発熱地帯

小売店はPSPの悪夢を恐れているのではないかとも予想されます。
PSPもDSに影響され無理な低価格で販売させられた結果、小売店側の儲けも極端に低く抑えられた経緯があります。

　また、販売当初にあった初期不良やドット欠けに対する不誠実な対応で店側が迷惑を蒙ったことも忘れられません。（客のクレームは買った店に訴えられることが多いですし）

　それより何より「実際にローンチソフトが何本出るのか？」すらあやしい状況では客の反応も期待できませんね。ビックタイトルは軒並み2007年以降ですし。

　ソニーはｐｓｐの失敗と同じことを任天堂相手にまたやろうというのでしょうか・・・せめて体制が整うまで、もう半年待つべきじゃないかと思うのですが・・・

まぁ、ハード開発はソフト開発に、ソフト開発は営業や広報に、
ソフト会社は流通とユーザーに、小売店はユーザーに信用され
なければ、その商品はなかなか売れません。
そういう意味で、PSPの時の焦りでソニーが失った物はかなり
大きく、ＧＣ後期の任天堂に似た、流通から信用されないゲーム
会社の苦しさを味わいつつあるのかもしれませんね。

この「流通の信用」というのは商品のよさではなく、過去の実績で
決まるものなので、わぱのつれづれ日記さんが書いておられる
ように、ユーザーの変化を読み違う事も割とあります。

ＤＳの勢いでＷｉｉをイメージしている、ＰＳＰの印象でＰＳ３を判断
しているのは確かでしょうね。ユーザーも同じなら、流通の予想
通りに展開するんでしょうけども。どうですかねえ。
ネットでＰＳ３叩いてる人たちって、限定されてますからねえ。
ソニーを笑うネタ自体が面白いという風潮があるわけで、実態
以上に低くいわれがちでしょ。

もっとも、出荷台数も低いし、ソフトの充実度も低いので、仮に
ＳＣＥの反攻開始点があるとしても、来年夏商戦以降ではないか
と思いますね。PS2の衰退が加速しているのと、PSPの尻つぼみ
感の加速は、SCEにとって予想外に厳しい状況でしょうね。
「みんなのテニス」以外にもライトユーザーを取り込むソフトを
出していって、普及台数は多いＰＳ２の休眠ユーザーを掘り起こし、
Wiiに客が流れないようにするのが当面の防御戦術ではないか
と思います。PS3は始めはマニア向けでしょうからね。

いずれにしても、ファーストパーティのソフトが弱い点が最大の
不安要因かな？　ＰＳ２時代に続編ばっかりでしたからねー。
ＧＴとゴルフはいいけども、サルとかトロとか、いつまでやってん
だって感じですし。あの辺は戦略的には価値が無くなってきて
ますからね。昔はともかく、女性層やファミリー層を取ろうと思って
あの辺を続けてるなら、見る目なさすぎですし。１から再ゲーム
デザインしないとダメでしょう。
もっともSCEが強いファーストパーティになるなんて、日本の
ＭＳがトップシェアを取るのと同じぐらい、あり得ないというのが
業界人の一般的な印象でしょう。いまだにＰＳ１の成功を忘れ
られないのかなあ・・・・PS2時代を反省してるように見えない。

とすると信頼されるプラットフォームホルダーという点でいくしか
ないんですけどね・・・・。「信頼」（安心）かぁ。「信頼」ねぇ・・・・。
自分たちの武器（だったポイント）をわかってないのが痛いですね。
SCEはソニー本体を食わせてきたのは確かなんだけど、一方で
ＳＣＥからＳ（ソニー）を取ったら、いったい何が残るんだという。
それを自覚してなかったのがちょっとねえ・・・・。成功したら自分
たちの実力だと考えてしまうのは危険ですよね。

PS3は依然高額商品である上、本体の利幅は恐らくほぼなし、そしてローンチが弱い。
さらにPSP初期不良騒動の悪夢が未だ拭いきれない。
小売側から見れば、発売からしばらくはいい商材とはとても言えないでしょう。

PS2の時は話題性が抜群に高く無理をしても入荷することにメリットがありましたが。
発売1ヶ月前にして未だ話題が沸騰していないPS3に尻込みするのも仕方ない話です。

ユーザーの反応は今のところ、PS3もWiiも薄いように感じます。
広告展開がはじまってからどう感心が動くかに注目でしょうか。

確かに本体価格は下がりましたけど、発売まであと1ヶ月ちょいの段階で、同梱内容はどうなるのかとか、結局ロンチソフトは何が来るのか、ソフトの価格は？、コントローラー等の周辺機器の価格は？等が、結局TGSでもはっきりしませんでしたから、そりゃ小売としても売れる！とは言いにくいでしょうなあ。

個人的には、で、PS2用メモカのスロットはいくらになるの？が早く知りたいです。

流通、販売サイドの立場から見ればPS3が期待出来ないのは当然の成り行きでしょう。

ただでさえ、ハードを販売しても利益が取れない小売店にしてみれば、
PS3は他のハードの倍近い額の（売っても儲からない）在庫を抱える事になります。

特に規模が小さな店では仕入れられる金額もおのずと限られているでしょう。
PS3一台仕入れる金額で他のハードなら約2台、ソフト（機種問わず）なら8〜10本程度の仕入れをあきらめなければならないなら
むしろPS3をあきらめたとしてもおかしくありません。

PS3が確実に大丈夫だという情勢になるまで動きたくても動けないでしょうね。
小売だってハードメーカーと心中は望んでいないはずです。

うちの店ではWiiがPS3の8倍以上の予約を集めているので小売の反応は当然な気がします。
学生街っていうのもあるかもしれませんが、値下げ発表の後でも予約は一向に入りません。
E3の値段発表の時点で学生からはそっぽ向かれているのかもしれません、今年の春以降、ほとんど予約がないので。

Xbox360と同じでサイズと重量があるので
売れ残れば倉庫を切迫するからでしょう。
元の値段も高いし、中小のショップでは
簡単に仕入れることも出来ないのでは。
まあ10万台ぽっちなら瞬殺じゃないと
本気でソニーが傾きますよ。

まあ出荷台数から明らかなように米国優先を選んだわけですし、年末
商戦で流通の反感を買うのは仕方ないでしょうね。

日本では欲しい人が買うから、その分の出荷はしてほしいものです。

ところでＰＳＰにしても、なんだかんだで390万台とか、それぐらいには
なっているわけで、ＤＳが売れているから、惨敗扱いされてしまった
わけです。タッチジェネレーションが当たっていなければ、今頃は
激しい揉み合いになっていたでしょう。

なんだかんだで、ソニーハードを支持する客層はまだ残存している
みたいですからね。

まー、小売の見解にしても、携帯＞据置なわけで、ミニマムな
市場の中でＷｉｉがどうの、ＰＳ３がどうの、という話はチープですよね。

exorさんが書かれているように
> ユーザーの反応は今のところ、PS3もWiiも薄いように感じます。

ゲーマー的にはどっちも買わないという選択肢がかなり現実味を
もっているわけですし。