最近の記事
カテゴリー
過去ログ
検索


このサイトについて
このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2006年10月12日

エロとエロいは違うことを証明した小説『Room No.1301』

なんだか最近、ゆんゆん電波系ブロガーへの道をひた走ってる気がしてなりません。
そろそろマジメなネタの1つも振っておくべきなのかもしれませんが、ゲームについては、今とくに言及するようなことは何もないんですよねえ・・・・。
というわけで、マジメにライトノベルの話をしましょう。

Room No.1301 8巻 妹さんはオプティミスティック!

この巻でシーナ編(窪塚姉妹編)に決着がついて、次巻からは「あとがきとプロローグだけで、本編には1度も登場しない」というキャラ設定の九条鈴璃がいよいよ登場・・・・となるはずでしたが、まだ続きます、シーナ編。まあボクはシーナが好きだから、それはそれでいいんだけども。

それにしても、つくづく思うのですが、この小説は何とも珍しい立ち位置です。
エロ小説では絶対にない(エロ小説の愛読者のボクが言うのだから間違いない)。かといってエッチ小説かというと、うーん、どうも違う気がします。ここでいうエッチ小説は昔流行ったパンチラ漫画みたいなレベルを想定しています。

エロ小説でも、エッチ小説でもなく、そしてお色気小説でもない。
あえて言えば、エロい小説。
青春小説といってもいいんですが、どうも普通の青春小説とはフォーマットが違う。変人小説というには、誰もが共感できる部分があります。

この歳になってわかるのは、「エロい」のは若い人間の特権だということ。20歳を越えたら、大人はみんな「エロ」ですよ。中高生ぐらいです、「エロい」領域に留まれるのは。そういう「エロい」を描ききっているのがこのシリーズの最大の特徴です。エロでも、萌えでも、青春でも、恋愛でもない、何か。

「佳奈ちゃんは自分の胸に触って、こう思うんだよ。シーナさん、私みたいな小さい胸は触る気にもならないのかなあ――って」
「まあ、思うかもなあ」
「そうなったらどうなるかわかるか」
「いや、わからない」
「そしたら自分で揉み始めるに決まってるだろ」
「……そう?」
 とてもじゃないが賛同できない。でもシーナにとっては絶対的な真実だったらしい。
「佳奈ちゃんはクラスの女の子が話しているのを聞いてるんだよ。胸は揉むと大きくなるってな。それで俺のために大きくしようと思って揉むんだよ。そりゃもう真剣にっ」
(略)
「って健一、聞いてるのか?」
「……いや、ごめん、途中で意識が遠のいてた」
「お前、俺の用意周到な作戦をなめてるな?」
「……作戦だったんだっ!?」
「作戦じゃなくてなんで、揉みたいのを我慢したと思ってるんだ、お前は!」
一見、高校男子ふたりのエロトークのようですが、じつはエロい妄想を力説しているのが男装の女の子で、実は佳奈の・・・・というあたりが、Room No.1301の油断ならない「らしい」ところです。

Posted by amanoudume at 2006年10月12日 03:06 個別リンク
TrackBack URL for this entry:
http://amanoudume.s41.xrea.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/373

Listed below are links to weblogs that reference 'エロとエロいは違うことを証明した小説『Room No.1301』' from 発熱地帯.

コメントを投稿

(コメントを投稿しても、管理人が承認するまでは表示されません。すぐに反映されない、最悪24時間以上かかる事もあります。ご了承ください。)