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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2006年09月28日

まったくその通り

アンリアルエンジンの中の人が、これからは1から技術開発なんてしないで、ミドルウェアを使って開発費をおさえて大作を作りましょう、デザインも賃金が安い国に外注すれば大丈夫、というような内容を講演。それはそれで、ごもっとな部分もあるわけですが・・・・。

しかし現場のゲーム開発者からすれば、強く違和感をおぼえる部分もあります。そのあたりを的確に指摘しているブログがいくつかありました。

外注を使って利益を出し続けるには、大量のタイトルを手掛けて、粗利が低くてもいいような、資金力が必要です。種銭がなきゃいくらリスクが低くても大きいリターンにならない。そういうのはパブリッシャーの仕事で、デベロッパーは本当にそれで良いのかと。

 どうしたって社内に開発技術のコアを蓄積していかなければ、この生き馬の目を抜く状況で生き残れるとは思えません。開発しない開発に何の意味があるのかという。
 コア技術だけは社内に残していかないと、開発会社としての価値がなくなっちゃうという。

このあたりの話はもっと突っ込んで書いたほうがいいんでしょうけど、時間無いので簡単に書くと、次の5年(開発費の高騰)に最適化しようとする努力が次の10年の絶望的な衰退を招きそうな気がします。

日本の家電メーカーが中国や韓国に生産拠点を移して、技術を全部持ってかれてしまった失敗に通じるような・・・・。今、日本のメーカーは戦略商品の生産を国内で行うようになっています。シャープの亀山工場の秘密主義なんかが良い例ですね。結局、海外への外注は一時しのぎの手段にすぎず、高付加価値化を図らなければ生き残れないことに気づいたんですね。日本のゲーム業界も、安易な外注作戦は10年後に後悔する羽目にならなきゃいいですけどね。

もう1つ、アニメの世界における京アニを引き合いに出してもいいかもしれません。あそこも韓国に仕事を出しているんですが、他社とはやり方が違いますよね。

日本国内の制作会社の多くが東京都内に集中しているため、地方プロダクションである同社が動画・仕上げの工程を国内の複数社に委託することは少なく、ほぼ自社と関連会社のアニメーションDoならびに韓国の提携スタジオであるAni Villageで編集・音響を除く全行程を賄っている。
仮に外注するにしても、自社の強みがどこかをよく見極めたうえで、強みを切り捨てない、維持する、むしろ強化する方向で行うべきでしょう。

しかしこういう現場の声は記事にならず、「欧米の会社のやり方が新しくて素晴らしくて正しい」的な記事は載るんですよね。偏向報道の極みです。まぁ欧米マンセー系ゲーム系ライターのやることだから仕方ないんですが。でも今の時代、少し救われるのは、現場の人間のブログがある点ですね。商業メディアの偏向フィルタが通さない、本当の実態、生の声をダイレクトに全世界に配信できます。ゲーム開発をしていない人間の書いたメディアの記事と、現場の開発者の書いた記事。ゲーム開発の現場の人間にとって、どちらがより強く心に響くか。語るまでもありません。

Posted by amanoudume at 2006年09月28日 01:08 個別リンク
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