ナンバーポータビリティがいよいよ始まったわけですが、キャリア間の競争が活発になるのは良いことです。
下馬評ではauが優勢という見方が多かったですね。auのブランド戦略はここ数年かなり成功していましたし、auに乗り換える「きっかけ」を待っていたユーザーも潜在的に多かったと思われます。
ネット評判記 No.92 番号ポータビリティ制度の鍵は様子見の「浮動層」のゆくえ
実際、始まってみると、事前予想の通りの展開。auが先行している感じです。
au、MNPを使った転入ユーザーが10万人突破
ソフトバンクは安売りイメージ戦略で、マスメディア的な話題はさらったものの、ドコモやauからの移行はさほどでもないみたいですね。まぁネットでは説明不足と批判が高まっていますし、ユーザーが安さだけを求める時代でもありませんからねえ。マスメディアを動員しての煽りが通じにくい時代ですし、ユーザーはあくまで冷静ということでしょう。
「携帯電話よりも安い料金で似たようなサービスをしたのが、根本的な失敗だった」と語る。PHSはその価格競争力で一時的な注目を集めたものの、携帯電話キャリアの対抗値下げによって優位性が薄れた。そうなると「PHS=安い携帯電話」のイメージは、かえってPHSサービスのブランド力を落としてしまい、次第にユーザーが離れる要因になってしまう。
しかし、キャリアを変えたいと思っているユーザーの人数はマスメディアが煽っているほど多くないというアンケート結果も出ています。
制度開始直前! 番号ポータビリティ制度の利用意向調査 - CNET Japan
番号が一緒でもメールアドレスが変わるから困るという意見はよく聞きます。ポータビリティでの需要増を見込んで、携帯電話向けにサブアドレスを提供するサービスが増えているみたいですが、まだ認知度が低いのかもしれません。
livedoor ニュース - さくらインターネット、ナンバーポータビリティをにらんだ携帯向け無料メールアドレス&転送サービス
ボクはそういう使い方をしないから、何ともいえないんですが、ケータイのサブアドレスってどの程度浸透してるんでしょうかね? かなり以前から存在はしましたけど、どうも使い勝手悪そうなイメージがあって。なんつーか、ケータイユーザーにとっては(公式の使い勝手の良い)メールアドレスを複数持てることの方が売りになるような気がするんですけどね。ただの知り合いか、ちょっと仲のいい人か、親友か、家族か。相手によってアドレスを使い分けたいというのが、今のユーザーの感覚じゃないですか。