今回はEAについての、相互に関係するようなしないような2つの記事です。
EAがXbox Live!に参加す
ることになったとはいえ、EAの要求に屈して、マイクロソフトは他社がサーバー運営をおこなうことを容認。Live Server
Protcolを提供する方針に転じました。また、GDCで再確認されたPSPの設計思想が、当初SCEJがいっていたコンセプト(企画重視)とは異な
り、版権タイトルを据置機から携帯機にまで、まんべんなく提供するEAにとってかなり都合のいいものだったことも、記憶にあたらしいところ(PS2と
PSPの同時開発に向いた設計)。
まぁ米国市場におけるEAのシェアを考えれば、それはうなずけるところです。さらに、PS2におけるEAの存在感はとてつもないものがあります。
データの祠「Playstation2歴代米国売上ランキング」
データの祠「Nintendo GameCube歴代米国売上ランキング」
データの祠「Xbox歴代米国売上ランキング」
まず目につくのは、米国のPS2ランキングにおいて、EAが上位100本のうち35本を
占めていることです。GCでは12本、XBOXでは14本。PS2ってソニーのハードなのか、それともEAのためのハードなのか、どっちなんだw 極論す
れば、PS2はもはやEAのために存在するハードだし、そしてPSPもまたEAのために存在するハードになろうとしているのでしょう。こうしたデータを見
ても、EAの影響力が理解できます。
しかし何度か書いてきたように、これは日本のゲーム会社にとって、厄介な話です。それだけ北米市場のガードが堅くなりますから。EAのセガ・スポーツつぶ
しはついこの間の出来事でしたね。あれはセガにトドメともいえる損失を与えました。
また、EAは最近、任天堂を筆頭に(例えば「スーパーマリオは古い質のゲーム」発言 注1)、日本のゲーム会社を叩き始めてますね。面白いことに、北米におけるシェアの順番に叩いているんだよなw
わかりやすい連中だ。どのタイトルをどの順番で叩くのかまで透けて見える。(注2)
「日本のゲームはオリジナリティーがない」という論調を作り出している理由もよくわかる。(そういうことをいうやつが一番オリジナリティーがないという法
則)
もっとも、パブリッシャーとその下僕系開発者(EAに買収された開発会社の人たち)を除けば、欧米のゲーム開発者の多くは、日本のゲーム開発者との相互敬
意を抱いているわけです。米国の大手パブリッシャーに搾取されているディベロッパーの人たち。
洋ゲーマンセー系ライターは、彼らの真実の声を届けず、一部のパブリッシャーのプロパガンダイメージと、大多数のゲーム開発者の声をミックスして、記事に
していますね。それらは実際にかれらのブログを読めばよくわかる。職業ライターが金をもらってバイアスかけてるのかどうかはしらないが、真実の声は実際に
欧米のゲーム開発者のブログを読めばわかる。
その辺りの話は以下の記事の”コメント欄”にも出ています。
http://amanoudume.s41.xrea.com/cgi-bin/mt/archives/000121.html
欧米のゲーム開発者のブログを日々チェックしている日本のゲーム開発者は、彼らの本当の声を知っている。そういう努力を怠っている一部のライターは、バイアスのかかった記事を書き散らす。真実はすぐそこにある。
注1もっともその発言をした人物は版権タイトルをプロデュースして、それが当たったから威勢のいいこといってるだけなのですが……。EAの
中の人にいわせれば、新しい質のゲーム=映画の版権ゲームらしい。GDCのゲーム・オブ・ザ・イヤーがスターウォーズの版権タイトルだった件もふくめ、北
米における版権タイトルの台頭はめざましいものがありますね。
もっとも、それを嬉々としてマンセーしてる痛い洋ゲーマンセー系ライターもいるわけですが……。版権タイトルの増加が、ディベロッパーの不満の大きな一因
になってるんだがなあ……。水面下で進行し、そして今年になって顕在化してきたパブリッシャーとディベロッパーの対立。これも、もっと以前から徴候はあっ
たはずでしょ。でも”北米の事情にお詳しいはずの”洋ゲーマンセー系ライターは去年、誰もそんなこと書いてなかったように思うけどね。やーれやれ。
注2
もちろん、洋ゲーマンセー系ライターは、彼らの「わかりやすさ」は無視して、バイアスのかかった記事を書きまくる。EAの版権ゲームと続編はマンセー、日本の版権ゲームと続編はダメ。まったくわかりやすい。まぁ所詮、まともに論理的な文章もかけず、他人の発言の尻馬に乗るしか芸のない連中ということですが。