ITmedia:Tablet PCを「まだ信じる」ビル・ゲイツ氏
このニュースを読んで、やはりタブレットPCはまだまだ浸透してないし、難題は多いなあ・・・・と感じてしまいました。
一握りのベンダーがTablet PCを販売しているが、医療などの特殊な市場が売上の大半を占めている。ほかのユーザーや企業ユーザーはあまりこのフォームファクターを気に入っていない。PDAが長期低落を避けられず、携帯電話への搭載も一部の機種にとどまり、急拡大する気配は今のところ見えません。タブレットPCも先行きは険しい。このままだと、DSが世界最大のタッチパネルプラットフォームになりそうです。
2004年のTablet PC出荷台数は約64万台、今年は120万台に達する見込みだ。
タブレットPCにしても、携帯電話にしても、タッチパネル対応という点ではソフト不足が深刻です。というのは、既存の市場にくらべて、タッチパネル搭載機の市場があまりに小さすぎて、開発会社/制作者にとって、すぐれたソフトを作るメリットが薄いからです。
タブレットPCはPC全体から見れば、誤差のようなシェアしか占めていません。携帯電話にしても、どのメーカーの機種にも標準搭載するならともかく、現状では対応機種が限られていますから、わざわざタッチパネルを大前提にしたアプリを作るメリットが薄いのです。こういうケースでは、汎用機よりも、専用機のほうが有利です。基本的にすべてのソフトが対応しますから、対応ソフトはハイペースで増えますし、本数が増えればその分優れたソフトが誕生する確率も高まります。事実、発売から1年経たないうちに、「DSトレーニング」「nintendogs」「パックピクス」などなど、タッチパネルを生かしたソフトがいくつも世に出ています。
新しいハードウェア技術と対応ソフトを短期間に浸透/成功させるには、標準搭載を前提とした専用機プラットフォームが良い、といえるかもしれません。(これが特殊なハードウェアでなく、ソフトウェア単体のケースであれば、逆に汎用機プラットフォームのほうが成長の土台として適している、といえるかも)
Posted by amanoudume at 2005年06月29日 00:02 個別リンク