最近の記事
カテゴリー
過去ログ
検索


このサイトについて
このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2006年06月27日

ライトノベル感想(6月前半?)

ずっと掲載し忘れてました。
書きかけで放置したままの記事、書いたけどアップしてない記事って、けっこうあるんですよね。そういう記事は週1ぐらいで出てきます。もったいないんですけど。なかなか。

1.されど罪人は竜と踊る
2.灰よ、竜に告げよ
3.災厄の一日
4.くちづけでは長く、愛には短すぎて
5.そして、楽園はあまりに永く

『され竜』シリーズについに手を出しましたが、噂どおりの鬱度ですな。
ライトノベルは登場人物に少年少女が多めなんですが、この作品は大人が多いです。仲が悪そうで、しっかり結びついたガユスとギギナのコンビ、二人の将来の危うさを誤魔化しながら、揺れ続けるガユスとジヴの大人の恋人関係。主人公は心に挫折感を抱いていますし、事実、許されない失敗をおかした過去を持っています。すげー幸薄そう。全体的に渋くて苦くて欝で・・・・たまにクリーミィな話も・・・・あれ、無いかも。

化学式を組み込んだ独特の魔術理論や、濃度の濃いバトル、独自の世界観など、魅力たっぷりですが、萌えを期待する人には真逆の作品なので、読まない方がいいでしょう。鬱な話が苦手な人も向きません。5巻の欝っぷりは・・・・。電波、黒ヒロイン、鬱エロゲーが大好きな人にはオススメします。魔女皇ジヴーニャは最高ですよ(違

6.SHI-NO アリスの子守唄

ミステリとしてのオチがこじんまりとしているのが難点ですね。もっとも、富士見ミステリーにミステリ小説を期待するな、というのは大宇宙の真理的法則です。富士見ミステリにおけるミステリ分は、ご飯にかける「ふりかけ」ぐらいに認識しておいた方がいいでしょう。しかし個人的には、文庫としての方向性が迷走しているがゆえの混沌感は、割と気に入ってます。電撃は最近、なんでもかんでも学園異能にし過ぎてますからね。

7.狼と香辛料

1巻で信頼関係を確立したロレンスとホロの2人の掛け合いが読んでいて楽しい。それでも人間と狼、微妙に揺れる部分もありますよね。その機微が細やか。早くも筆力が安定してきた印象。欲をかきすぎて失敗したロレンスの最後の決断も、ホロには甘いと呆れられながらも、納得のいくもの。電撃大賞のレベルの上昇、受賞作の豊作ぶりを実感させられます。一方で、小説としては荒削りながら、パワーを感じさせる作品が少なくなっている気がするのは、ちょっとした懸念材料かもしれませんが。

8.半分の月がのぼる空 7

短編集第1弾。後日談を描いた短編『雨(前編)』と、これまで電撃hpやドラマCD向けに執筆してきた短編が収録されています。8巻も短編集で、それで半月は完全に終了だそうです。5巻の時点で物語としては終わっているので、蛇足といえば蛇足なんですが、電撃の人気シリーズとしてはあっさり終えた方でしょう。物語を終わらせるか、終わらせないかは難しい問題です。読者の中にも、矛盾した思いがあるでしょうし。
終わる物語と終わらない物語についてはこの辺を

しかし同人の二次創作まで視野に入れてしまえば、もはや消費者が飽き尽くすまで、物語は終われないような気がします。作り手が同人市場を意識しているケースは少なくないでしょうし。少なくともオタク向けのストーリーメディアでは、「終わる物語」と「終わらない物語」を内包する構造がかなり普及、浸透しています。
(参考:作り手が終わらせても、物語は終わらない時代

Posted by amanoudume at 2006年06月27日 20:45 個別リンク
TrackBack URL for this entry:
http://amanoudume.s41.xrea.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/261

Listed below are links to weblogs that reference 'ライトノベル感想(6月前半?)' from 発熱地帯.

コメントを投稿

(コメントを投稿しても、管理人が承認するまでは表示されません。すぐに反映されない、最悪24時間以上かかる事もあります。ご了承ください。)