「業界ニュース&メモ」の扱いで「メテオス」について書いてきたのですが、予想以上にコメント欄が盛り上がったので、独立した記事にしておきます。この話題をあまたあるニュースの中に埋もれさせるつもりはない、ということです。
鼻「パックピクス、隠しジェスチャーまとめ」
練習モードのスケッチブックの中で描ける隠しジェスチャーのまとめ。これらすべてがゲーム内で生かされていないのは残念です。ただ、ボクの感想としては、ゲームそのものが単純なのは、それほど悪印象ではありません。まぁ今の完成形を見て、せっかくの素材がもったいない、という意見はどうしても出てくるんでしょうけどね。開発がナムコだとみんな期待しちゃうのかなあ・・・・。
どっちかというと、「メテオス」のほうが色々思ったことがあります。「メテオス」で一番評価したのは、ダウンロードの時間が短いこと。いま発売されているDSソフトで一番速いかもしれません。これは対戦重視のゲームとして、とてもすばらしい。次に良いなーと思ったのは、予想よりもずっと「ブロックを打ち上げる」感覚が快感だったこと。ブロックを消すというわかりやすい表現をあえて避けたわけですが、演出の磨き上げもあって、かなり気持ちいいです。
一方で、一番気に入らないのはブロックが小さいことです(開発途中で大きくしたらしいですが、まだ小さい)。タッチペンのペン先で隠れてしまい、見えにくく、動かしているつもりがすべって動いていなかったり、行き過ぎちゃったり、とにかく誤操作しやすいんですよ。ちっとも楽しくない。それと、絵がチカチカしまくりで、字が小さくて、とにかく目がつかれて仕方ありません。
縦方向にしか入れ替えられないのも、(企画立案時点で十字キーを前提にしていたので)仕方がないとはいえ、根本的な理不尽さは拭えません。「ゲームのルールだからしかたない」という意見も当然あるでしょう。でもね、ボクは開発者の都合や理不尽を「押しつける」のをルールとはいわないと思うんです。開発者の都合からルールが生まれることはありますが、それで終わってはいけないはずです。プレイヤーが自然とやってしまうこと、やりたいことを素直にうまくゲームのルールに取り込んであげることが大切でしょう。
正直、ボクの中での評価は激しく低いです。まー、偉大な人が作っているので、オブラートに包みますと、「いわゆる『面白い』ソフト」です。つまり「慣れたら面白いけど、初心者やライトユーザーはバッサリ切り捨てた漢気あふれるソフト」という意味です。
ネットでの評判はものすごく高いわけですが、現実は2万本。受注5万本の4割というのは低いでしょう。結局、ハードゲーマー「だけ」が絶賛してオシマイ。あと信者も絶賛してるか。そういうお客はDS界にはほとんどいないので、そういうお客が絶賛するゲームほどDSでは売れないわけです。DSのソフトって、ネット上のレビューの点数と売上が反比例している印象さえ受けます。
DSの現在の客層は、学生(少し)、女性(けっこう)、子供(たくさん)、クラシックゲーマー(そこそこ)、現役ハードゲーマー(極小)、という感じじゃないかと思います。「メテオス」はあの絵作り、フォント、ゲームの難易度がまず女性受けしないでしょう。パズルゲームというジャンルは、女性の比率が高いので、あの絵作りはかなり損しています。また、難易度についていえば、たとえば「ヒトフデ」や「ZOO KEEPER」を楽しんでいる人からしたら、ありえないぐらい忙しく、難しい。絵作りやフォントは、スマブラっぽさも微妙に漂うわけですが、だからといってあのキャラで子供が買うわけもないですし、子供が対戦ツールとして落ちゲーを選ぶとは考えにくいです。「アナザーコード」と異なり、クラシックゲーマーが懐かしさを感じる雰囲気もない。で、最後に残ったのが現役ハードゲーマーです。極小世界。
ボロクソ書きましたけど、あの水口氏から出されたしょうもない出発点から「いわゆる面白い」ゲームを作り上げたのはすごいと思います。桜井氏のゲームを作る才能をあらためて実感させられました。なので、次は「お題を与えられて、その中でつくってみました」的な仕事じゃなくて、隠しサイトでビミョーに言い訳っぽいことを書く羽目になる仕事じゃなくて、本当に作りたいものを作っていただきたいなあ、と切に願います。せっかくの才能がもったいない。ゲーム業界の損失ですよ、これは。
この間、知人と話題にしてたんですけど、「メテオス」ってハードゲーマーと信者ばかりが買ってる雰囲気なんですよね。「メテオス」勧めてくるのは大抵ハードゲーマー。その一方で「ZOO KEEPER」はゲームを全然買わないような人が勧めてきた、とか。ゲーム系BLOG見てても、「メテオス」はそのサイトの管理人(すなわちゲーム系
BLOGをやるような濃ゆい人)が自分で選んで買ってきた感じ。その一方で、「ZOO KEEPER」は自分で発見したんじゃなくて、誰か他人から勧められて遊んでみたという感じです。ハードゲーマーとは異なる客層で火がついて、回りまわって、ハードゲーマーの所にも伝わってきたように思えます。
ゲーム性についても「メテオス」は饒舌に語るんですが、一方で「ZOO KEEPER」はほとんど語る言葉がない。「ZOO KEEPER」はいい加減なゲームなので、ゲーム性を語りたい人には物足りないんでしょう。「いい加減」というのはもちろん、ほめているわけです。「無双」や「GTA」などのように、今はいい加減なゲームのほうが求められていると思います。
ゲーム性に対するマジメさというか、プレイヤーにガマンを強いるという意味では、ガマンしない系・・・・・「ZOO
KEEPER」・・・・・「無双」・・・・・|越えられない壁|・・・・・「メテオス」・・・・・「ゼルダ」・・・・・「アナザーコード」・・・・・ガマン系という感じかな。「ZOO KEEPER」と「無双」はたぶん同じ側にありますね。「メテオス」は壁の向こうかな。で、ゲーム開発者やハードゲーマーの中には「ZOO KEEPER」のあのいい加減な感じとか、「無双」の粗い感じが許せない、大嫌いという人がいると思うんですよね。でもボクは大好きですが。
もう1つ話題になったのは、「メテオス」を勧める人たちがどうしてああも必死なんですか?ということ。うーん・・・・購入者における信者率が高いとか、DSはハードゲーマー受けするソフトが少なかったからとか、それぐらいしか理由は浮かばなかったんですけどね。熱心というより必死に見えるのは、話題がBLOG界のごく狭い領域で閉じて循環してるように見えるからかも。
ボクはDSとPSPについて、PSPの初期不良について、BLOGの力ということを熱心に書いてきた人間です。けれども、BLOGで話題になれば絶対に口コミになる、などとは思っていません。あくまでどういう層に話題が流通しているかが重要で、ゲーム系BLOGの生態系の内部だけ流通していても、たいして広がりはしません。目利きが選んだ良い物が口づてで広がる、という旧来の口コミは廃れていると思います。自分が気に入ったけど売れてない物を、「口コミで広がる」とついつい書きたくなる気持ちはわかるんですけど、そういう人たちとの間に冷静な議論はできないですね。もっとも別に冷静な議論なんて、する必要はないんですが。
(参考:「スピード感の増した口コミ・ネットワーク」)
去年はGKのBLOG潰しが話題になりましたが、今度はそれを笑っていた信者の人たちがBLOG潰し、批判潰しを敢行し、見事に失敗しているようです。当BLOGにおいても、売上についてフォーカスしている記事にもかかわらず、コメント欄に押し寄せて、「売上を論じるよりも、『俺が』面白いと思うその事実を大切にせよ」「そもそも売れてないわけではない」「売れなくたって、所詮パズルゲームなんだしいいじゃん」的な書き込みをくりかえし、真剣に議論をしようとしている人たちの議論を乱しています。あまりひどいものは削除もしました。
荒らしが暴れたにもかかわらず、それに負けない有意義な意見がいくつもありました。一部をピックアップさせていただきます。
> 目利きとその他の人の間に価値観のズレが大きくなった。そのために旧来の
> 口コミは通用しなくなり、従来の目利きから見て「いい加減」なものがヒット
> するようになった。という事?
> いかんせん、NDSが狙う客層はそこじゃない。
> NDSはゲーム離れを引き止め、拡販するためのソリューションが出発点ですから。
> それにパズルゲームとか対戦系ゲームとか全般に言えますけど明確な目標が
> 無いんですよね。一応エンディングとかはありますけどそれが主目的じゃないし。
> 腕を上げるというのが主な目標になりますけど、自分で目標を作れないライト
> ゲーマーや時間の無い社会人ゲーマーには少々辛い。
> やり込めば際限なく広がっていく世界ですし。ゲームをクリアする事を目標に
> してる人には通用しない。ライトには受けない。
> ブロックの小ささとか小動物並みの反応速度が要求されるゲームデザインとか
> ジジィには辛いゲームですねえ。まあジジィに限ったことでなく、時代は際限なく
> 「ノンストレス」に向かっている中でメテオスはそれにあまりにも逆行しすぎた存在
> であったかなと。
> メテオスはそこらじゅうでコアゲーマーとメテオス信者が
> 宣伝しろ批評すら許さんという「布教活動」をやっていたようで・・
> 任天堂新聞さんの社説が今日加筆されてますが、
> どうやら信者の行き過ぎた行為に業を煮やしてあの社説を書いたようですね
> これだけ布教とやらをやらかしておいて
> 反動で逆に叩かれまくられないほうがおかしいという話
このBLOGを昔から読んでいる方々は何となく察しておられると思いますが、ボクは「口コミ」、ネット上での話題の広がりに多大な関心をもっています。そういう意味で、去年のPSP初期不良問題は有益なテストケースになりましたし、久多良木氏失脚後のPSPへの関心の急低下は面白かったし、「メテオス」の局所的な異常な盛り上がり、そしてその後の現実世界での市場動向は参考になりました。
以前から書いていることですが、今の時代、単にTVCMだけでゲームが売れる/売れないという論じ方はできません。PS1バブルの頃ならそういう認識でよかったかもしれませんが、SCEJの凋落ぶりを見てもわかるとおり、ソフトの内容がかなりネックになります。といっても、いわゆる「出来の良し悪し」の問題ではありません。ソフトそのものが話題性や、フックの多さ、ユーザーを逃さない作り(ゲームバランス)になっていないと、プロモーションを仕掛けてもたいして広がりません。
口コミの力というものは大きいと思います。ネットで火がつくケースがありますが、どういうケースで火がついて、どういうケースで狭い範囲の話題で終わるのか。そこに注目しています。
Posted by amanoudume at 2005年03月26日 02:44 個別リンク
コメント
任天堂新聞さんがメテオス厨の抗議に相当腹を立ててるみたいですね。
ついにゲームオンリーのサイトをやめるとまで言い切ってます。
メテオスの一件のせいでゲーム=気持ち悪いオタクや信者が多いていう印象が持たれそうでなんか複雑な気持ちです。
任天堂新聞さんもDAKINIさん同様ゲハ板のコアゲーマーや信者にかなり執拗に叩かれ続けていたサイトですしね。
昔は発熱さんや任天堂新聞さんみたいな物言うサイトは沢山あったのに、
コアゲーマーや信者の中傷で次々に閉鎖に追い込まれているようです。
特に任天堂系ではそういうサイトは任天堂新聞さんが最後じゃないですかね。
また一つ物言うサイトが消えるというのは寂しいものですよ。
ちなみにこれで任天堂系の情報サイトはもう任天堂iNSIDEさんとこだけになってしまいましたね。
コアゲーマーの身勝手な所業で多様なサイトが潰されて、そいつらに都合のいいポチサイトだけが一つ残る格好か・・。
http://mother.s35.xrea.com/x/news/2005_newtnn.html
投稿者: Anonymous | 2005年03月28日 12:44
勘違いなコメントされてますよ。
kanose氏はゲームは的外れな事ばかり書くからアレですが
http://d.hatena.ne.jp/kanose/20050327#meteos
投稿者: Anonymous | 2005年03月28日 14:15
dakiniはkanoseに嫌われてるんだよ。
最初はdakiniの記事を肯定的に紹介してたが、
dakiniが1度噛み付いて以来、仲が悪いw
昔はdakiniもkanoseのサイトへのリンクをよく貼っていた。
2人とも180度態度が変わってるあたりは非常に笑える。
kanoseは基本的にゲームは専門外と自覚してるらしく、
たまに隙を見つけてはdakiniの記事を批判してる。
今回も、メテオス厨が絡んできた経緯はきれいサッパリ無視してるしな。
傍で見てる分には面白い。
投稿者: 古参 | 2005年03月28日 14:23
両者ともプライドが高くて、粘着系だからな。
似ているヤツは嫌い合うの法則。
投稿者: Anonymous | 2005年03月28日 14:31
ARTIFACTはオタク系文化のブロガー気取ってるくせにPSPの初期不良は完璧にスルーしてたな(w
投稿者: Anonymous | 2005年03月28日 14:40
メテオスやっぱり売れてない
http://www.dengekionline.com/soft/ranking/ranking.htm
> 31 8▼ メテオス
発売週8位から31位に転落
ネットでの前評判が高かったのに初週売れてないんだから
そりゃいくら騒いだところで2週目以降も売れないわな。
投稿者: おす | 2005年03月28日 17:02
2週目以降の落ち込み、デイリーで全然浮上しない。
2chのソフト売上スレも、もはや「メテオス」の売上は止まったという結論に達しているようです。
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ghard/1111980638/
一部で騒がれたに売れてない事が発覚して、騒いでた人以外に「なーんだ、たいした事ないや」と思われたのが敗因かも。
投稿者: Anonymous | 2005年03月28日 22:50
宮本茂氏の市場分析がいい所を突いてる気が
http://www.1101.com/nintendo/miyamoto2005/index.html>
『マリオ』とかのシリーズものっていうのは、
> 誰にでもわかるというか、
> ゲームをしない人が
> 怖がらないようなソフトですから、
> やっぱり必要なんです。
> その、ことばで聞いたときに、
> みんなが興味を持つものっていうのが、
> いま、ゲームにはほんとうに少なくて。
> タイトルを言う以外に、
> 人に興味を持たせる方法がないんですよ。
> だから、タイトルを知らない人にとっては、
> もう、ゲームが興味のないものになってる。
> たとえば、ここ数年でいうと、
> 「バウリンガル」
> とかにぼくはすごく悔しい思いをしてて。
> その、「バウリンガル」という名前だけで
> いけてるよなって思うんですよ。
本気でユーザーを広げたいなら、ゲームの範疇にとどまる必要はないのかも、と思いました。
投稿者: Anonymous | 2005年03月28日 22:58
DS関連のブログを見ていて思ったこと。
年が明けてから、マニアの無理やりな「口コミ」が目立つ。
全部空振りしてるけどな。
投稿者: 三振王 | 2005年10月24日 07:34
メテオス擁護派なんですが。
ちょっと思うところあって反省。
確かに、メテオスは自分の中で面白いゲームだと判断してますので出会ったNDSユーザには
大体薦めてみたり、体験版配布してみたりしてるんですが。
自分の中では一応そこまでなんですよね。相手が受け付けないならそれ以上プッシュしない。
逆に言えば興味を持ってくれればメテオスの面白さをもっと説明している、と。
「自分にとって面白い」≠「他人にとって面白い」って事を忘れちゃいけないと思った次第。
投稿者: 沙上笹見 | 2005年10月24日 07:34
桜井氏は割とガチガチのゲームデザイン主義者ですよね。
リスクとリターン、ストレスとその解放、という事を
まじめに作ってしまう。
ところが引用されているコメントにもありますとうり
時代は際限なく「ノンストレス」に向かっていますから、
結果的に時代に逆行したゲームになってしまったのでしょう。
ストレス耐性の強いゲーマーには、まじめで美しい
「メテオス」のゲームデザインは最適かもしれませんが、
普通の人達には受けませんよね。
DSで売れているのがミニゲーム集の「ワリオ」という点が
DSの客層をよく表しているのではないでしょうか。
投稿者: ぱーぱ | 2005年10月24日 07:34
メテオスはバリバリの部活系ゲームですよね。
以前、DAKINIさんが書かれていた「新時代の難易度」ではなく、「旧時代の難易度」のゲーム。
それで個人的に思ったのは、売り上げに響いた一つの原因として、店頭でのダウンロードサービスがあるのでは、と。
あれで、桜井さんのネームバリューだけで買おうと思っていた人や、買おうかどうか迷っていた人に、このゲームのストイックさを教えてしまった。
まぁ、これも単なる想像にしか過ぎないですが、デモ機置いたら、予約がピタッと止まったってゲームもあるようなので。
投稿者: DARL | 2005年10月24日 07:34
>>桜井氏は割とガチガチのゲームデザイン主義者ですよね。
やっぱり桜井氏自身がかなりのゲーマーだからなんでしょうか。
ファミ通での連載でゲーム性について述べた後にそれでもゲーム性が全てではないとよく書かれてます。
それに、メテオスについて書いたときには、
ガチャプレイが通用するゲームバランスはおかしいと指摘をうけたが変更しなかった、
と書いてありました。
ライトユーザーのこともわかってるからスマブラやカービィーは売れたんだと、私は思ったりもしました。
けど、やっぱりわかり損なってる部分もかなりあるんだと今回のメテオスで私は気づかされました。
投稿者: まる | 2005年10月24日 07:34
じゃあどうすればいいんですか?ヘビーゲーマーはもうゲームをするなってことですか?ライトユーザーに売れるものだけ製作者は作れってことですか?ライト
とヘビーが同時に受けるものを作れってことですか?ブログで盛り上がってなくても売上的にはかなりいけてるものとかありますよね。そういうのは取り上げな
いんですか?
投稿者: 8098 | 2005年10月24日 07:34
> ヘビーゲーマーはもうゲームをするなってことですか?
誰もそんな事書いてないのに、勝手に勘違いして熱くなって絡む、「うざい信者」的行動を批判してるだけだろ。
まさにあんたのような絡み方。
そもそも発端は「メテオスが売れてない」と書いただけで、絡んできたメテオス厨が原因。
つかこのブログは、元々売上にしか興味が無い所だしな。
投稿者: UZAI | 2005年10月24日 07:34
初めまして。「メテオス」についての記事(以前の分も含め)拝見しました。
dakiniさんの「メテオス」に対する評価が低いという部分と、セールスが芳しくないという部分、そして褒めている人間が信者やヘビーユーザーばかりで
必死そうだという部分。
これら3つの議論を1つのものと捕らえ、「信者たちは必死に宣伝してるけど、DSのメインユーザーはおもしろいとは思っていないよ。だから売れてないんだ
よ。そんなこともわからないの?(=私はわかっているよ)」と解釈したために、一部の人が感情的な反応をしたのではないでしょうか。
パズルゲームの場合、ゲームそのものがいかにおもしろい内容であっても、「おもしろそう(≒購入動機)」を喚起しにくい(題材やキャラクターといった、プ
レイヤーが購入前に思い入れできるとっかかりが作りにくい)という欠点があり、セールス的には最初からハンデを持っていると思います。
たとえば、「テトリス」や「コラムス」、最近では「もじぴったん」といった作品はゲームセンター版をプロモーション役とすることで「買う前からおもしろさ
を保証する」ことができ、パズルというハンデを跳ね返せたのではないかと。(それでも、例えば「もじぴったん」が廉価版が出るまでヒットといえる数字にな
らなかったというのは、パズルというジャンルに対する現ユーザーの購入意欲の厳しさを感じさせます)
また、上でどなたかが触れていましたが、任天堂はマリオやヨッシー、カービィといった「人気キャラクター」という「感情移入しやすい要素」をパズル(だけ
ではないですけど)に取り入れることで、購入動機を高めてきたのだと思います。
ですので、「メテオス」の現在の本数は、おもしろいとかおもしろくないとかいう以前に、もう「パズルだから」としか言いようがないのではないでしょうか。
もう少し突っ込んでいうなら、「パズルの中でも思い入れの切り口が少なく、それをカバーするプロモーションも行われなかったゲームである」と。
投稿者: カネジ | 2005年10月24日 07:34