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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2006年10月26日

PS3、進軍開始

長らく広報体制の遅れが目立ったPS3ですが、ここにきて一気に情報が出てきました。

■プレイステーション3のオンラインサービスの詳細が判明! 11月11日からゲームの配信がスタート
オンライン専用のオリジナルタイトルが年内に数本提供されるようです。
『BLAST・FACTOR(仮題)』は、XBOX360の『Geometry Wars』と同じように360度全方位シューティングゲームです。マニア向けカジュアルゲーム(言葉としてちょっと矛盾?)では、全方位シューティングが人気なんでしょうかねえ。
(参考:PS3のe-distributionも全方位シューで埋め尽くされるのか?

『fl0w』は同名のFLASHを商品化したもののようです。PS3の六軸センサーには対応しているみたいですが、その他の部分がそのまんまなのか、表現力が大幅に向上しているのか。この手のプランクトン系は、アマチュアのフリーゲームなどではしばしば見聞きするアイデアです。シミュレーション方向にいくとしんどいので、メディアアート的にまとめるのが無難なんでしょうかね。しかし一方で商品として成立させるのはなかなか難しいのも確かで、DS『エレクトロプランクトン』もタッチジェネレーションズの中では売上が振るいませんでした。
(参考:FLASH版flOw公式サイト

また「ゲームアーカイブス」として、PS1やその他のゲーム機のソフトがPSP向けに配信されるようです。これまで違法のエミュレータが横行していたPSPの世界に、正規のエミュレータ販売が浸透していくのか。少し興味深いところです。


■プレイステーション3のすべてがわかる"PLAYSTATION TV"が全国1000店舗に設置
年内1000店とは大きく出ましたね。
『デビル メイ クライ 4 TRIAL Version』『パワースマッシュ3 体験版』『グランツーリスモ HD 体験版』『リッジレーサー7 体験版』など、4タイトルの体験版が遊べます。PS3をすぐに手に入れられないユーザーでも、いち早くPS3ワールドの片鱗にふれることができるわけですね。SCEとしては、供給体制が整い、タイトルが揃うまでは、ユーザーに「次世代機ぜんぶを買い控え」してもらいたいはず。PS3が即買いでなくても、Wiiや360に流れなければ、この年末商戦はオッケー、オッケー。供給体制が整わないなりに、打つべき手はいくらでもあります。

まぁネット上ですと、わざわざけなすためだけに現場に出かけるネガティブ・メタゲーマーもいらっしゃるかもしれませんが、そういう印象操作に惑わされるユーザーが一人でも減るように、一刻も早く多数の小売店に設置してほしいものです。百聞は一見にしかず。100のネガティブワードも1回のプレイには勝てません。


■はじめてのPS3
まだ情報量は少ない気もしますが、とりあえずPS3紹介ページがオープンしました。
PS3の広報活動が遅れた要因はおそらく、大幅値下げにあると思います。あれでターゲットの範囲が広がりましたし、どこか遠くの4次元世界ではなく、Wiiと同じ据置ゲーム機という土俵に乗ったことになります。あの発表は限られた人間しか知らなかったようですから、広報、営業の方針が定まって動き出すまでに多少のタイムラグが発生するのはやむを得ないこと。

これからの垂直立ち上げぶりが注目です。率直にいって、ゲーマー層は別として、ライトユーザーへの認知度という点では圧倒的にPS3の方がWiiを上回っているはずです。WiiはまだCMを打ち始めたばかりですし、順を追って徐々に情報が明らかになると思われるため、一般の消費者はまだ購入を具体的に検討できる段階ではありません(この点は、あえてNintendoの文字も外し、ゲーム機らしからぬ名称をつけた任天堂の背負った覚悟とリスクですね)。


■年末商戦の商機を逃さないようにクーポンを販売!!?

 年末商戦でPS3は品薄に陥る可能性が高い。大根田CFOは会見で、商機を逃さないよう対策としてPS3と交換できるクーポンを販売することを明らかにした。
すごい、生産出荷台数を越えた新しい手法にびっくり仰天です。クーポン刷った枚数をクーポン生産出荷台数として加えれば、600万台どころか1000万枚も夢ではないですね。

好きにしてくれって感じですが、クーポンを買うメリットを提示してほしいなあ。リモコン付けるとか、少し安く買えるとか。まぁ発売日に本体が手に入らなくても、クーポン買って写真に取れば、ブログの記事にできるというメリットがありますけどね、別にゲームブロガーを喜ばせても仕方ないわけですし。いや、発売日のネタに困らないボクはうれしいですけど。入手できない惨めさがより際立つ感じで、素敵ですよね。

Posted by amanoudume at 2006年10月26日 20:30 個別リンク
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コメント

クーポンの使い道はクリスマスプレゼント用だとか?

クリスマスプレゼント需要は当然クリスマスイブまでに
購入できる物にしか影響しないわけですけど、代わりに
クーポンを買って贈るようにさせれば実物を用意できなくても
商戦を逃さずに済むとの考えなのかもしれません。

ただ、いつ入手できるかも分からないものを子供が待てるか
どうかと、親の物を贈る喜びが満たされるかどうかは非常に
微妙ですけれど。

インプレスのAV Watchの記事ではクーポンを「販売」ではなく「配布」になってますな。

まだハッキリ断定は出来ませんが、個人的には記者会見の質疑応答にありがちなニュアンスの欠如や聞き間違い、勘違い等による誤報の様な気がします。
クーポンを「販売する」と言うのは、それぐらい突飛な発想ですので。

おそらくはPS3を優待購入出来るクーポンを配布するってのが事の真相なのでは無いでしょうか。
タマ不足の状況の中で、お客の関心をつなぎ止める為のアイテムとして活用すると。
勿論割引等の見返りも用意しないと紙くずになる可能性大ですが、転売ヤーの皆さんには驚異となるでしょうね。


そして今回もアンチの乱痴気騒ぎに心の底からウンザリ、、、('A`)

>makoto さん

クリスマスプレゼントにPS3というのはなかなか贅沢な・・・・と思い
ましたが、ボクの親父はPC-Engine CD-ROMを「これからはCDだよ」
と頼んでもいないのに、サクッと買ってきましたからね。「ビックリ
マン大事界」といっしょに(涙
そういう洒落っ気のある家庭もあるかもしれませんね。


>PS3楽しみさん

> 「最大の商戦となる12月までに出せる数は確かに少ない。
> マーケティングの一つのやりかたとして、1月以降にクーポンを
> 配るなど、1〜2月にもモノを売れるような施策をSCEでは考えている。
> ゲームはもともと、1月以降も売れる製品。タフな状況ながら600万は
> 達成できない数字ではないと考えている」とした。

この部分を読むと、年末商戦のマーケティングではなく、年末商戦以降に
PS3を売るための販促手段としてクーポンを配る、という事なんですかね?

報道については、なんつーか、いつもながらソニー本体とSCEの間で
情報露出の段取りが出来ていないのが一番の問題ですよね。

ソニー本体のポカをフォローする形ですぐに正確な情報をSCE広報が
出せば、まだ被害は少ないと思うんですがね・・・・。

ソニー本体がゲーム機について発言するようになってから、広報の
混乱が続いているわけで。子会社の立場だから強くは抗議できないん
でしょうけど、何らかの改善手段は打つべきでしょうね。

すぐに正確な公式情報を出す、
それが何気に一番重要な広報の広報らしい仕事なんですけどねー。

クーポンに関しては表現が「配布」と「販売」で割れていますから、どちらかはっきりしないと評価できないですね。
「販売」だった場合は、ペーパー商法だ何だとまたあちこちでうるさい事になりそうですが……
このクーポンがどういう性質の物なのかをはっきりと表明した上で、ユーザーに利のある形での「配布」だといいなと真剣に思います。
また転売屋が転がすんじゃないかという気もしますが、これはもう考えてもどうしようもない事ですね。ゴキブリみたいな物だし。

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