(基本的にケータイ小説はわざわざ本を買って読まないような超ライトユーザーがターゲットで、ライトノベルはキャラクターやイラストに惹かれれば本を買ってくれる程度にはヘビーなユーザーがターゲットです。特に、20〜30代のライトノベル読者はヘビーユーザーです。)
ライトノベルの読者は大きく2つに分けられます。1つはもちろん中高生。数としてはこちらが多いでしょう。もう1つは昔のライトノベルブーム(『ロードス島戦記』『スレイヤーズ』の頃)から読んでいる人たち。20代〜30代で、当然資金力があるため、ライトノベル作品のメディアミックスではこちらの客層に支持されないと、あまり売上が伸びません。
で、このうち前者のユーザーはケータイで文章を読み書きするのに慣れてますから、ケータイというメディアは悪いものではありません。ただ、資金力がないので、ケータイで配信される「外伝」を積極的に購入するかどうかは不明です。後者のユーザーはケータイで本を読むことに抵抗感があると思うので、あまり食いつきは良くなさそうです。実際、上記のブログで、ケータイ小説の可能性に肯定的な意見を書いている人はいても、積極的に読みたいという人は皆無です。
ただ、ケータイ小説は一般に、若い世代ほど抵抗感がなく、読者比率が上がっているようなので、10年後ぐらいにはライトノベルにおいて無視できない市場になっているかもしれません。
ボクの世代=団塊ジュニアのニーズを並べてみます。
ゲームでも同じ事が言えるんですが、大人ユーザーにとっては
個人的には、コミックはもうためずに売るか捨ててしまって、まとめて読みたくなったら漫画喫茶でも行けばいいや、と割り切りました。ハードカバーも正直手を出しにくいです。コミック以外は、文庫もハードカバーも売っても二束三文です。それに場所は取るし、重い。よっぽど読みたい物でない限り、買わない事にしました。例えば、宮部みゆき、浅田次郎、石田衣良の作品はほぼ全部買ってるんですが、ハードカバーで買っていた昔と違って、最近は文庫落ちするまで待ってます。
なんつーか、本を買ったら、テキストファイルのダウンロード権も付いてくるような売り方をしてほしいんですよね。始めは本で読んで、少ししたら捨てちゃう。で、読み返したくなった時には電子化されたものを読む。電子書籍って読みにくいから、最初からそれだと金を出す気がしないんだけど、読み返す分にはまあOK。100〜300円高くてもいいから、どこかやってくれませんかねえ。
個人的には、ケータイ小説はあまり読んでません。以前、有名どころは読みましたが。今はケータイでしか読めない作品の場合に仕方なく読んでいるのが実情です。最近はモバイル2次元ドリームでエロ小説読むぐらい。つっても1ヶ月630円もしますからね。1作品が5、6回に分けて連載され、隔週掲載。つまり3ヶ月かかるんで、1890円。読みたいのは1つ2つなんで、高くてしょうがない。読みたい作品が出たら契約して、連載が終わったら即解約というのをくり返しています。
ま、そういうユーザーが少なくないから、隔週連載なんて引き伸ばし策を取ってるんでしょうが・・・・。ふつうに本で出してくれた方がよっぽど安上がりです(笑 あえて利点を上げれば、ケータイだと挿絵も全然無いし、傍から見てなに読んでるかバレないことでしょうか。通勤途中に読むには向いているかもしれません。そこまでしてハァハァしたいかって気もしますが。
Posted by amanoudume at 2006年11月08日 02:43 個別リンク
コメント
例のごとく脱線する訳ですが。某所で書いたコメントを少し改変したものです(手抜き)
> 省スペースが一番ほしい
非常に同感です。小説だけの話ではないのですが、正直言って、部屋にDVDを置く場所がありません。昔から一部で言われていることですが、本とかも邪魔だし、全部デジタル化したい、と思っている人も多いのではないでしょうか。
ローカルのHDDがクラッシュしても大丈夫なように、すでに一部では実現している認証コードだけ買うとか、データを(バックアップ体制の万全な)サーバ会社側(ネットの向こう側)に置いておける考えというのも昔から言われているんですけど、いつになったら実現するのでしょうかね…。
まあ、「パッケージ」というか、「モノ」として入手する/手元に置いておく満足感みたいなものはあるかも知れませんが。というか、「モノ」感が欲しいなら、以前、紹介されていたフィギュア型のUSBメモリに入ったゲームみたいに、アニメ(や映画)もお皿にこだわらずに、フィギュア型にすれば?とか思いますし。各巻ごとにキャラクターを変えるなど工夫したりして。(半分冗談ですが、個人的にガチャポンフィギュアがわりと好きなので、本音も混じっています)
とは言え、いつでもどこでもどの端末(PC、携帯、TVなど)からでも見れるように、ネットの向こう側にあらゆるデータを置いておけるのが個人的には一番良いと思っていたのですが(セキュリティサービスや、端末によるインターフェースや解像度の最適化などは自動的に行うとして。これも「サービス」面まで含めてある訳で、コピー対策になるはずです。)、記事のリンクにあるケータイ小説の議論を読んでいると、ケータイ小説というソフトはケータイというインターフェースに最適化されているわけで(=ケータイ小説という「専用システム化」)。むむむ、なるほどなと。
まあ、「いつでもどこでもどの端末(PC、携帯、TVなど)からでも見れるように」というのは基本的に「オタ的欲求」、「ケータイ小説」というのは基本的に「一般層のニーズ」な訳で、ベクトルが違うといえばそれまでですが。なんだか、共通するうまい解がありそうな、なさそうな。
あと、ネットにお金を払うシステムとして見ると、携帯ではそれほど抵抗はないですけど、PCではお金を払わないのが当たり前であり、その辺の文化圏の違いとかどうなのかな、と。基本的にクローズドなシステムだとお金を払う(代わりに、サービス面で「親切」を考慮したシステムになる。次世代据置ゲーム機のネット機能に関しても割とクローズドなのでお金を払うのに抵抗感はそれほどないような気が。DSはまた別のロジックでしょうが)と考えると、MIXIのような(あるいはパソコン通信のような)クローズドなシステムをインターネット上に構築するとか?
投稿者: bin3336 | 2006年11月08日 22:16
>bin3336 さん
出版社はどうしても技術面で弱いので、出版社サイドではなかなか
変わらない気もしますね。しょせんローテク産業ですし(酷
まあ米国ではアマゾンやグーグルあたりが勝手に色々やってくれ
そうです。残念ながら日本では、黒船効果に期待するしかないかも。
最初から電子化されているケータイ小説が普及する方がよっぽど
早いかもしれません。
人気のあるケータイ小説は短い+毎日更新が基本なので、アクセス
アップや広告として使われている面もあります。
まぁ極端な話、どこかのブログに毎日ケータイ小説を載せて、そこが
広告とアフィリエイトで食えたら、ビジネス成立と見たってかまわない
わけですが。やや極論ですね。
投稿者: DAKINI | 2006年11月08日 22:34