的な豊かさに満ちた素晴らしい夜でしたね。
ピロートーク小説という1ジャンルを築き上げつつあるような『ROOM No.1301』の新刊も、この夜に大きな貢献をしてくれましたが、「エロ」と「エロい」の違いについての深遠な議論はまたの機会にしておきましょう。
昂ぶりと共にテレビを購入したボクのもとに、ついにテレビが来ました。
数百冊の本を処分し、大型本棚を1つ処分して、空いたスペースに今テレビが鎮座しています。当たり前の事ですが、さすが薄型。壁ぎわに設置すれば、トータルで見て以前より部屋がすっきり省スペース。まっ、それだけ本が大量だったともいえますが、その一角だけ見れば、あたかも模範的なAVリビングルーム。全世界に公開しても恥ずかしくない空間が存在しています。テレビが点いていない状態なら、ですが。
それにしてもテレビの大きさからすれば、例えばXBOX360が大きいとか小さいなんて、卑小な話に思えます。PS3とPS2の大きさの違いなんて、誤差にすぎません。心を広く持ちましょう。弁当箱じゃあるまいし、大きい小さいでガタガタ騒ぐんじゃありません。不毛ですよ、不毛。
まずは地上波デジタルとかいうものを視聴。
・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
1分で終了。
ボクは基本的にテレビはほとんど観ない人間なんですが、やっぱりこれからも観ないでしょう。解像度だの、デジタル化だので、観ない人間が観るようになるかというと、やはりならない。その事実を自ら再確認しました。しょせんボクにとってテレビはモニターにすぎません。
ふむ。
次に、XBOX360を接続してゲームを遊んでみたり、PS2を接続してみたり、色々試してみましたが、やはりこの巨大画面にSDはツライですな、SDは。もともと画質なんて特に気にしない人間なのですが、これだけ拡大されるとさすがに・・・・。SDゲーム機PS2やWiiは、D端子以上でつながなければならないでしょう。
一方で360はようやく実力を発揮する器を得たといったところ。しかし残念ながらコンテンツがチープすぎてお話になりません。何が悲しゅうて、綺麗なだけが取り得の洋ゲーの画面で遊ばなければならんのですか。いまだに『Geometry Wars』を越える作品無し。もっとも、『アイドルマスター』の発売が1月25日に決定したこともあり、全国の猛者たちがさっそくネット通販に殺到しているご様子。フィギュアにはあまり興味の無いボクは通常版で十分ではありますが、早く360の性能をいかしたコンテンツを遊んでみたいですね。
とはいえ、360もしょせんは「ハイデフ」に過ぎません。フルHDという器を満たすには足りません。やはり全世界唯一のフルHDゲーム機PS3の発売を待たなければいけないでしょう。アクオスのHDMI端子が「早く挿せ、早く俺に挿してくれ、挿しこめって言ってんだろぉぉ」と寂しげに泣き叫んでいます。夜泣きされると眠れないんで、SCEには確実に入手できるようにPS3の安定出荷をお願いしたいものです。
しかしほしいソフトが何もない。何が悲しゅうて、360プラスアルファだか、マイナスベータだかのソフトに金を払わなければいかんのですか? 360なんて、数ヶ月に1度電源を入れて、体験版落として5分で飽きて電源を切るようなゲーム機ですよ?
ああ、まあ、360にも割と評判のいいゲームがつい最近1本出ていましたね。しかしゾンビパラダイスとか言われても困ります。パラダイスってのは女の子がいっぱいという意味ですよ? カプコンの方々はもう少し日本語の勉強をすべきではないでしょうか。いや、まあ、購入を迷う程度にはそそるゲームですけども。ふーむ、しかし野郎ばっかりな雰囲気で、ちょっと萎えます。萌える死体はいるんでしょうか? ゾンビ美少女の群れに追いかけられるのでしたら、即買いですが・・・・。
いや、あの、別にボクはネクロフィリア(死体を愛好する異常性欲)ではないですよ! ホントデス! ゾンビ屋礼子も、先週の大掃除で捨てたわけですし。
さて戯れ言はそろそろ終えて本題に入りましょう。
むっ。
余興を終えて、いよいよPCをつなぐか、と思ったところで、1つ重要な事実に気づきました。
接続するケーブルを買ってなかったっ!
が、ガッデーム!
どうでもいいけど、ガッデームで検索して出てきた『ガッデーム&ジュテーム』(18禁美少女ゲーム)を遊びたくなりました。
主人公の高松君は一見どこにでもいる普通のヤンキー。彼は怒りの沸点が異常に低く、凄くムカつくと「ガッデーム」と叫び、ちょっぴりムカつくと「ジュテーム」と咆哮する不条理極まりない青年なのだ!
(略)
ゲーム中に出てくる選択肢は「ガッデーム」と「ジュテーム」の2つのみ! 感じるままに選択肢を選び、逆ギレしやすい主人公をうまく導いていこう!
というのは大げさです。つかウソですが、まぁ個人的にインパクトが大きかったということで。
最近スクウェアエニックスの出版部門が頑張っている気がするわけですが、意訳すると必死なだけなのかも。
『ひぐらしのなく頃に』をガンガン系3誌で同時連載開始!の頃から、やる気をガンガンに見せていましたが、なんと『とある魔術の禁書目録』のコミック化も開始!?
MOONPHASE:メディアワークス×スクウェア・エニックス、夢のコラボ!少年ガンガンと、電撃大王にて、2007年よりダブル連載。
ライトノベルではトップを突っ走る電撃も、コミックやアニメなどのメディアミックスでは角川(ハルヒ等)に劣っていますからね。ガンガン系をもってるスクウェアエニックスとコラボレーションするのは、なかなか良い判断ではないでしょうか。
この勢いでアニメ化、ゲーム化へと一気に突き進んでほしいですなあ。
ライトノベルのゲームはクソゲーが多いという常識があるので、その点でも「常識突破」をお願いしたいんですが。
電撃オンライン 大人のための任天堂専門誌「DENGEKI DS Style」創刊!
このご時世に新しくゲーム雑誌が増えるという時点で、少し異例なわけですが。
DS市場をターゲットにした雑誌なら、納得できなくもないですね。
ここ数ヶ月の商業メディアの任天堂シフトは顕著です。
ネットユーザーにしてみれば、一昨年、去年の段階で明らかでしたが、商業メディアが慎重なのは仕方の無いことでしょうか。しかし一度動き出せば、露骨にシフトしますからね。
(参考:発熱地帯 「そろそろゲーム系メディアにも動きが出てくるかもね」)
それにしても最近の一般メディアのソニー批判大合唱はすごいものがあります。
何をやっても叩くという感じ。叩かれることばかりやってるというのも確かですが
ブラヴィアのシェアが伸びてきた→ソニー復活の兆し→あれ?夏はテレビ苦戦?→電池炎上・・・・→PS3生産トラブル→ゲーム事業ヤバス→ソニーのブルーレイ製品が録画時間短すぎ→・・・・。
メディアの人も最近は空気読まないと生き残れないから大変ですね。
むー。
ゲーム買ってるヒマも遊ぶヒマもないわけですが、本は積まれていくのでした。『BLACK BLOOD BROTHERS 6 九牙集結』はしっかり読んでます。しかしそれ以外の本を読む前に、早くも10日、すなわち電撃文庫の毎月の新刊の日がやってくるのです。
BLACK BLOOD BROTHERS 6巻 九牙集結
九龍王の九兄弟、敵が全員そろって、いよいよ香港聖戦の再戦が勃発。おそらく次巻では、米軍と結託した吸血鬼、剛王がもっと本格的に絡んでくるでしょうし、戦いにつぐ戦いが続きそうです。
敵の親玉の名前もわかったことで、賢者の血統との間になにやら因縁もありそうな予感。
人の血を吸い、人を襲い、乱を好み、人との戦いこそが人との共存だと信じる九龍の血統。赤い血と黒い血が共に同じ場所で暮せる世界を信じる賢者の血統。吸血鬼と人間をめぐる2つのイデオロギーの対立が見えてきましたね。
もっともそれと同時に、ジローをめぐる3人の女性の物語でもあります。ミミコ(人間)、アリス(賢者イブ)、カーサ(九龍の血統)。ジローとミミコの関係に1つの進展がありましたが、ミミコにとって最強の敵は最大の理解者でもあるという。
以下、今月発売予定の逃せない新刊。
とある魔術の禁書目録 11巻
右手で触れるだけで超能力や魔術といった異能の力を打ち消す『幻想殺し(イマジンブレイカー)』をもつ上条当麻は、神様の恩恵さえ打ち消してしまうのか、生まれついての不幸体質。今日も今日とて災難続き。そんな当麻が海外旅行の福引を引き当てて・・・・。
表紙からすると、インデックスが前面に出てくる、つまり魔術結社サイドの話だと思われますが。前巻の最後でアレイスターが意味深な事をつぶやいていただけに、全世界に分散配備された1万人の妹達(シスターズ)が絡む事件かも? それとも再びローマ正教会の陰謀なのか。
Wikipedia 「とある魔術の禁書目録」
それはそうと、イラストレーターの灰村キヨタカ氏が原画を担当した美少女ゲーム『ユメミルクスリ』のオープニングムービーを改造したMADアニメがYouTubeに上がっているようですね。
「ユメミルクスリ」と「とある魔術の禁書目録」のニコイチMAD
ゲーム化、アニメ化、アニメ化、アニメ化!!!!!
とダキニは胸の昂ぶりを必死におさえて、顔を赤く染めて願望を述べるにとどめます。
Room No.1301 8巻 妹さんはオプティミスティック!
『ROOM NO.1301』の主成分はピロートークです。
全編ピロートークでできているという評は納得の極み。エロい小説とエロ小説の違いとでもいうんでしょうか。新井輝の小説はエロくはあるけど、エロではないんですよね。何気ない会話によって、登場人物の微妙な性格を描き出す作風は独特で、固定ファンがついています。ボクも好き。物語の展開はじつはどうでも良かったりするんですよね、この人の作品。
今回は、双子の姉が大好きで、男装して町を出歩いている妹シーナのエピソードに区切りがつくはず。彼女の関心をひくために男装して路上ボーカルを始めてみれば、人気は上々。姉はシーナの熱烈なファンになり、デートに行ってきたばかりか、初めてのキスもいただきました。しかし結果はすでに見えているだけに・・・・。
(Room No.1301シリーズは各巻の冒頭で、物語本編の数年後を描くという構成を取っています)
個人的にはシーナが大好きなだけに幸せになってほしいんですがねー。
エロゲーの常識はコンシューマーの非常識。
普通は大型ショップごとに予約特典が違うんですね。メーカー直販ではテレカ、某ショップではCD、別の某ショップではマウスパッドなんてことも、よくある話です。
日本のコンシューマーゲームでは、ゲーム会社のほうが流通よりもかなり力が強いです。メーカーと流通のどちらの力が強いか、それは地域や業界によって異なります。米国では一般的に日本よりも流通の力が強く、特にウォルマートはメーカーに対してかなり干渉力を持っています。
奥谷海人のAccess Accepted 「米ゲーム業界を影から操るウォルマート」
しかし,ウォルマートはこれら内容の規制だけには留まらず,最近では実際にどのようなソフトを店舗に陳列したいのか,どのようなジャンルを扱いたいのかという要望までも各ゲームソフト販売会社に伝えているらしく,いくつかのメーカーに対しては,実際のゲームデザインまで指定したソフトを作らせているという話もある。大手のメーカーが売れそうもない映画や小説の版権に手を出したり,競うように廉価版や低価格帯のソフトを出し続けている陰には,ウォルマートの要求という要因も潜んでいるのだ。パッケージデザインさえ,プロデューサやマーケティング担当者ではなく,ウォルマートの幹部が決めている会社まであるというから驚きだ。日本のコンシューマー業界では、ちょっと信じられないような話です。しかしエロゲー業界は、米国と同じように流通が非常に強い力を持っています。メーカーに資金力が無く、流通に資本力があり、開発資金を流通が出しているからです。エロゲー業界では、流通企業が開発会社を抱えているケースが珍しくありません。
また仮に資金を出してもらっていないにしても、数少ない売り場での扱いを良くしてもらったり、できるだけ入荷してもらったりするためには、流通への販促活動が不可欠です。もちろん流通への販促は、コンシューマーゲームの世界でも必要なのですが、エロゲー業界はその比ではないのですね。
さて、なんとメディア秋葉原店がPS2版『ひぐらしのなく頃に』の予約特典として裸エプロンテレカを付けるそうです。ショップ独自の予約特典そのものがコンシューマーでは珍しいのですが、よりにもよって「裸エプロンテレカ」とは!!!
メディオはエロゲーの特典として、裸エプロンテレカを付けることが多く、その筋では有名な店。そしてついにコンシューマーゲームにも裸エプロン。領分を越境するそのパワーには、驚愕するばかりです。
まっ、ボクは裸エプロンには興味ないんで、特にメディオで予約しようとは思いませんが。
それにしても美少女ゲームにおいては、PCゲーム業界とコンシューマーゲーム業界の境界が揺らいでいますね。流通サイドも、より多くの美少女ゲーマーに支持されるべく、いっそうの努力が必要になるのでしょう。こう言っちゃなんですが、コンシューマー業界の流通は売る努力が甘いな、と感じることが多いです。メーカー批判はご立派でも、特典はおろか、手作りPOPの1つも無く、売り場の最適化も不十分、という所が少なくないんじゃないでしょうか。
昂ぶる。の続き。
ふひー。部屋の片づけをしてました。
こういう時はリアルにメイドさんが欲しくなりますね。まぁ概念武装だけはしておきましたが、脳内でいくら働いてくれても、リアル部屋はいっこうに片付きません。
まぁ片付け、つってもひたすら本を捨てる作業ですが、ひとまず完了。
この機にハードカバーはほとんど廃棄決定。場所取るし、重いし、早く電子化したいよな。
ライトノベルはできるだけ残す方針なので、講談社ノベルスと漫画を捨てまくり。ワンピース全巻、ヒカルの碁全巻、Get Backers全巻、かりん全巻、ああっ女神様全巻、天上天下全巻、ふたりエッチ全巻、ジオブリーダーズ全巻、からくりサーカス全巻、ジンキ全巻、オルフィーナ全巻、これがわたしのご主人様全巻、他オタ系コミック数十冊、・・・・。
これだけ捨てれば、ボクも今日から一般ピープルの仲間入り。部屋もすっかりオタ臭さが消えたね!
フルHDなPS3で人生もHD、ハイデフな仲間とXBOX Live!でゲームを楽しんで、コンパクトなWiiでロハスなゲームライフを満喫さっ! 部屋に観葉植物でも置いて、緑の多いインドアスタイルにしちゃおうかなっ!
・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・んなわけねーorz
溜め込んだ物資の量が多すぎだよ!
それにせっかく捨てても、これから空気清浄機みたいなPS3と外付けDVDドライブみたいなWiiを置かなきゃいけないし。テレビは薄いけど、デッカいし。
おまけに、抱き枕カバーのために抱き枕本体を購入してしまうという暴挙も敢行してしまいました。片付けてる間にモノを買うな、俺。
しかしですね。言い訳ではないのですが、抱き枕総合研究所さんのような素敵サイトを見てしまえば、無理のない行動なのです。日本における寝具文化の成熟にすっかり感化されて、俺も日本人の1人として、伝統的な寝具文化の継承と発展のために貢献しなければ、と使命感に燃えておるわけです。
そもそも現代人の最大の関心は「健康」です。快眠にお金をかけるのが都市型生活の基本ではないかと思います。したがってより美的で情感あふれる寝具のデザインを追求するのは当然の極み。お茶でもすすりながら、日本文化についてゆっくり語りたい心境ですぞ。け、けっ、けけけけけ。けっして、購入予定の某ゲームの予約特典が抱き枕カバーだったからではなくっ! 「陵辱ゲームで抱き枕が予約特典になるのは初」などという甘言に、心惑わされたわけではなくっ! 俺の絶対理性はそんなものでは揺らぎませんよ?
そうそう、健康といえば、Wiiプレビューの記事を読み返してみると、Wiiの秘密兵器は「脳に続いて体を鍛えるソフトの開発を進めていることを明かした。家族が毎日Wiiを起動し、健康管理できるようなソフトになるとのこと。」だそうですが、体を鍛えるだけなら、本体でリフティングトレーニングできるXBOX360やPS3も負けてはいないわけです。重量性能の足りないWiiでは、満足なボディービルディングはできない可能性があります。
とはいえ、XBOX360とPS3の差は大きくなく、やはり決定打になるのは睡眠であり快眠。そういう意味では、ナムコの『ポータブルアイランド』はなかなかいい線をついていたと思いますが、やはりここは素直に「抱き枕」でいくべきじゃないでしょうか? 抱き枕といえば、コナミスタイル。あの「抱き枕プロジェクト」はいったいどうなったんでしょうか? 謎です。激しく謎です。10月12日発売のイモムシクン抱き枕はもっと謎です。
まぁそれはともかく、マイクロソフトは抱き枕型コントローラ(?)で攻めるべきでしょう。今なら失う物はほとんどありませんし、美少女ゲームも取り込めるポジションにいますからね。期待してますよ。
期待してますが、俺はそろそろいい加減寝るべきですね?
そんなわけで出社する前にテレビを買いにいきました。たかだか45インチではありますが、俺の部屋の空きスペースを考えると、これ以上は厳しい。いや、現状ではそれさえも過酷です。次の日曜日に届くんですが、その前に部屋を片付けないと、場所がありません。
場所が無い→購入を延期する→部屋を片付けない→場所が・・・・という負のループに陥りつつあったため、まず買うことにしました。買ったからには、もう後には引けません。
まずエロゲーPCをつなぎます。それが第一。
そしてXBOX360をつなぐし、PS3もつなぐし、Wiiもつなぎます。ようやくボクのXBOX360が本領発揮するわけです。ハイデフなんて言葉も、「フルHD」に比べれば、霞んで消えますが、その存在感の希薄さが360らしくて良いですね。とはいえ、PS3も肝心のフルHDを生かすソフトが1本もありません。WiiはSDゲーム機ですし。
とりあえず現時点で一番稼動しそうなのは360ですね。『アイマス』が早く出てこないかな。PS3とWiiは本体だけ買ってソフトは買わないかも。Wiiといえば、『カドゥケウス』や『クッキングママ』など、ラインナップにDSタイトルの続編が目立ちますが、ぜひともSNKには『どきどき魔女裁判!(仮)』のWii版を出していただきたい。大画面に映し出された美少女をポインティングして・・・・。早く出してほしいですね(俺の脳内では発売決定)。PS3も洋ゲーが微妙に目立っているのが気がかり。ボクはハッキリいって洋ゲーの絵作りが全然好きではありません。日本のゲームと海外のゲームでは、1ピクセルの価値が全然違うんです。洋ゲーを表示するためにテレビは買いません。正直あんなもん映すなら、SD解像度で十分です。PS3は早く日本製のいけてるゲームが増えてほしいもの。できれば、ピクセル辺りの萌えが高まることを期待します。
まったく3機種とも、不十分です。とにかく早くアイマスを、早くポインティング可能な美少女ゲームを、早くフルHD美少女ゲームを。早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く。
と、電波を撒き散らしていても仕方が無い。早くエロゲーを大画面で満喫したいものです。
正直、身体が火照って仕方がなかった。出社しても本当に仕事になるのかな、俺はクリエイターの前にケダモノだよ?などと不謹慎な事を考えていました。が、いざ作業を始めてみれば、没頭、集中。早く帰るつもりが明け方になってました。まぁ、なんですね、思春期の少年は、文化活動やスポーツのような部活を通して、自分の中のたぎる欲望を発散させるといいます。充満する欲望がクリエイティブに昇華された、と美しくまとめておきましょう。
まぁ傍から見れば、「あれっ? ケダモノが1匹迷い込んできたよ?」「ケダモノ君が徘徊してるよ。ここは人間の領域だよ(笑」という有様だったのかもしれませんが。
・・・・などと、次から次へとM的な妄想が頭にわいてくるのも、心地よい明け方ゆえ。これから床に積み重なった本を片付けて、スペースを確保しなければならないかと思うと、ついつい現実逃避をしたくなります。しかしそれはまずい。来週、テレビが配達されてきた時に「置く場所無いから持って帰ってください」と言うわけにはいかんのですし。
しかし自宅に戻ってしまうと、もはや欲望を抑える要因は何も無く、ケダモノのような昂ぶりに支配されつつあります。仕方無しに、このようにブログでも更新して、昂ぶりを発散させようと目論んでいるわけですが、外や職場のようにある種のプレッシャーのある環境ならともかく、完全なプライベート空間である自宅では、劣勢はいかんともしがたく・・・・。とりあえず本に埋もれて寝てしまうべきか・・・・。