最近の記事
カテゴリー
過去ログ
検索


このサイトについて
このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2006年12月24日

世界初のお母さん向け情報端末登場

年内はライトノベルの感想だけにして、ゲームの話はやめようかなと思っていたのですが、Wiiの「お天気チャンネル」「インターネットチャンネル」が配信され、大きく話題になってるので、少し書きます。つってもタイトルの通りなんですが。

お母さんのニーズに応える機能が続々と

他:Wiiの勝利を支えるのはお母さん達かもしれない (Nao_uの日記さん経由)

この調査によると、30歳〜40歳の専業主婦層では地上デジタル放送について「詳しい内容は知らない」という回答が56.0%だったそうです。そこで次に地上デジタル放送の機能概要の説明をして利用意向を尋ねると、専業主婦層の利用意向が87.0%と最も高いものになった、と記事は伝えています。

注目すべきなのは、専業主婦層が最も興味を持った機能が、「最新のニュースがいつでも見られること」、「番組で紹介された料理レシピがいつでも見られること」、「地域ごとの天気予報を見られること」だった事です。
記事中では、「画面操作が難しく使いこなせるか不安」と回答した人が 46.0%だった事も伝えられています。

地デジの機能が主婦層に全然浸透していないという話。ちなみに恥ずかしながら、ボクもほとんど知らなかったんですけどね。テレビにそんな機能を期待してなかったといいますか。何でもできる機械になればなるほど、何ができるかユーザーに理解されなくなるというジレンマ。

PCが実質Web専用機になって、それに「年賀状を書く」「デジカメの写真を整理する」需要がちょっとくっついてるのと同じようなもんですね。ちなみにPS3で年賀状作成ソフトを出したら?と思ってるんですが、そういうこと真顔で言えない雰囲気がPS3の一番の問題ですよね。

Wiiで配信開始された「お天気チャンネル」はモロにお母さん需要を狙ったサービス。かなり受動的なユーザーを対象にしていると思います。「インターネットチャンネル」があるからWebブラウザで天気予報を見ればいい、と考えずに、わざわざ専用のサービスとして切り出しています。また「ニュースチャンネル」も同様で、Webブラウザでヤフーニュースを見ればいいという発想ではありません。お母さん向けのニーズはそれぞれ独立したチャンネルにし、能動的に情報を求める人には「インターネット」を見てくださいと提示しています。

家庭内の情報格差にきわめて意識的な設計といえます。同じような指摘はいくつかのブログでなされています。

おそらく任天堂としては「家族の前で見られるサイトだけ見られれば十分」なのだろう。(中略)操作するのもお母さんというより、少しはパソコンが使えるお父さん、というイメージなのでは?
パソコンが苦手でアレルギーの強そうなお母さんには「お天気チャンネル」や「ニュースチャンネル」で情報を提供するつもりなのだろう。つまりWiiを使う家族の間でのデジタルディバイドも、視野に入っているわけだ。
任天堂という企業が考え抜いた、インターネットに対しての回答の結集。いや、それでも表現としては十分と言えない。コンピュータの発達によって年齢差によって起きているデバイド=格差を完全に解消するための解答。
若者向け、お父さん向けの情報端末は過去に例がありますが、お母さん向けをここまで強く打ち出した情報端末は、ひょっとすると世界初なんじゃないかと思います。PS3やXBOX360が男性向けのマッチョなイメージが強いのに比べて、WiiはPCの主要ユーザーと被らない、PCが取りこぼしている層を狙っていますね。


ゲームの外の経験値が活かせる→お母さんが対等に遊べるゲーム機

Wiiに賭けた「母親の復権」

嫌われないどころか,筆者の感覚では「お母さんをとりこにするゲーム」なのである。巷では,子供と母親のリモコンの奪い合いが始まっていると聞く。何を隠そうわが家も同じ状況だ。
 「親が子供に勝てる初めてのゲーム機」,それがWiiだ。
(略)
このように母親がゲームを嫌う理由の一端には,ゲームの内容に興味が持てないことのほかに,子供と対戦しても絶対に勝てないくやしさも潜んでいる。その点,Wiiの「操作が簡単」「経験が生かせる」という要素は大きい。
ゲームの外の経験値についての指摘が面白いです。
DSのトレーニング系ゲームにもそういう側面はあったわけですが、Wiiはそれをさらに推し進めたゲーム機といえます。以前にも「麻雀」「将棋」「囲碁」ゲームのように、ゲーム外の経験値を活かせるゲームは存在しましたが、男性向けに特化していて、俗に「親父ゲー」と呼ばれていました。DSとWiiでは女性ユーザーの比率が高いと言われていますが、今後は「お母さん」「お姉ちゃん」「おばさん」ゲームというジャンルが開拓されていくのかもしれませんね。

女性および中高年ゲームユーザーが急増中 - 英国でも任天堂のDS効果
英国でもDS効果によって女性ユーザーが急速に増加しているようです。海外でも「お母さん」マーケットの拡大が期待できそうです。まぁ人類の約半数は女性ですし、それに関しては日本も欧米も無いですからね。日本の女性と海外の女性が同じ嗜好を持つとは限りませんが、女性市場への注目が高まっているのは全世界的な現象です。

日本ではここ数年『おしゃれ魔女ラブ&ベリー』『たまごっちのプチプチおみせっち』『nintendogs』『どうぶつの森』とヒット作が続き、女児〜大人の女性向けマーケットが賑わっています。女性をターゲットにしたゲームデザインではかなり先行しているといえるでしょう。

Wiiの体験ゲームは身体を動かすものが多いため、長時間遊ぶには適さず、時間をかけてゲーム内に経験値をコツコツ蓄積するゲームデザインよりも、「ゲームの外の経験値」を短時間で発揮する設計のほうが向いています。また、ゲームの短時間性により、適度なスパンで交代して遊ぶことが多くなるでしょうから、家族のメンバー全員に遊ぶ機会が均等に回ってきやすいです。

(反面、ゲーム内に経験値を蓄積するタイプというか、1人用のゲームはあまり面白くないですね。Wiiのローンチソフトの大半を遊びましたが、PS2とDSでいいやというのが率直な感想です。)


補足1:Wii向けサイト作成ブーム?

この記事の主題からは逸れるのですが、インターネットチャンネルが配信されたばかりにも関わらず、Wii向けに特化したデザインのサイトを作っている人が続々と現れています。ブームになるかどうかはよくわかりませんが、Wiiの場合、DSと違って本体に内蔵されるわけで、本体装着率は桁違いに高いでしょう。

それとWiiで動作するFLASHゲームが紹介され始めているので、FLASHゲームを作っている職人の人には、新しいユーザーに遊んでもらい、脚光を浴びるチャンスになりそうですね。
Wii向けにデザインされているわけではありませんが、有名なFlashゲームサイトのGAME DESIGNさんの熟語ゲームや4BALLSなどはWiiでも遊べました。


補足2:Wiiと大画面テレビの親和性

ゲーム業界人の「PS3&360=HDTV、Wii=SDTV」という思い込みとは裏腹に、「Wii=薄型大画面テレビ」という意見が日増しに増えています。後藤氏はゲーム業界に片足突っ込んでるとしても、家電メーカーのwaren氏や、放送コンサルティングの江口靖二氏といった、ゲームの外の人のほうが常識にとらわれずに、素直に実情を指摘しておられます。

Posted by amanoudume at 2006年12月24日 03:09 個別リンク
TrackBack URL for this entry:
http://amanoudume.s41.xrea.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/445

Listed below are links to weblogs that reference '世界初のお母さん向け情報端末登場' from 発熱地帯.

コメント

うちの母親もDSやWiiについては知っている&欲しがっているのですが、ps3や360に関してはまったく知りません。昔の親がゲームを全て「ファミコン」って言ったのと同じように。
 まあ、当然と言えば当然ですが。恐らく360に関してはそういう層を「あえて相手にしない」売り方をしているのでWiiと競合しない正しい選択だと思います。市場の中心も日本ではありませんし。
 ですがps3が・・・VF5含め、今売りだったソフトがどんどんマルチタイトル化している現状を見ると、マジで心配になります。値段が値段だけに、このままではコア層にも一般層にも相手にされないハードになりそうで・・・

うーん。どうですかね。
ネット上の印象論に流されすぎで、実数を見ていない意見でしょう。

バーチャ5は元から360向けに作っていたと思いますよ。海外
市場で360を無視するわけにはいきませんしね。日本での発売を前に、
マルチだったことを明かすのは確かにSCEの影響力の低下を示す
ものですが、日本で360向けにバーチャ5が出るわけではないですし。

少し現実の話をしましょう。
http://www.dengekionline.com/soft/ranking.html
電撃オンラインの販売集計を見ると、12月17日の時点で、PS3が
30万8000台、Wiiが55万5000台。
http://www.m-create.com/jpn/s_ranking.html
メディアクリエイトの12月11日〜17日の販売集計を見ると、
Wiiが10万8237台、PS3が7万942台。

XBOX360が逆立ちしても、ブルドラ出そうがアイマス出そうが、ソフト
日照りのPS3にさえ敵わないのが現実です。マニアは買うとしたら
360ではなくPS3を買うんですよ。それが現実であり、声のデカイ人間
が目立ちがちなネットの世界とは違う真実があります。

と書くと、中国人が・・・と反応する人がいますが、Wiiについても同じ
ことが起きているのは、先日の日テレ?の特番で証明されています。
360は中国人も転売屋も欲しがりませんでしたが(笑

クリスマス直前でおそらくWiiとPS3の台数格差は開くと思いますが、
しかし思ったよりも格差は大きくないという印象です。

http://db.g-search.or.jp/sideb/column/20050217.html
2004年の年末時点で、DSが148万台、PSPが51万台だったことを
考えると、PS3は最低でもPSP程度には勢いがあるハード、Wiiは
DS程には勢いの無いハードという結論になりそうです。

要するに、ネット上での発言に流されていると、PS3完全敗北という
風に思えるわけですが、実数でいうと、まだまだそんな感じではない
んですよね。ボクはこのコメント欄では現実を見る人を相手にしたいです。
以後お気をつけください。

ま、知人に「PS3が30万台突破してる」と言ったらビックリしてましたが(笑
要するにその人の頭の中では、10万台ちょっとの時点か、あるいは
XBOX360とドッコイドッコイの時点で情報が止まっていたらしいです。
Wiiと25万台しか差が開いてないことも、同じくビックリしてましたね。
そりゃWiiが品薄なのも当たり前でしょう。明らかに需要を下回ってる
だけですから。DSやGCの発売年の売上台数からいっても、Wiiの
出荷台数は低すぎで、本当にどれだけ人気があるかは、初期需要が
収まってみないと、なんとも言えません。

欧州では360は苦戦してるので、PS3に抜かれる可能性が高まって
いると思います。これも冷静に市場を見てほしいですね。

また、確かに北米ではかなり優勢ですが、マイクロソフトの発表している
出荷数とNPDなどの実売数にかなり大きな乖離があり、流通在庫が
膨らんでいることがわかります。

http://www.afpbb.com/article/1194208
> 家庭用ゲーム機「Xbox 360」の同地域内での保証期間を90日間
> から1年間へ延長する方針を発表した。

> ビデオ・ゲーム機はクリスマスのプレゼント候補として最上位に
> あげられている。しかし、新発売のソニー(Sony)の「プレイス
> テーション3 (PlayStation 3)」や任天堂の「Wii」が即座に米国の
> 店頭から売り切れ、需要に供給が追いつかない中、マイクロ
> ソフトの「Xbox 360」だけは在庫がたっぷり余っている状態だ。

これもまた現実。
現実を見て、議論しなければ虚しい。
360は北米以外では、不調ですし、北米でも在庫が過剰になって
きています。またPS3はネットでの風評以上に売れています。

実数の話でしたら私のは余計にリアルでして(W
今年、うちの会社で年末に出したタイトルがあるのですが(北米メイン、マルチプラットフォームでps2、360、ps3、Wii)同時期発売、某版権ソフトなのですが、受注の比率が
200:50:5:10
となっております。これは他のメーカのマルチタイトルも上下はあれどほぼ同じらしいです。
 ps2が普及しているのでそれを除外し、欧米市場なので360が先行で強いことを考慮に入れてもps3の本数がかなり厳しいことには異論はないと思います。何よりソフトが売れないというのはソニーにとってもソフトメーカーにとっても致命傷なので。現在のps3のマルチタイトル化の波は止まらないでしょう。


 ps3に関しては私は「いいハードだ」と思ってます。ですが厳しい世界であることには変わりはないかと。いかがでしょうか?
 

kamoさん、まず自社の受注本数比率は、こういう場所に書くべき
情報でしょうか? 今回は掲載許可しましたが、あまり良いこと
ではないと思います。

また特定の1社のとあるソフトの受注本数で、市場を云々する
ことはできません。他社についてはなおさらただの噂や風評
でしかありません。
まぁ、そもそもおっしゃられた比率は、出荷台数に応じた適切な
受注本数だと思います。

それをして何か、PS3が特別に不調であるかのような印象操作は、
不適切です。また業界人としてのモラルも何も無い、非常に不愉快な
言動だと思います。

機密情報として微妙なものを持ち出して、かつ市場全体の傾向とは
いえない数字を持ち出してまで、PS3=不調を訴えたいkamoさんの
感情論はわかりましたが、逆にいえばそんな事をしなければ、
PS3=不調をリアルな数字で語れない実情が露呈しただけです(笑

グレーな話を持ち出して、リアリティーを増すのは、論理的に物事を
説明できない業界人系コメンテーターの得意とする事で、うちの
ブログでは最も嫌う所です。というのは証拠が無いし、結局その
人の周りの事情をさも業界全体の風潮であるかのように、語るのが
イヤらしいからです。「俺は事情をよく知っている」と思い込んだ
業界人のコメンテーターほど、厄介なものはないんですよ。なにしろ
自分はわかってると思い込んでるから、勉強しないし、不勉強を
自覚もしない。そのくせ現実を突きつけられると、「俺は知ってるんだ」
を繰り返す。しかも客観的な数字は出せません。

ちなみにサードパーティの数字だけでいえば、売上本数は
PS3>>Wiiですね。PS3と360のマルチタイトルが多いのは
欧米市場では当然の事です。

そんな事は開戦前からわかっていたことで、今さらそんな事を
指摘したところで、PS3=絶不調という主張にはつながりません。
それこそ海外では、前世代の時にも、PS2と初代XBOXのマルチは
多かったわけですから。ネット上では、実態以上にPS3が不調と
言われすぎていますし、不勉強な業界人がムードに流されて
物を言っているだけです。図らずも、その証明になりましたかね(笑

また海外でマルチタイトルが増えたところで、国内のシェア争いで
360が有利になることもないし、マニアも動いていないのが実情。
結局アイマスファンが少し動くぐらいでしょう。
kamoさん、「不勉強な業界人モード」のまま、つまらない言動を
続けるようであれば、二度とコメントしなくて結構です。もちっと
マトモな数字を出してから書き込みましょう。


つか、2chあたりの業界人愚痴レベルの情報で、趨勢を語るのが
馬鹿馬鹿しいです。ボクはネット上で、PS3が実態よりも悪く言われ
すぎている、と何度も書いているわけです(笑 ネット上のPS3
完全敗北論者と同レベルの情報で、説得力が出ると思ってるん
でしょうか(笑 失笑の極み。もっとインパクトのある根拠を持って
きましょうよ。MGS4のマルチ化とか、FF13のマルチ化とかね。
MGS4については360支持派が一生懸命、噂を流してましたが、
あっさり否定されましたね。ま、そんなもんでしょ。現実は。

そういえば、ファミ通でも浜村社長がPS3は失敗したという前提でマスコミが自分のところに取材にくるから
どれだけ説明してもうまく伝わらないと書いていましたね。
ひどいのになるとソニーはPS3の出荷をわざと抑えていてそれが射殺事件の原因になったということを言おうと
してる人までいるらしいです。

>T さん

まぁ人それぞれ物の見方があるので、どんなサングラスをかけて
世の中を見ても自由ですからね。
ただ、このコメント欄ではサングラスをはずしてください、という事を
強くお願いしていて、ルールとさせていただいています。

ただ何度言っても、わからない人はいるようで、もしかすると
kamoさんは書き込みの内容を問わずに掲載不許可するべき
なのかな、とちょっと思いましたが。
そもそもWiiについて書いた記事なのに、全然趣旨とは関係ない
アンチPS3な書き込みをしておられるし。率直にいって、記事に
泥団子をぶつけられた気分ですね。

今回、業界人のモラルとして、ちょっと行き過ぎた内容(自社の
ソフトの受注本数比率を書き込む)もありましたし。しばらく頭を
冷やしたほうがご本人のためにもよろしいかもしれません。


>ツキさん

(最初は掲載許可しましたが、考え直して削除しました)

まず言っておきますが、コメント欄で発生した、元の記事とは
無関係の議論に対して、流れも読まずに横から脊髄反射で
書き込むのはどうかと思います。

ボクがサードパーティの売上を持ち出したのは、kamoさんとの議論
においてです。

その文脈においてもう一度冷静に読み直してください。そもそも
ボクはPS3がWiiより優勢だなどとは書いていません。ネット上で
言われているほど圧倒的な完敗ではない、といっているだけです。
過大な表現について、このコメント欄では慎んでほしいと言っている
わけですね。

kamoさんとボクとの議論において、kamoさんはサードパーティの
各ハードでの売上を元に、マルチ展開が進むと論じています。

であれば、当然ボクとしても「サードパーティの売上本数」で議論
するのが自然です。サードパーティの動向については、サード
パーティの売上本数で論じるのはおかしくない発想です。

ツキさんがネット上でふだんどんな議論をされているかは知り
ませんが、横合いから突っ込む以上は、適切に文脈、論点を
把握していただきたいものです。

Wiiでサードパーティのソフトが売れないのであれば、サード
パーティはそれだけ慎重になるでしょうし、プラットフォーム
ホルダーは何らかの施策を打ち出すべきでしょう。なぜなら
プラットフォームホルダーはサードパーティからロイヤリティを
徴収しているからです。サードパーティは別段、ハードを売る
ためにソフトを作っているわけではありません。

実際、サードパーティソフトが売れない問題はプラットフォーム
ホルダーとサードパーティ双方の努力があり、DSでは解消され
つつあります。しかしWiiではいまだ課題のままです。現実にある
課題を認めないのはおかしな事です。


ところで、元々の記事の趣旨から外れた投稿を、さらに横合い
から文脈も読まずに投げられて、さすがに迷惑ですし、不快です。
この記事のタイトルと本文をもう一度読み直していただきたいです。

迷惑行為としての自覚をうながすため、記事は掲載不許可(削除)
とさせていただきました。

> PS3で年賀状作成ソフトを出したら?
>と思ってるんですが、
>そういうこと真顔で言えない雰囲気がPS3の一番の問題ですよね。

コンピュータを標榜したPS3よりも
あくまで玩具であろうとしたWiiの方が
小回りが利いているというのがなんとも皮肉な話ですね。


> 何でもできる機械になればなるほど、
> 何ができるかユーザーに理解されなくなるというジレンマ。

PS3も同じ状態に陥っていると思います。

・なんでも出来る→なにが出来るの?(難しそう)
・ゲームがメイン→ゲーム機でもそんな事が出来るの?

ユーザーには前者より後者の方がわかり(伝わり)やすいというわけで、
PSPやDSの時も同じような流れがあったわけですけど、
現状の両ハードにもそういう体質が出ちゃってるような気はしますね。

多機能を売りにしたハードと簡単を売りにしたハードですから、
現状の流れはなるべくしてなっているという事ですね。

とはいえ、そんな事は両陣営とも折込済みでしょうから、
来年以降どういうカードを切って来るか楽しみです。
ロンチ後の一番のかき入れ時の年末年始を越えた後は
しばらく落ちついてしまうのは目に見えてますし、
そこをどう乗り切るかでもまた情勢は動くでしょう。

正直、PS3のゲーム機とAV機能以外の部分には、期待してません。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/1219/mobile360.htm
AV機器は、くたたんがやる気を見せていますし、PSX再びみたいな
可能性も示していますが。

結局ソニーはハードの機能を軸に、アプリケーション(機能追加)を
増やしていくという発想で、ソフトで付加価値を足していくという
コンピュータ的な発想ができない体質なんですよね。

SCEIとSCEJの乖離の仕方も、いかにも企業体質を表しているなあ、
と思います。

平井氏が社長になったことで、対360の戦略が加速するでしょうから、
360がやらないことはあまり積極的にやらないでしょう。

360はWindows PC中心主義なので、PC抜きで成立する汎用的な
機械を許せないようです。360のホームメディア機能のかなりの
部分がPCを立ち上げていないと使えないバカ仕様なのもそのせいです。

開発環境のXNAも基本的にゲームソフトを前提としていますし。
結果的にPS3もゲーム以外のアプリケーションには消極的な
方針になっていくでしょう。

ソニーとマイクロソフトにとって、リビングコンピュータの争いだった
はずなのに、肝心の機能を実装していかないというのは、珍妙な
ことです。しがらみの無い低性能のWiiがリビングコンピュータとして
突き進んでいるのは皮肉なことです。
性能よりも、社内(グループ内)政治のほうがネックなんですよね。

> 平井氏が社長になったことで、対360の戦略が加速する

ハードの向かう方向性(戦略)が明らかになってくることで、
ハードの対立を煽る不毛な構造が払拭される事を願ってます。
現状はそれぞれがそれぞれの生き残りを考えるべきで、
相手が〜なんて呑気に言ってる場合じゃない。
次世代ハード競争と言えども、結局、年末商戦の勝者は
大方の予想どおりDSである事はほぼ確定ですしね。
まだまだ場外乱闘レベルで試合にすらなってないというのが現実じゃないでしょうか?

記事を拝読させて頂きまして、真っ先に思い出したのは「Lモード」です。

Lモードは成功はしませんでしたけども、
狙いはおもしろかったと思います。
(情報端末としてはインターフェースが貧弱だったのが原因の一つかと)

Wiiのアプローチが成功するかどうかは見物ですね。情報端末としてのインターフェイスは、TVという見慣れたディスプレイと扱い易そうな(アレルギーの少ない)リモコンですからね。

ただ、私がいつも気になるのは、そう言った「とりあえず触ってもらう」部分をクリアした後で、どうやってゲームを触らせていくかというのが、まだ戦略的に具体性を欠いているんじゃないかという部分です。
そう言う意味では、記事にもありました「母が子に勝てる」ゲームの登場がもっとロコツでもいいんじゃないかと思います。亀の甲より年の功が絶対的なゲームw(どんなのかは想像できませんが・・・)

今は入手が困難ですが、普通に買えるようになったら遠くに住む両親に贈ってあげようかなと思う今日この頃です。そう言えばDSもプレゼントしましたね。昔ファミコンやら何やらを買ってもらった世代が、今は親にゲーム機を贈るなんつーのも結構笑えますよね。(うちの親父はAV好きなのでBDが見れるPS3の方が喜ぶかも知れませんがw)

コメントの2004年末までのDSとPSPの販売数についてちょっと気になったのですが
2004年末までのデータでは
メディアクリエイト DS:1,286,074/PSP:352,295
ファミ通 DS:1,095,930/PSP:339,944
のはずですので、当該記事中の「DSが148万台、PSPが51万台」というのは、
年末ではなく、記事が書かれた2月17日あたりまでに出ていた
1月下旬〜2月上旬の本体販売数なのではないでしょうか。
論旨にはあまり関係がないと思いますので、重箱の隅だと思いますが。

>daibouさん

Lモードの話はこのコメント欄でも、時々出てくる話題ですね。

リモコン自体が少し敏感すぎるので、そこに慣れるかどうかという点。
また、継続的に新しいチャンネルが登場してくるのかという点。
この2点が気になりますね。

細かい事では、チャンネルを起動するのに時間が掛かりすぎている点や、
あるチャンネルを起動した状態から、別のチャンネルへ移るのに、
いちいちメニューに戻らなければいけない点も気になるところです。


>Y_akam さん

ご指摘どうもありがとうございます。
記事中にはっきり「年末」と明記されているとおり、年末までの数字です。
ただ、記事中の数字は、メーカーからの出荷台数でした。

コメントを投稿

(コメントを投稿しても、管理人が承認するまでは表示されません。すぐに反映されない、最悪24時間以上かかる事もあります。ご了承ください。)