1.DS電撃文庫、第2弾は『イリヤの空、UFOの夏』
早くも続巻が発売決定ですか。
電子書籍そのものは、DS向きだと思います。『脳トレ』はいわば『脳ドリル』をうまくゲーム化した例といえますが、先日発表された『日本常識力検定協会監修 今さら人には聞けない 大人の常識力トレーニング DS』にしても、「常識力」本が売れているという下地があるわけです。ただ、ライトノベルに限れば、大人の購入者が増えているとはいっても、中高生が買い支えているので、DS向きなのかどうかは若干判断に悩むところです。(参考:インタラクティブ産業は「本」の市場を取り込むのか)
PSPで出る『かまいたちの夜2』なんかは今の市場を考えると、DSで出した方がいいと思うんですが。実際、全然売れてないみたいですし。まぁDSだと、さすがに容量がきついですかね。シナリオ担当の我孫子武丸氏は、PS2『かまいたちの夜×3』についてのインタビューでDSについて語りまくってますが。どのハードで出すかは作り手が決められるわけではありませんから・・・・。それが正しい市場分析に基づいているならいいんですけど、作り手の気持ちに反して、なおかつ見当違いの市場分析によるものだとしたら、救いようが無いです。
DS市場はあまりに任天堂が強すぎるので、ソフトメーカーが目立ってません。ですが、その状況に便乗して、儲かってないかのようなイメージを植えつけようとしている人たちもいらっしゃいます。しかしソフト市場そのものが小さいPSPと比べれば、ずっとビジネスが回りやすいんですよね。例えば、SCEJが大量のCMを投下したPSP『カズオ』と全然プロモーションしていないハドソンのDS『数独』に大した差が無いとか。
なんでこういう事が起きるかというと、ユーザー層が違うからです。きわめて大雑把に市場を分けると、PSP=中高生男子、DS=その他全部という状況なのですよね。そのソフトを買いそうなユーザーが多いハードで出すなら宣伝は少なくて済みますが、そのソフトを買いそうにないユーザーが多いハードで出すと、大量の宣伝でもなかなか動きません。
中高生がPSPを買っているのは、1)任天堂から「卒業」したい(背伸び需要)、2)萌えとエロ(美少女ゲーム移植、アダルトUMD、落としたエロ動画鑑賞)の2つの理由からでしょう。ボクが中学生の頃だと「エロ本」でしたが、今の中高生はPSPだと。技術の進化を感じますねえ。別にゲームのために買ってるわけではないので、普及台数の割りにソフト市場が小さいわけです。ユーザーの幅が狭いので、逆にいえば、狙いやすいともいえますが。乱暴にいえば、エロとバイオレンスが強いゲームがいいんじゃないでしょうか。
そういえば、PS2『Fate /stay night』にはPSPソフトが同梱されるらしいですね。まぁこれは単純な話、高い価格のパッケージを作りたいだけでしょう。商売っ気が見えすぎですが、まぁ客層的にはこの組合せは間違いではないでしょう。惜しむらくは、テレビアニメと時期が全然合っていないことと、テレビアニメの出来がイマイチなことですね。『月姫』も『真月譚』以後、人気が低下しましたからね。京アニが作り直してくれないものか。
2.『護くんに女神の祝福を!』、テレビアニメ化決定!
割と無難な選択かも。
しかし平和すぎる話だから、アニメで見ると若干退屈になりそうな気もするんですが。『アリソン』『とある魔術の禁書目録』『9S』等々、電撃はアニメ化できそうな候補が多いですね。この分だと『乃木坂春奈の秘密』あたりもありそうですが。
冬枯れの街:アニメ関連各社の株価はここ1ヶ月でガタガタでもうなんといったらいいのかよく分からない状況なのですが…。
現在、テレビアニメ番組はCS放送などを含め週100本を超え、作品同士の競争は激しさを増す。ここ数年、成長をけん引してきたDVD販売も出荷本数の伸びが鈍化。深夜に放送し、DVD販売で回収するアニメ制作の収益モデルは崩れ始めた。各社はネット配信など新たな収益源を確保する必要に迫られている。アニメも本数が増えすぎて(週100本!)、競争が激化してますから、目立つのはなかなか大変でしょうけど。今期は『ハルヒ』一人勝ちの様相を呈してますし。 Posted by amanoudume at 2006年06月08日 05:30 個別リンク