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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2005年06月16日

(続)ワイヤレスエンターテインメントという未来

昨日、「狭くなりすぎた「ゲーム機」ビジネス」で書いたことの補足。

PodCasting はWEBラジオを iPod に自動的にダウンロードして、好きなときに聞けるようにしたものですが、同じような発想で PodSites というものもあります。こちらはWeb サイトを iPod にダウンロードして好きなときに読めるようにするもの。ただ現状では、PodSites用に整形したテキストのみ読める、と制限がついています。

しかしこういうサービスであれば、PSPのほうがはるかに有望。公衆無線LANが普及している韓国ではUMDにてWEBブラウザを提供しているわけですが、日本でもWEBブラウザを同梱したほうがいい。

というより、ファームウェアップデートで本体標準機能として、WEBブラウザを提供すべきでしょう。メモステ内のhtmlファイルを閲覧できるようにしておけば、巡回ソフトにPSPへの自動転送機能を加えるだけで、朝巡回ソフトが落としたニュースサイトやブログの情報を電車内でゆっくり読めるようになります。常時接続、ブロードバンドが普及して、巡回ソフトは流行らなくなったものの、実際には1日に1度ネットでニュースを見ればいいという層は多い。

また、しばらくは山の手線圏内に限定されますが、ライブドアの公衆無線LANサービスはPSPにとって朗報でしょう。ノートPC、PDAと並んで、PSPが公衆無線LAN利用の有力端末になりえるからです。

以前書いた「ワイヤレス・エンターテインメントという未来」から引用します。

山手線を始めとする主要な路線の駅で、PSPからWEBが見られるぐらいのサービスは始めてほしい。それとPSPからの接続のデフォルトはSo-netにしてしまい、PSPからのアクセスなら月会費無料というサービスもありえるだろう。
PSPでネット接続したら、自動的に「無料」でSo-net会員になる。以前、ソニーがニフティを買収するという話があったが、そんな金があるなら、こういうことに使え、といいたい。
ライブドアと提携して、PSPからのアクセスなら値引きするとか、PSPからのアクセスなら1ヶ月間無料とか、そういうキャンペーンを打ってもいいでしょう。いずれにしても、このタイミングで動かなければただのバカでしょうね。もっとも怠慢な技術者は、常に怠惰ではありますが。彼らがもっと先見性に富み、挑戦的で勤勉なら、ここまでPSPは失墜しなかったでしょう。
本来なら、ライブドアの記者会見の場に久多良木氏が登場して、「このサービスを利用する最大プラットフォームはPSP。PSPにWEBブラウザを搭載します!」と宣言するぐらいのパフォーマンスはほしかったところ。機動力を失った技術企業に、いったい何の価値があるのやら。ノロマすぎ。

そもそも、ライブドアが大規模な公衆無線LANを始めるのは、以前から噂が流れていました。遅くともライブドアがSkypeに手を出した時点で見えていましたし、どれだけ遅くともパワードコムとの提携した時点で、かなり確定していたはず(R30::マーケティング社会時評「ライブドアはテレビより前に電話を潰しますのか」)。

Posted by amanoudume at 2005年06月16日 12:29 個別リンク

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