部屋の本の処分をチマチマ進めながら、チマチマと新刊を読んでます。
狼と香辛料 3
北方の故郷をめざしていっしょに旅を続ける狼神ホロと行商人ロレンスは、冬の祭りに賑わうクメルスンへの道中、魚商人のアマーティに出会います。才気にあふれた若い商人はひと目見て、ホロに惚れてしまったらしく、あれやこれやと世話を焼いてくれます。ホロに信頼されていると思っていたロレンスは、始めは若い彼の熱意を微笑ましく見ていました。用事のある自分のかわりに、ホロの祭りの案内をアマーティに頼んでしまうほど。
しかし油断大敵。若いがやり手のアマーティは予想外の大胆な手で、ホロを自分のものにしようと動きます。それでも、これまでの旅でつちかった信頼関係なら大丈夫と高をくくっていたロレンスですが、タイミング悪くロレンスとホロはちょっとした誤解から大きくすれ違うことに・・・・。
結末は当然決まっているわけですが、やっぱり雌に翻弄されるのが雄のサガなんでしょうね。妙に自信を持って足元すくわれてオタオタするのも、呆れるぐらいに自信を失って駆けずり回って落ち込んでドツボにはまるのも、どちらも雄の習性。最後は二人の関係を再確認する、良い話でした。
ホロの故郷の情報も出てきたし、5、6巻あたりで終わりそうですが、二人の旅の終わりはどうなるのか。二人とも漠然と不安を感じているのでしょうが、読者としても非常に気になります。続きが早く読みたいですね。
アンダカの怪造学 4 笛吹き男の夢見る世界
眼球を切り、狂乱家族日記を切り、残る日日日作品は『アンダカの怪造学』。これもそのうち切るかもしれませんが。
それはともかく、いよいよ第二部に突入。
設定が色々と増えてますが、次巻あたりからハードな展開になるんでしょうかね?
強そうな雰囲気を漂わせていて、そのじつ本当に強い魅神香美(ゾンビ系大好き娘)が活躍したので、よしとしましょう。大公といい、ナイト君、肉体道楽といい、上級一位を越えた連中が増加中なのは、良い強さインフレですね。
キノの旅 10
今回はどれも微妙かも。
「歌姫のいる国」はここまで引っ張るほどの話には思えないんだけどなあ・・・・。
一番良かったのは「ティーの一日」。グレネードランチャーを装備しての大活躍を期待します(そのための伏線だと信じて)。
ヤクザガール・ミサイルハート
ボーイミーツガールの直球。
昨今の「現代学園異能」モノと違って、主人公は特に鬱屈してないし、素直に楽しめます。
美少女とバトルと刀が好きな人にはオススメです。
後半はバトル、バトル、バトルの連続でした。この二人、痛快なまでに強すぎです。
今回明かされていない設定がまだまだありそうで、今回は登場編、次巻以降で物語が本格化すると考えればいいのかな。