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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2006年09月07日

あら、まあ。

生産体制が不安視されていたPS3が欧州での発売を2007年3月に延期しました。
Game Watch:SCEE、PS3の欧州での発売時期を2007年3月に延期 日本・北米では変更なし

同社はこの理由について、「ソニーグループ内で、ブルーレーザーダイオードの大量生産計画に遅れが出ており、PS3のための部品調達に悪影響が出ている」としている。
ソニーはこれまで全世界同時期発売を実現した事が1度も無いので、こういうことが起きても不思議はありませんね。昨日の記事で書いたように、欧州は当初の予想よりもXBOX360の勢いが無く、日米欧3地域の中で発売をズラして問題が無いのはたしかに欧州です。北米はXBOX360が脅威になっていますし、日本はWiiが徐々に期待感を増していますから、何としてでも年末商戦にPS3を投入したいのでしょう。

ソニー:PS3の欧州発売を延期、年内の出荷台数は世界で半減(5)

日米でも、発売日は11月で変更しないが、初期出荷台数は計画を大幅に下回る見通し。PS3の量産開始が、当初予定よりも1カ月遅れの9月末になるためで、初日に店頭に出回るのは、北米で40万台、日本では10万台。年内の出荷台数も約 200万台(うち日本が100万−120万台、北米が110万台前後)と、従来見込みの 400万台からの半減を余儀なくされる。
とはいえ、年内出荷数が半減したのはソフトメーカーにとって大きな衝撃でしょう。北米での発売日に40万台、年内100万台も少ない。去年のXBOX360並みの騒ぎを引き起こす可能性があります。しかし驚異的なのは日本。発売日に10万台とは・・・・。そんな事までXBOX360と同じでなくてもいいのに。

その後、週10万台程度は出荷するらしいですが、PS3発売時にタイトルを投入しようとしていたソフトメーカーにとっては、やや残念な年末になるかもしれません。ただでさえ、据置→携帯シフトが進んでいる日本の状況をさらに後押しする結果になりそうです。後世の歴史において「2006年は携帯ゲーム機が据置ゲーム機と逆転した年だった」と記録されるかもしれませんね。

Posted by amanoudume at 2006年09月07日 00:54 個別リンク
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コメント

思うに生産調整によって「PS3、各地で大人気、生産追いつかず品薄」という宣伝をしたいのではないかと>10万台
 そもそも7万円以上の高額ハードを発売日近辺に買える層というのはこれぐらいが上限で、下手をしたらこれ以上は売れない可能性のほうが高いです。
 逆に今、任天堂の新ハードの情報が思った以上に少ない分、オタ層に影響力あるソフトのラインナップがある360が魅力的に見えたり。
 もっとも任天堂のことだから秋に一気に情報解禁で攻め込んでくるのでしょうが。
いずれにせよ、最初に十万程度のハードではソフトメーカーはやってられない気がします。ローンチタイトルは通常販売より売れるとはいえ・・・

任天堂が情報絞ってるのは
某S社がパクるからって明言してます。
恐らく9月14日のプレス・小売り向け
体験説明会から情報解禁でしょう。

しかしPS3に追随したサードは
可哀想ですね。
開発費は異常なほど高い上
売り上げも期待できないなんて
中小のメーカーじゃ開発できないと思うんですが。

日本の発売当日10万台というのは
「予定通り出荷した」という事実を
とりあえず築くため「だけ」の数字でしょうねえ。
実際に出荷される(できる)台数は
これをさらに下回るのかも知れませんですね。

レーザーの歩留まりが相当にひどいことに
なっていると思われる。。。

北米40万台、日本10万台、
その後毎週10万台をいくら足し合わせても
年内200万台には達しないと思うのは
わたしだけでしょうか。

と、そんな数字あわせは置いておいて、
X360vsPS3の競争という図式が
国内からは完全に消滅した今、
vs Wii & DSというより現実的な
図式に販売戦術をフォーカスするならば、
PS3は「出しただけ」にしておいて
PS2の価格改定と新型番で
(それとPSPで)
売り場と売り上げを取って貰う、という方向が
そもそも最初から現実的なんぢゃないかと思います。

その意味では売り場側からはPS3を
急げ、という声は全然大きくなくて、
その結果日本の発売日出荷台数が
こんな「とりあえず事実だけ」な数字でも
いいのでしょう。

もし仮に売り場側の引き合いが強かったとして、
国内よりも北米への割り当ての方が多い、
なんて客にも売り場に聞かれちゃったら
販社の営業担当者、やっていけなくなります!
それを「聞かれても問題なし」って感じで
アナウンスしているわけですから、
国内販売店からのPS3への引き合いが相当に
弱いことを示しているのではないでしょうか。

その通常よりは売れるロンチタイトルでさえ、
年末ソフトランキングに顔を出さない可能性が…
ロンチで出しても地獄、その後に出しても地獄ですねぇ…サードにして見れば。

おそらく、2006年はゲームハードの転換期として記されるでしょうね。
プロセッサ性能という熱病からの開放とでもいうのでしょうか。

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