Game Watch:「PS Business Briefing 2006 March」開催。久夛良木氏、PS3の11月上旬全世界同時発売を実現するための施策を説明
うちのブログでも去年の秋から「普通に考えたら出ない」と書いてきましたし、様々な人々が「春には出るわけない」と散々言っていたので、正直今さら感があります。特に目新しい情報は無いですね。
・11月上旬に全世界同時展開
・1ヶ月で100万台の生産体制にチャレンジ
・2007年3月までに600万台が目標
・HDDには標準対応。脱着式。標準搭載するかどうかは言及せず。ソフト側はHDD対応を前提としてほしい。
2.5inchのシリアルATA規格の60GB
・次世代HDMIのサポート
・ネットワークはハード発売時期にあわせて導入したい
かなりXBOX360およびXBOX Live!を意識していますね。脱着式HDDへの標準対応を表明し、ネットワークサービスをハード発売と同時期にスタートというのは、XBOX360を連想させます。基本的にはXBOX360の映像をもっと綺麗にしたもので、その上でPSブランドとか、PSシリーズの互換性、といった付加価値がつくので、XBOX360には勝てる、という戦略なのでしょう。欧米市場の大きさを考えれば、対XBOX360を意識した内容もうなずけます。
一方、日本ではXBOX360が初代よりも厳しい状況ですから、事実上PS3とレボリューションの一騎打ちになります。とはいえ、この両ハードは目指している方向が明らかに違いますから、本当に一騎打ちになるのかどうか。
土俵その1: PS3 対 アップル(リビング製品) 対 XBOX 360
土俵その2: レボリューション 対 DS (対 従来型の据置ゲーム機)
という気がします、何となく。
PSPについては、ソフトのメモステ起動、GPS対応、テレビ電話機能、公式PS1エミュレータなど、色々と話題は打ち出したものの、どれも開始時期が秋以降と遅く、パンチが弱いのは否めません。携帯ゲーム機のシェア争いは事実上決着がついたため、今後PSP専用タイトルが増えにくいと予想されます。ソフトメーカーが離れていっても、コンテンツを維持できるようにするための施策、という印象ですね。
「ところで『GT Mobile』ってどうなったの?」という質問は禁句ですか?