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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2004年02月05日

マラソン

ちょっと古い話題になってしまいますが、Passion For The Future「企画がスラスラ湧いてくる アイデアマラソン発想法」
面白かったです。ボクもこういうことはやっているので、他人がどういう方法を採っているのか、という点は多少興味があります。
アイデアマラソンというのは単純にいえば、1日最低1個の発想を毎日ノートに書いていき、数千数万蓄積していくことです。根本はそこで、記述の方法の詳細
は人によって色々あり得るでしょう。例えばこの著者の人とボクが採っている方法は、多少の違いがありますし。
(とはいえ、この「アイデアマラソン」の著者のように20年間欠かさずにマラソンしてきた人の方法論は読むに値する価値はあるかもしれません)。
ボクは検索性を重視しているので、テキストファイルに書きためていますし、この著者の人のいう「1個の発想」よりも大きな単位で「1個の発想」をとらえて
います。というのも、最初は短く書いていたんですが、かなり詳細に書いておかないと、メモを読んでも、後々思い出せなかったり、その時の勢いが再現できな
かったりしたからです。記録の仕方自体も、数ヶ月ごとに方法を見直して、改良を加えることにしています。
こうした毎日のメモの効能の1つは、思考のサブアセンブリをたくさん作れるということで、すぐに形にならないとしても、なりそうな状態のものが毎日たまっ
ていきます。しかし実の所、溜まっていった結果(メモ)そのものよりも、毎日考えた結果、思考に筋力がつくことにむしろ価値の本質があるのでしょう。

すでに成功している人であれ、これからの人であれ、毎日考えている人そうでない人には、圧倒的な差があります。ちょっとした雑談程度であれ、真面目な議論であれ、話していて明らかに有意の差が出ます。(もちろん、考えてない人は常にその現実に無自覚です)
考えてない人は、見通しが狭いですね。先々のことについて何をいっても、そのほとんどが外れていく。また、反省能力がないので、いっこうに良くならない。


客観的な指標

アイデアにしても、読書にしても、絵にしても、文章にしても、大体2〜3ヶ月経って、ちっとも向上していないんだったら、もうそれは方法がダメなんですよ
ね。成長するかどうかの分かれ目は簡単で、自分自身に毒を吐けるか、でしょう。そうはいっても、人間自分自身には甘い生き物ですから、やっぱりグダグダに
なりがちです。じゃあどうするか?というと、客観的な指標を持ち込むしかありません。
絵なら1日1枚とか、文章なら1日原稿用紙10枚とか、まぁそういう数字ですね。質ははかりにくいので、そこは自覚の上でコンスタントに質を保ちつつ、量
で自分を叱咤していく。もし本当に一定以上の質をある程度のボリューム出せたなら、自然と質は上がっていくはずです。
質については、他人に見せるという行為も重要で、そこで質を一定以上に保つことができます。見せる相手に見る目がなかったとしても、「他人の目」を意識し
た時点で、効果があります。
アイデアという元々の話からそれてしまいますが、例えばBLOGのような文章にしても、アクセス数を意識するのは大変価値があります。トラックバックやコ
メントも効果的でしょう。質と量が伴わないと、こうしたものは増えていきません。
逆にいえば、BBS、コメント、トラックバックといったものをつけていない、一方通行のみのサイトの場合、文章はあまりうまくなってませんね。この数年、
いろいろなサイトを見てきて感じる事実です。一方通行のほうが気分的には楽なんです。それはわかりますw でもダメですね。成長はない。

Posted by amanoudume at 2004年02月05日 13:15 個別リンク
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Listed below are links to weblogs that reference 'マラソン' from 発熱地帯.

コメント

発熱地帯様
アイデアマラソンにコメントいただき、ありがとうございます。アイデアマラソンは極めて弾力的で、人それぞれの領域で、それぞれのやり方でやれば、良いと
思っています。
ご意見の中で、
『毎日考えている人とそうでない人には、圧倒的な差があります。ちょっとした雑談程度であれ、真面目な議論であれ、話していて明らかに有意の差が出ます。
(』
は、まったくその通りです。
私よりもお若いと思います。がんがん記録を、PCでも、ノートでも残されて、私を超えてください。簡単です。私よりも長生きされればよいのです。
2月6日に、PHPから「思いつきをビジネスに変えるノート術」を出版しました。これはアイデアマラソン発想法入門です。たくさん、例題を出してありま
す。また私の発想もたくさん加えました。
ナイスなコメントpありがとうございます。
樋口健夫
カトマンドゥ

発熱地帯様のHPは面白いです。バンダイの立体視のことも驚きました。
アイデアマラソンに関しては、だれでも、どこでも、いつでもできる「3でもシステム」です。実行している人のパーソナリティで進められればよいと思いま
す。発熱するのは、出された発想を、テキストファイルにとどめず、周りや、HPでも、どんどん放射することです。そうすると、周りから反射熱を受けます。
これが強烈な影響で、めちゃくちゃ面白くなります。
がんばってください。300個の発想数を超えられたらご連絡ください。ご質問は、いつでも
URLを通じて。
樋口健夫
ネパール
カトマンドゥ

はじめまして。
なんと、著者ご本人からコメントをいただけるとは思いませんでした。大変恐縮です。
ボクの周りの何人かにも、樋口さんの著書を薦めているところで、みんな大変関心を持っているようです。
>「思いつきをビジネスに変えるノート術」
早速、読んでみたいと思います。
樋口さんの著書は大変勉強になります。
ボクもこれまで通り、毎日積み上げていきたいと思います。