ITmediaのイー・アクセス、「定額IPモバイル電話」に意欲に
よれば、イー・アクセスが「定額IPモバイル電話」に向けた実験を開始すると発表。具体的なスケジュールは未定なものの、最初の1年で実証実験を行い、2
年後には東京、大阪などの大都市圏でサービスを開始することを狙っているそうだ。
携帯電話のグローバルワイヤレスネットワークは、ネットワーク構築にコストをかけているため、それを回収する意味でも、そうそう定額化は難しい。とはいえ
競争の激化にともない、流れとしては確実にそちらに向かいつつある。
一方、定額IPモバイル電話は、ワイヤレス端末でホットスポットにアクセスし、ホットスポットからは既存の定額ネットワーク(ADSL網)に乗せるため、
定額サービス化がやりやすいとされている。この場合、データ通信がベースになっているため、音声通話は音声データのやりとりという形になる。
両者の向かうところは結局、定額化された低価格なワイヤレスネットワークサービスであって、どちらが先にそこにたどり着き、顧客を獲得するかの勝負にな
る。現時点では、ADSL事業者は実験段階であり、実質的な勝負は起きていない。ただ、今後2年間でもっともフォーカスが当たる競争領域なのは間違いな
い。
ゲーム業界においても、GBAのワイヤレスアダプター、ソニーのPSPのワイヤレスLANなど、携帯ゲーム機のワイヤレス通信搭載はスタンダードになりつ
つある。携帯ゲーム機はこれまで、全世界共通の規格だっ
た。TVのNTSC、PALのような区別はないし、任天堂とソニーの2陣営は存在するが、携帯電話に比べればベンダの数が少ないから、各ベンダにあわせて
開発しなければならない負担も少ない。
そういう開発のしやすさと、すでに獲得しているユーザーの人口を考えれば、比較的短期間にワイヤレスネットワークゲーム市場が成立する可能性はかなり高い
と期待できる。さらに、任天堂とソニーの競争がその流れをさらにブーストするだろう。マイクロソフトは完全にフェードアウトしそうだが。まぁいつだってマ
イクロソフトは後から他社の真似をするしか芸がないのだ……。