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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2004年01月11日

No Royaltyに近づいていくゲーム機ビジネス

昨年から何度も書いているテーマですが、面白いニュースが1つ。
PSPの価格は39,500円に近い - ハードウェア単独で利益を出していくSCEE
のCEOクリス・デアリング氏のMCVに対するインタビューによれば、PSPの価格は300ポンド(59,300円)より200ポンド(39,480円)
に近いとのこと。またPSPのビジネスモデルは、ハードで儲けずロイヤリティーで儲ける従来のビジネスとは異なり、ソフトのロイヤリティーを下げるかわり
にハードウェア単体で利益を出していくビジネスになるそうです。
以前、UMDは音楽も映画もゲームも乗るから、ゲームだけ高いロイヤリティを取るのではフォーマットとして説得力をもたない、とかいたことがあります。
> これから将来というのは、PCがどうの……という小さな話ではなくて、
> もっと大きな流れの中で、No Royaltyに近づいていくことになる
> でしょうね(無論、製造費はあるので、ゼロにはならないでしょうが)。
> 例えばオンラインということになると、これは配信におけるメディア
> レスということだから、Royaltyを取る根拠が薄いし、ソフトメーカー
> が支払うメリットが薄い。
> 代替のプラットフォームとして、PCや携帯電話が出てきているから、
> 単純に「TVゲーム機」という枠の中でチャンピオンでも、それだけで
> Royaltyを集めるビジネスロジックはもはや崩壊しつつあります。
> これはスクウェアエニックスの和田社長も同じ見解を表明していましたね。
> 任天堂の作ったファミコンビジネスにしろ、ソニーがそれを変形した
> PSビジネスにしろ、閉じた輪は崩壊しつつある。
> PSPにしても、音楽や映画といったコンテンツがRoyaltyを払って
> いないのに、どうしてゲームだけが余分なRoyaltyを払わなければ
> ならないのか、という至極当然の疑問が出てきます。PS1でCDが、
> PS2でDVDが再生できた時になぜそういう話にならなかったかとい
> えば、それらは既に確立したフォーマットだったし、ソニーだけのフォー
> マットではなかったから(とはいえ、PS2でDVDビデオとの競争になった
> 時に、「なんかおかしいよなあ?」と不満を感じたゲーム開発者は
> 少なくなかったはず)。
> 無論、まだすべてが無くなってしまうわけではありません。
> しかしあらゆる物の境界が溶けていく時代には、ネクストロジックが
> 必要であり、それを生み出した者が次の世界を制することになるの
> でしょうね。

Posted by amanoudume at 2004年01月11日 08:30 個別リンク