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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2005年05月15日

XBOX360正式発表とソニーの「先行発売恐怖症」が見せる悪夢

昨日書いたニュース記事のコメント欄がなかなか盛況。まぁ「XBOX360寄り」に入るボクがかなり強く否定的なコメントを発したので、ちょっと驚いた方もいらっしゃったのかもしれない。

国内600万台という目標

XBOX360が世界シェアで伸びる、PS3に勝ち得るという話は以前からあった。そしてそれは変わらない。ただ、日本でどれぐらい売れるか?はややグレーだった。マイクロソフトの日本での目標は600万台といわれている。これはN64の500万台を超えて、国内第2位のハードとしては過去最高の水準である。もし本当にそこまで売れたら、欧米でのシェア増加分をあわせ、世界シェアでは十分PS3を打倒しうる。

XBOX360はどちらかというと、一般人よりもマニア層にアピールする戦略
あり、タイトルの濃さもあって、当面はセガハードと同じポジショニングで考えるのが妥当だ。DCと同程度なら国内200〜300万台、サターンと同程度な
ら400万台。国内日本市場に力を入れているムードや、坂口博信氏の大作RPGの投入、ジャンプとの連携を考えると、最低サターン級。まぁ600万台とい
う目標も現実味が出てくる。昔ほど売れなくなったと言われながらも、やはりRPGは強いジャンルだ。これまでの国内第2位ハードが作り出せなかったレベル
の「超大作RPG」を世に送り出せる効果は大きい。

「自分が勝った理由」におびえるソニー
どれだけ最有力候補といわれたハードでも、最初は必ずゼロから
スタートする。そこがゲーム機の面白いところだ。任天堂がかつてソニーに敗れたときも、この原理が働いている。PSとサターンがどれだけ売れようとも、
「でも結局勝つのは任天堂だよね」といわれていたものだ。しかしある時、気がついたわけだ。PSは200万台存在するが、N64はまだこの世界に1台も存
在していないのだ、という現実に。
ソニーはそこをうまく突いたわけだが、同時に自分が同じことをやられることに、ものすごく恐怖心をもっている。「自分が勝った理由」だからこそ、「自分が負ける理由」にもなりえるのだ。
からDCが発売された時には、表面的には余裕感を発散しつつも、PS2発売前のハッタリアピールを行い、DCが古い世代のハードで、PS2からが新しい
ハードだと印象操作を行った。当時のソニーはアピールが非常に巧妙で、実際そのとおりになった。
PSPでも発売時期が遅れることを極度に嫌っている。多くの業界人が2005年春と予想していたにも関わらず、DSが本当に2004年末に出ると知ると、
強行軍で2004年末に発売した。ソフトはともかく、ハードの発売を焦るとどうなるか。このBLOGを読んでいる方々は、その結果をご存知のはずだ。
そしてPS3でも「先行発売恐怖症」は変わらない。
先日、ソニーの湯原隆男執行役常務がPS3の年内発売の可能性を示唆
た。次世代DVDの規格統一交渉が話題になっているが、今まだそんな段階なのに、年内発売できるはずがない。
にも関わらず、年内発売とコメントせざるを得ない。それほどまでにソニーはXBOX360に先行され、先にシェアを築かれることにおびえている。それも無
理はない。確かに欧米のパブリッシャーの期待感は高いし、とくに米国では今度こそ国産機が勝つのでは、という意味での高揚感も無視できない。実際、EAがすでに25タイトル開発
ているなど、着々とタイトルはそろっている。
また、ソニーグループの業績回復が進みそうにないので、目玉商品を出さないと新体制への不信感につながる、という切羽詰った事情も存在する。湯原氏の発言
が「ただの牽制」でなくなる可能性もある。
場合によっては、ブルーレイ採用というプランを撤回し、2層DVDでいくというプランもありえるのかもしれない。2層DVD搭載の標準バージョンとブルー
レイ搭載の高級バージョンの2種類が出るのでは?というまことしやかな噂も流れているようだ。
しかし、仮にドライブの問題を置いといても、元々XBOX360よりも開発環境の配布が遅れていたのだ。そんな状況でスケジュールを早めれば、ソフトの完
成度でXBOX360より劣る可能性は目に見えている。名前だけは有名ソフトが並ぶだろうが、中身はPS2と変わらないソフトが大量に出てくる危険性があ
る。「ナムコさーん、リッジレーサーを年内にお願いします。中身はリッジレーサーズと同じでいいですから。ポリゴン数を10倍にしてくれたら、それで」と
か、「コーエーさまー、ポリゴン数同じで1000体出す無双を作ってください。あとは何も変わらなくても全然オッケーですよ」とか。
ユーザーに伝えにくい魅力
これまでゲーム機はグラフィック性能の向上を前提としてきたし、業界にとっ
て説得力をもってきた。なぜなら見た目の変化は「魅力を伝えやすい」からだ。操作性やゲーム性の変化は、「さわってみないとわからない」「遊んでみないと
わからない」ため、アピールしにくい。
ところがXBOX360の映像は正直、インパクトに欠けていた。性能の問題もないわけではないだろうが、ゲーム開発者が「どれもこれも綺麗にしてみまし
た」的な絵作りしかできず、結果的に「XBOXと変わらない」絵になっている。たとえば格闘ゲームにしても、一番肝心の人間そのものは大して変わっていな
いし、魅力も上がっていない。
「ラスタライズ方式の限界」などという意見もあるが、まったくの嘘だ。髪の毛のポリゴン数がまだまだ少なくて、表現としてサラサラ感をまるで表現できない
し、指先などのポリゴン数は現行機より多いが、なめらかさに欠けるのは相変わらずだ。質感もチープだ。
「ディテールを見ればわかる」「HDTVでないと議論の意味が無い」などと、素っ頓狂な意見を唱える方もいらっしゃるが、世の中のユーザーは2台テレビを
用意して、XBOXとXBOX360の画面を比べながら遊ぶのだろうか? ゲームを楽しみたかったら、HDTVを買えと居直るつもりだろうか? ここまで
ユーザーからズレまくった意見を堂々と書ける人も香ばしい。もし日本のゲーム開発者の大半が同じような考えなら、日本のゲーム業界の未来など、知れたもの
だ。
「まったく違いがわからない次世代機」という悪夢

XBOX360の正式発表では、ゲーム開発の側に相当な「映像」センスが必要なことが露呈した。しかしこれは何もXBOX360だけの問題ではない。性能面では大差ないはずのPS3もまた同じ「伝えにくさ」を背負う羽目になると思われる。

まして、ソニーが焦るあまり、年内発売を強行するようであれば、「まったく違いがわからない次世代機」という悪夢が完成するだろう。そのとき、はたして次世代ゲーム機は盛り上がるのだろうか? これまでのような早い普及ペースを維持できるか? ハードが売れてもソフトが全然売れないという事態にならないか?
昨日のニュース記事に対して、「わぱのつれづれ日記」さんからトラックバックをいただいた。その中で「まじめに次世代機総崩れという可能性もなきにしもあらず」と懸念を表明されているが、まったく同感である。

要は供給側の「伝え方が悪い」のである。「伝えやすい魅力」を打ち出してくれれば、それが理想だ。しかしそれが難しいなら、せめて「伝えにくい魅力を伝えるための最大努力」はすべきだろう。
ボクが昨日の記事で、一番の問題点としたのもそこだ。「魅力がある」とか「魅力がない」とかよりも、「魅力を伝える努力と工夫」が足らない。あの能天気な情報リリースぶりを見る限り、どれだけ大変なことか、彼らはわかっていないのではないか。

マイクロソフト、ソニー、そしてゲーム開発者といった娯楽供給者が直面した問題は、「伝えにくい魅力をどうやって伝えるか」ということだ。それはもしかすると、単調進化の恩恵にあずかってきたゲーム業界にとって、かなり困難な課題
もしれない。しかし努力をおこたっては何にもならない。国内ゲーム市場はただでさえ縮小しているのに、ゲームがより少数の人間にしか魅力が伝わらないよう
であれば、ますます市場は縮小してしまうだろう。
娯楽を提供する側が「魅力がわからないユーザーが悪い」とか、「時間が経てば自動的に魅力が伝わる」という「供給者の論理」にとらわれるなら、その娯楽産
業は末期症状だ。
精神論ではない。わかりにくい魅力をうまく伝えて成功した実例が、ついこの間あるではないか。
任天堂は「わかりにくい魅力」という点でものすごく苦労してきた。N64はアナログスティックを一番最初に標準搭載したし、評価の高いゲームが多いが、
「伝え方がすごく難しい」との指摘は多かった。そして実際、芳しい結果は出なかった。その頃から苦労を重ねてきた結果、任天堂は「伝えにくい魅力をどう
やって伝えるか」の経験値が高くなった。DSでは体験イベントをふやし、遊んでいる姿を積極的に流した。そしてDSは映像で圧倒的に勝るPSPより、はる
かに多く売れ、新規ソフトである「nintendogs」も好調なセールスを記録している。
継続的な努力と工夫があれば、わかりにくい魅力をわかりやすく伝えることはできる。
伝えることがあらゆる表現の基本であり、人を楽しませる表現を娯楽という。魅力の伝わらない娯楽など、娯楽ではないし、それを放棄した供給者ばかりが多い
なら、なるほど日本のゲーム業界の行く末など知れたものだ。
娯楽から逃げるな。

Posted by amanoudume at 2005年05月15日 00:07 個別リンク
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Listed below are links to weblogs that reference 'XBOX360正式発表とソニーの「先行発売恐怖症」が見せる悪夢' from 発熱地帯.
メモリ容量の鍔迫り合い
Excerpt: さて、早速はじめての記事を書いてみたいと思います。発熱地帯さんの「XBOX360正式発表とソニーの「先行発売恐怖症」が見せる悪夢」が面白いです。 現状のグラフィックスの向上ぐらいだと、ユーザーさんに魅力をアピールできないのでは、という話です。平林久和さんの「贅沢品
Weblog: マボロシ
Tracked: 2005年05月14日 14:00
[ゲーム]ゲームと映像のHD化についての考察
Excerpt: 先日、Xbox360の概要が盛大に発表されましたが、そのインパクトは想像以上に低いものでした。実際、ブログや2chでの反応も、批判的な内容が大勢 を占めています。 Xbox360では、特に「HD化」ということを表に押し出しています。HD化とはつまり、1080i, 720pへの対応と言う...
Weblog: わぱのつれづれ日記
Tracked: 2005年05月14日 19:21
Xbox360
Excerpt: この360という名称を聞いたとき、IBMシステム/360のパクリかよって思った人は 何人いたんでしょうね。 自分は高校の(コンピュータの)歴史で学んだのですが。 まぁそれはいいとして。 デザインは、Xboxが白くなっただけっていう印象。 まぁ悪くはない。 自分はゲーム...
Weblog: SOBLOG
Tracked: 2005年05月15日 02:48
「まったく違いがわからない次世代機」という悪夢
Excerpt: 発熱地帯さんの「ユーザーに伝えにくい魅力」 と 「まったく違いがわからない次世代機」という悪夢というタイトルのブログを書かれています。 自分も全く同感です。 ただし、自分はクリエイター側なので、ただ「そうだよね〜」って 言ってる場合でもないんだけどね。 ...
Weblog: ゲームを創る旅
Tracked: 2005年05月15日 16:30
明るい日と書いて「明日」と読むというコト
Excerpt: さて、E3は火曜日からだが、今日は朝から仕事だ仕事。 昔は「不規則正しい生活」が...
Weblog: 六百デザインの「嘘六百」
Tracked: 2005年05月16日 08:30
XBOX360 vs PS3 関連
Excerpt: XBOX360正式発表とソニーの「先行発売恐怖症」が見せる悪夢 には全く同感です。 ただ、次世代機の底力はポリゴン数がたくさん出るところじゃないのです。 そういうことに気づいている国内のクリエイターは殆どいないみたいで、いまだにあちこちで「他社より10万ポリ
Weblog: 港区赤坂四畳半社長(国益第一編)
Tracked: 2005年05月17日 15:36

コメント

「DOA4」の画像は現在、消されているようですね。
またネット上では加工画像、嘘画像ではないかとの噂も流れているので、じつは度肝を抜くような素晴らしい映像である、というささやかな可能性に期待したい
です。
「DOA4」が良くても他のタイトルの映像レベルが高まるわけではありませんけど、初代XBOXから深く付き合っていて、研究もかなり進めていたはずの会
社もイマイチという状況よりは、しっかり研究をしていた会社なら、ユーザーを魅了する映像を作れるという状況のほうが、はるかにマシですから。
まぁ「DOA」シリーズのファンとしては、「もう買わなくていいかな」というレベルのものより、「おっ、欲しい」と思える物がうれしい、という個人的感情
もあります。

うーん。。。煽りではなく、DAKINIさん以外のゲーム系ブログも目を通したのですが、見た目のインパクトが無いという意見が大半みたいですね。いいの
かなあ、これで。。。。

日経によると任天堂のレボリューションの発売は来年になるそうです。
> 任天堂は13日、次世代家庭用ゲーム機「レボリューション(仮称)」の
> 発売が来年になることを明らかにした。米マイクロソフトは今年の
> クリスマス商戦に合わせ次世代機「Xbox360」を世界同時発売する
> と発表した。任天堂は発売時期でライバルに後れを取るだけでなく、
> 最大の需要期に商品を投入できない見通しとなった。 > 任天堂の次世代機は直径12センチの光ディスクを使う。機器の大きさは
> 一般的なDVD映画ソフトのパッケージ3枚を重ねた程度と小ぶり。
> 無線LAN(構内情報通信網)に対応し、同社初の本格的なネットワーク
> 機能を盛り込んだ家庭用ゲーム機となる。 最後発になると、N64、GCと同じ事になりそうで心配。
ソニーがいつ出すかによりますが、それ次第では今年はあまり盛り上がらないかも。
マイクロソフトにとっては「不戦勝」できて良いでしょうけど。
マイクロソフトとソニーがパイを分け合うけど、パイ自体は小さくなるという指摘どおりになりそう。

Xboxが国内で売れなかったこと、
PSPが(恐らくSCEが考えていたよりも)爆発的に売れなかったことも、
今回の前兆のようなものに見えてきます。
見た目や性能だけではダメという状態ですね。
レボがどう"革命"をするのか、はたまた想定の範囲内で終わるのかが気になります。
任天堂は次世代機でもマイペースにやるんでしょうか。
それでも食っていければ台数は出てるけど赤字流して苦しむよりは良いのでしょうし、ユーザーが楽しめればそでもいいんですけどね。

DOA4の画像は、昔の開発中の画面とかじゃないかな、と。開発機材がαの頃とか。根拠無しですが。
まぁ、ATI&IBM信者なので、360とレボは買います。PS3は微妙だなぁ。ソフトしだいですね。

まあ Xbox360 は MS の映像形式を再生できるし HDD を付けられるので、「映像再生プレイヤー」+「Xbox
のソフトが遊べる」という事で自分は買いますね。

Xbox360の映像は、TVのニュースでチラッと見た程度なので、正直言って、詳しいことはわかりません。すみません・・・。
ただ、こちらのサイトを含め、いくつかの議論を見させて頂いて、「新しいゲーム機が、映像や音の向上を『売り』にする時代は、終わったのか?」と、感じま
す。
そして、昨年のファミコンミニのヒット等も併せて考えると、「『ゲームの面白さ』とは、一体なんなのだろう?」と、迷路に入ったような気分になります。
まとまりのない文章で、申し訳ありません・・・。

任天堂がDSみたいにわかりやすい楽しさをレボリューションで見せつけられたなら確変が起きるかもしれない気がしてきました
箱360発表以前は3位の独自のニッチ市場で生き残ると思ってたんですがね
PS3もPS2みたいに映像で進化を見せつけるのはすでに不可能になってますから、ちょっと読めなくなってきた

私はレボリューションの異質には現時点では何の期待もないんですが(情報が無いので)やはりネットワークサービスには興味があります。どうぶつの森などの
ソフトを見ていると任天堂はネット上でディズニーランドでも作ろうとしてるんじゃないかという妄想さえ湧
きます。その中心にレボリューションがあるなら面白いと思います。しかしこのネットワーク構想にしても一般人に魅力を伝えるのは相当に難しいでしょうね。

>・次世代機って本当にユーザーに望まれているのか?
>・ユーザーのニーズを開拓出来るのか?
こういう意見ってすごくずれてる気がするんですが。そもそも、望まれて出て来た次世代機なんてあるんですか?次世代機が発表されて始めて欲しいか欲しくな
いかということだと思うし、XBOX360の今回の発表にはそこまでの魅力を出せなかったという話でしょ。任天堂は常にローンチで次世代機の性能をアピー
ルするようなソフトを出してましたよね。SFCでF−ZEROやパイロットウイング。64でマリオ64。GCは・・・。DSでワリオやヒトフデ。こういう
ことをPS3やXBOX360も求められてるんじゃないでしょうか。それが出来ないなら、今までのゲームのゴージャス版とでも言えるような映像やらを見せ
なきゃいけなかった。そういうことだと思うんですけど。

ユーザーに望まれているか?
っていうのも極端にはズレてないと思います。
ユーザーは結局、もっとおもしろいゲーム、もっと楽しいゲーム、もっと凄いゲームを遊びたいという欲求は常に持っているわけで、
それに対するメーカー側の答えが、いろいろなソフトや、新ハードだと思うので。
結局Xbox360は、今回の件では、今よりもおもしろいゲーム、楽しいゲーム、凄いゲームが遊べるということが感じられなかったから、こんな感じになっ
たのだと思う。

映像が綺麗だ!と思えたのはDCのソウルキャリバーがピークの気がします。
PS2も最初はPSの互換とDVDプライヤーとして売れていますし。
映像で差分化が難しくそれ自体が売りにならない現状、NDSのように直感見てわかるぐらいの違いがないと辛い気がします。
そういう意味ではレヴォリューションの仕様次第では遅れは問題にならないかもしれません。(NDSのように斬新で面白そうなら)

バイオ4やリアルゼルダは凄いと思うけど、
それは安い現行機でやってるから凄いのであって、次世代機と言われたら・・・どうでしょうね。

次世代で残るゲーム機が
次世代機とは限らないですよね?
PS2が発売されてちょうど5年だけど、
これから先5年もPS2が最有力候補だと
思うんですわ、自分の場合。
そして携帯機ではNDS。
EAがX箱2でいくらタイトル出そうが、
PS2版も並行して出していく。
そのときに、ユーザーが一目見てその違いが
分かるようでなければ、X箱2はPS2に勝てない。そしてPS3もPS2に勝てない。
そう思うんですわ。

次世代覇権争いにPS2もエントリーしている筈
なのに、なぜか、そこに議論は発生しない。
DAKINI氏ですら、PS2は眼中にないようですし。
白黒TVからカラーTVへの移行は、素人目にも
分かりました。わても当時、一か月分の
給料でも月賦で買いましたわ。
では解像度が倍になったという触れ込みの次世代TV(ハイビジョン)は・・・?結局、第二世代のカラーTVがそのまま次世代機を駆逐
して今日に至ると。むしろ液晶、プラズマ、薄型・・・と消費者のニーズはそちらへ向かう。
ゲーム産業では、現行機が次世代機の普及
を著しく妨げるという経験がない。
おそらく、これから経験するのではないだろうか?

次世代DVDの規格が決裂濃厚なので、
このさいXBOX360にHD DVDが付いて全面戦争になると外野としては面白くなりますね。
最低限DVDさえ対応していれば保険になるでしょうし。
HD DVDは年度内に映画コンテンツを出し始めるようなので、PS3の発売が遅れたら次世代DVDの勝敗まで影響するかも知れません。

ところで、デモの映像はMac上のものであることが
判明したらしいのですが、360の実機は実際に稼動している
のでしょうか?
こんな状態で3コアのPowerPC3.2GHzを本当に
年末に十分な量を安価に出せるんでしょうか?

デモ映像はがMacってのはびっくりでしたね。
まさにPS1のハッタリ→普及→逃げ切り作戦なのでしょうか?
WINDOWSのように統一してもらえるならありがたいですね。
SCEはあっさり寝返るかもしれませんし。

一番のポイントは、G5だったという事をあっさり認めた点かもしれません。
MSにとっては、ネット上での「映像に対する失望」が予想外で、
だから(まだ開発途上の機械で動かしたから)ショボいのも仕方ない、
もっと良くなりますよ、と主張したいのかも。
とすると、反応が出るまではMSはやはり「あれでOK」と思っていた
ことになるわけで、そのあたりのクオリティ認識というかクオリティ
管理の低さが相変わらずマイクロソフトの最大の問題だなあ・・・・
と思います。