PC美少女ゲーム『Shuffle!』のアニメが去年放映されましたが、ディレクターズカット版が放映されるそうです。
「SHUFFLE! MEMORIES」
番組タイトルは、「SHUFFLE!MEMORIES(シャッフル!メモリーズ)」。今回のシリーズは、シア、ネリネ、楓、亜沙、プリムラの各5人のメインキャラクターをフィーチャーした総集編仕立ての内容で、シリーズ中には、完全新作オリジナル話も予定されています。おりしも11月24日に楓エンド後の続編『Really? Really!』が発売されたこともあり、楓エンドに改変するのでは?と期待する声もあるようです。そういう推測をどこかのブログで目にしたんですが、どこだったかちょっと覚えてません・・・・orz
続編『Tick! Tack!』がネリネエンド後、続編第2弾『Really? Really!』が楓エンド後ということを考えると、ゲームメーカー側の認識として、ファンの人気が高いのはネリネ、楓という事になりそうですが、アニメが亜沙先輩エンドだったため、騒がれたんですよね。
マルチエンディングの美少女ゲームのアニメ化では、分岐ありのストーリーから分岐無しのストーリーを作る必要があり、「プレイヤーにかわって製作者が選択肢を選ぶ」必要があります。特定の誰かを選んでしまうと、他の女の子のファンから不満の声が上がりやすいため、ハーレムエンド(特定の誰か1人を選ばず、主人公の周りの女の子はみんな仲良し)を選ぶことが割と多いんですね。
もう1つは、特定の誰かを選ぶ方式で、「誰のエンドになるか!?」観ていて退屈しないのはこちらです。ただし物議をかもし出すことも多いです。特に、メインヒロイン(主人公に最初から好意を示している女の子。幼なじみである事が多い)以外のエンドにしようとすると、騒がれやすいです。ファン心理といえばそれまでですが、シナリオが歪みがちなのも事実です。最初から好意を示している女の子が自分の目の前にいるにも関わらず、それを無視して他の女の子とくっつく場合、1)主人公が異様に鈍感、2)主人公が他人の痛みに気づかない自己中人間、3)主人公が冷淡、といった印象につながりやすいからです。
アニメ版・第1期の騒動 (Wikipedia)
しかし、亜沙とのエンディングに話を収斂させる反動で、主人公の土見稟の性格が話数によってまるで別人のように異なる一貫性の無い、また原作設定の「人の悲しむ姿、他人が傷つく事を誰よりも嫌う」を否定したキャラクターとなり、亜沙以外のヒロインとのエピソードが改変・縮小されるなどの弊害が出た為、原作のファンからの反発を招く事になった。こういう事情があるため、楓エンドに改変するという期待・推測は、まったく根拠が無いとも言い切れません。マルチエンディングゲームのアニメ化に特有の問題点として、どういう結果になるか注目しています。 Posted by amanoudume at 2006年12月14日 05:20 個別リンク特に楓のエピソードが描かれた19話〜20話は「明るい物語」という原作のコンセプトを無視し、楓がさながら精神錯乱者のように描かれた陰惨なストーリーだった為、19話放送直後からNavelオフィシャルウェブのBBSは大量の賛否両論の書き込みで一時サーバーがダウンする事態となった。
この様に結果から見れば原作ファンからの支持を得る事に失敗したと言わざるを得ない状況であり、ファンの間では、このアニメについてはもはや無かったことにして、製作会社やスタッフを完全に変更してのアニメの作り直しや、OVAで21話以降の楓への分岐シナリオを希望するファンの声は現在でも少なくない。