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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2006年04月14日

だからお前はいったい・・・・

何回観てるんでしょうか?
(ていうか、このネタひっぱりすぎ・・・・)

しかしなんですな、どんなにDQNでも、かわいければオールオッケーというのは、あまりにも、あまりにも、身も蓋も無い現実の縮図すぎです。いや、まー、そんなもんですけど、現実は。やはりハルヒは愛すべきキャラクターだと思うわけですよ。長門にしても、朝比奈さんにしても、古泉にしても、それぞれのバックにいる組織の思惑とは別のところで、やはり団長ハルヒを愛すべきキャラクターだと思っているからこそ、つき合えるわけで。結局、集団において、最後に物をいうのはカリスマ性みたいなもんですから。こいつの言うことなら仕方ないか・・・・という事を、できる限り肯定的かつ積極的に感じさせられるかどうかは、1つの重要な資質でしょうね。

それはさておいて、公式サイトよりも公式サイトっぽい特設サイトが公開されました。

しかしネットを周遊してみても、今期のアニメ新番組に関する話題で、ハルヒの占める割合のなんと高いことか。『ひぐらしのなく頃に』も大健闘、大奮闘しているものの、「良く出来ていて安心した」ぐらいの感想が大半で、原作があれだけの話題性をもっていたことを考えると、やや寂しいですね。クオリティの高い新番組は多いものの、もはや完全にレッドオーシャン化したアニメ市場で目立つには、クオリティだけでは駄目なのでしょうね。

もちろん京都アニメーションがブランド化しつつあるのは事実ですし、圧倒的な作画クオリティを誇るのも事実ですが、第1話に『みくるの冒険』を持ってくる大胆な構成が話題を生んだ効果は相当大きいと思うんですよね。
かーずSP戯言さんの4月7日掲載分で紹介されていた、新井輝の分析も興味深いです。

>ハルヒ1話目を観て新井輝さんがmixiで考察されていたんですが、
>以前は原作付きアニメというのは販促の意味合いが強く
>間口を広げるために(ファンからすると信じられない)設定改変などがあったが、
>今の原作付きアニメは普通のファンをより熱心なファンにする、
>つまり600円くらいの文庫なら買うというファンを、
>6000円くらいのDVDを買うファンに「強化」するために
>ファン以外にはちっとも優しくない作品を作るというところまできている。
この分析は確かに正しいと思うのですが、一方であの第1話であるにもかかわらず、アニメを観て原作を買いに走っている人もけっこう現れているわけです。原作ファンが第1話の解説をすること、第1話だけでなく第2話で判断してほしいと説明しまくることまで、計算に入れていたのではないか、とも思うのです。

アニメに限らず、ゲームにおいても、あらゆる娯楽コンテンツにおいて、話題性はとても重要です。そしてそれは、単に広告費が大きいとか、広報がいっぱい宣伝してくれたという事ではないと思うんです。制作(開発)の段階で、話題を呼ぶ要素が内在しているかどうか。よく言われることですが、なかなか実践できていないことです。そういう点でも、今回のハルヒは素敵すぎると思います。ええ。


おまけ
しかし昨日の記事のコメント欄に書いたんですが、ハルヒが今度は映画ではなくゲームを作ったらどんなゲームを作るか、非常に楽しみですね。ゲーム化する際には、アニメの素敵仕事を見習った、素敵企画を期待したいです。

ナムコの超能力養成ゲーム「マインドシーカー」を越える、宇宙人、未来人、超能力者と友達になれるネットワークゲームを作るのかなw

Posted by amanoudume at 2006年04月14日 00:57 個別リンク
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コメント

自分もmixi内のとあるコミュで考察したのですが、
ハルヒは、週ン十本と増え過ぎたアニメにおいて、
「第二話目を見てもらう」事に成功したと思います。
あれだけ多い作品群ですから、一話めで“くるもの”がなければもう見なくなっちゃいますからね。
そう考えると
「なんじゃこのアニメは?とりあえず二話目もチェックしておくか。」
と思った視聴者が出来た時点で成功かなと。

まったく、まったく。
今のゲームで、アニメ版ハルヒ級の勇気と大胆さとしたたかさをもった
企画は1つも無いですねえ。

みんなして無難なものを作る事にパワーを割きすぎています。そして
ある一時期、言うに事欠いて、「今の時代にはクソゲーは無い」
「ソフトが売れないのはユーザーが保守的だから」とのたまわる
人々がはびこっていました。

ボクが最悪だなと思うのは、ゲームの歴史と常識がたまった影響で、
例えばある仕様が80点ぐらいの出来だったとして、それをいっても、
「え、でも普通こうですよ」「他のゲームはこんなもんですよ」みたいな、
なんていうのか、みんなこうなんだから、それで十分良いわけでしょ、
良く出来たゲームでしょ、みたいな事を言う人がすごく増えたなあ、と。

いつのまにかクリエイティブというのが伝統工芸の継承みたいになって
しまっている面があります。なぜかというと「失敗」したくないからです。
だから「他と同じこと」に危機感を抱かずに、安心感を抱いてしまうんです。

そういう部分がすごく大事なんですよね。無意味に変えても仕方ないん
ですが、その一方で同じである事に危機感を感じるようなセンスを持たないと。

今は青い海が赤くなる速度がものすごく速いので、本当に危機感を
もたないといけません。

でも、安心感を大切にする人が変われるのか。変われない人は
色々な理屈を並べます。ネットを周遊しても、人づてに話を聞いても、
この業界にはいまだに、そういう変われない人がいるらしい。

スレたことはいくらでもいえるんですよね。開発費の競争でなくても、
宣伝費の競争になっただけだ、とか。ホント、人間ってのは理屈は
いくらでも思いつくんで、その脳みそをどういう事に使うか。ゲーム
業界の人々には、ぜひとも前進することに使ってほしいなあ、と
思うんですが、なかなか・・・・。

まぁ身の回りの人が前進することに力を使っているので、個人的には
全然困らないし、所詮他人事ですから。「勝手にしたら」なんですけども。

ただ、同時にハルヒの場合は、変化球的側面も強いはずで、
同じようなことを後発の他のアニメが真似ても二度目はないかなと思うんですよ。
何か一つがウケると物凄い勢いで劣化コピーが後に続くのですがそれは違うだろうと…

その辺も含めて「変わらなきゃ」ですね。

>物凄い勢いで劣化コピーが後に続く

脳トレブームを見てもそう思いますね。
ブームに乗るのは悪いことではないのですが、本当にそれだけで
終わってしまっては危ないでしょうね。ファミコンの頃は追随する
ソフトメーカーがブームに乗りつつも、多様性を生み出していたと
思うんですが。それだけ「必死」といえばそれまでですが。いかにも
近視眼的な、優等生的なマネージャー、開発者が増えたなあ、と。

>ソフトメーカーがブームに乗りつつも、多様性を生み出していたと
思うんですが。

ですね。
これがあって、初めて一つの新ジャンルとして定着する。
といった流れだったと思います。
しかし、今では模倣の使い捨て。これでは新しいモノは育ちませんね。

以前DAKINIさんが
「ソフトが多いとは思わない。むしろ少ないくらいだ。」
というのは上記の”多様性”のことを指すのだ。
というのでしたらなるほど納得です。

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