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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2006年05月12日

パーフェクトな虎とレジンキャストな一番長い日を大覇星祭という運動会で戌と狗ががるぐるっと人形のような少女と夏休みにお留守番して火目とεに誓って「超」入門

やー、今月は電撃文庫が豊作すぎですよ、ひぃーっ。
毎月おなじみ10日の発売日に本屋に行ったら7冊。桜庭一樹 『GOSICKs供戮盻个討泙靴燭掘2辰┐匿糠郢 『εに誓って』と、まだ買ってなかった新城カズマ 『ライトノベル「超」入門』。

1.とらドラ2!
『わたしたちの田村くん』でツンデレ小説家の最前列に躍り出た竹宮ゆゆこの新シリーズ『とらドラ』の第2巻が早くも登場。単行本の帯のコメントはなんと、虎といえばこの人、藤ねえ(藤村大河)の生みの親、奈須きのこ。

しかし2巻では、恋愛関係はまるで進展してません。新キャラの川嶋亜美のフラグが立ったぐらい。でも仮に三角関係になったとしても、『わたしたちの田村くん』以上に結果は見えているからなあ。まぁ、誰と誰がくっつくかを楽しむような小説ではありませんけどね。基本的に2巻は3巻への準備段階と捉えるべきかな。次は割と怒涛の展開が待っているはず。

とはいえ、今回の真のヒロインは、本当の天然・みのりん(櫛枝実乃梨)でしょう。ここまではっちゃけてくれるとは・・・・。凶暴でしつけの悪い虎や、性格の悪い裏表チワワより、ずっと楽しすぎ。ひょうきん懺悔室、ありえねー。作者の歳がバレますがな。それがわかる読者の歳もバレますが。

2.レジンキャストミルク3
ライトノベルは小説の一形態という認識が強い一方、ライトノベルは絵とテキストの複合メディアだという見解も存在します。絵担当がイラストレーターで、文担当が小説家という考え方です。実際、最初の1冊はイラストで買われることが多いですしね。

しかしライトノベルとひと口に言っても、最近はイラスト抜きの作品もありますし、逆に絵本のように毎ページ必ず絵が入っているビジュアルノベルもあります。なかなか定義は難しいです。ただ、その幅の広さこそ、今のライトノベルのキャパシティの広さだと言えるでしょう。メディアにおいてキャパシティは重要です。それが多様性を生み、次のヒットの種を育てるのですから。

ライトノベルはそういう性質をもつメディアなので、「作家と絵師の仲の良さ」が評価されることがあります。
    ・絵師の人の描く挿絵が、作中の効果的なシーンを抜き出したものである
    ・巻末に絵師のあとがき、メッセージが載っている
    ・絵師がキャラクターを理解している
    ・巻頭部分に、絵師によるコミックが載っている

といった項目を満たしていると、仲が良いとみなされます。人気がある作品が必ずしも「仲が良い」わけではありませんが、「仲が良い」作品は大抵人気があります。なぜなら「仲の良い」作品は基本的にキャラクターがよく立っているからです。

さて前振りからおわかりのとおり、『レジンキャストミルク』は作家と絵師が非常に仲の良い作品です。第1巻のあとがきから引用します。

企画段階からイラストレーターさんにも参加してもらい、設定の一部やキャラクターデザイン、本文内容などの面で通常よりも多くの協力をお願いした上で『イラストのある小説』という特性をできるだけ活かした本の作り方をいろいろと試みる、というものです。

たとえば、第一稿の段階で出来上がったキャラクターにイラストさんのアイデアでデザイン的なアレンジを加えてもらい、それを更に第二稿で本文へフィードバックしたりなど――そういった細かなことを、本書では各部で行っています。

実際、椋本夏夜氏はイラストだけでなく、「原作協力」とクレジットされています。

その結果かどうかはわかりませんが、レジンキャストミルクはなんというか、美少女ノベルゲームのような世界観、キャラクター構成、ストーリーになっています。もしノベルゲームで出たとしても、かなり人気を集めたんじゃないでしょうか。ただ、主人公の晶と硝子の2つの視点で書かれている点は、ややノベルゲーム向きではありませんが。

それにしても、「ほのぼの×ダーク」を謳うこの作品、作者の暗黒面が如実に発揮されてて素敵ですね。あからさまに気弱で善人だった彼まで、変態ぎみにぶっ壊れてるし。表面的には普通にほのぼのだけど、裏に回ったらまともな人間が誰1人いませんよ、この世界。
3巻と4巻は続きになっていて、4巻は来月発売予定。4巻の表紙はいよいよ舞鶴蜜(作者のページで公開されてます)。かこいい。やはり決めは戦闘服を着ないとね! 今回は、おもいっきり無様にやられた彼女の逆襲が始まるはず。燃えそうです。

3.リリアとトレイズ検.ぅストーヴァの一番長い日<下>
DS電撃文庫が発表された『アリソン』の続編が、この『リリアとトレイズ』。
『アリソン』はエピソードが3つあったから、『リリトレ』も次が最終エピソードかな。どうやら前シリーズと似たような構成になっているようですね。前シリーズも第2エピソードでは、アリソンがヴィルに告白しようとして、イクスへの旅行にさそいました。リリトレもこの第2エピソードでは、ヘタレのトレイズがリリアに自分の気持ちと隠してきた身分を告白しようとします。

次はベゼル王国の首都が舞台っぽい。なるほど。すると前シリーズでアリソンがあの人と再会したように、リリアもあの人と再会するのかな。そして大団円。トレイズがヘタレを返上できるかどうかは・・・・不明。

4.とある魔術の禁書目録10
初速が最速はいってるらしい禁書の最新刊。ボクも9巻からは初速に貢献しています。
さて10巻は、9巻に引き続き、大覇星祭。だがそんな事はどうでもいいっ!
ぉぉぉぉぉぉっっっっっっっ、■■が、あの封印され、名前を呼ばれる事さえ無くなっていた忘却の存在が、一気にクローズアップっ。フラグの立った娘たちの最前列に躍り出た! そのかわり吹寄がチャンスロスした感じですかいっ。

登場人物の際限ない増加にともない、脇道エピソードが挿まれまくりで、もはや小説としては破綻しつつあります。が、ノープロブレム。少年漫画的燃えストーリーでありながら、美少女ゲーム的なキャラ小説な禁書では、そんな問題など、あってなきがごときなりけりよ。

ところで白井黒子は不死身ですかっ。生命力だけは禁書世界最強入ってる気が。さすがはさすがは主人公の上条当麻をさしおき8巻で主役を張るだけある・・・・っていうか、最強の一方通行や、レールガンの御坂美琴よりも、主役係数が高いわけで。確かに黒子にだけは、一万人の妹達の存在を知られてはならないのかも。1人や2人は平然とお持ち帰りしそうな恐ろしいお姉さまへの執念。

しかしよく考えると、禁書ワールドではたった1つの遺伝子から、ビリビリ中学生(レールガン)、1万人の妹達(シスターズ)、打ち止め(ラストオーダー)の3人?の少女キャラが派生しているわけで、最強の萌え遺伝子かっ! でもあれだ、ビリビリはむしろ白井黒子とフラグ立ちまくりですし、打ち止め娘も鈴科百合子(実在確率不定)といい感じにフラグ立ってることを考えると、最強の百合遺伝子なのかもしれずっ。

前巻では声だけの登場だったリドヴィア=ロレンツェッティは、真面目で健気で泣き虫ドジっ娘?と勝手に想像していたんですが、大ハズレでしたねー。つか、ここまでアレなお人だったのかーっ。自分の事を「お姉さん」と言い、格好も奔放系なオリアナ=トムソンが実は物事を考え過ぎる小心なお姉ちゃんだったのとは対照的に、少ない出番でここまで変態存在感を発揮するとはっ! 再登場を期待したい。でもこんな性格、うっとうしいかも。
しかし禁書ワールドにおける十字教の最大派閥、ローマ正教って、まともなヤツが1人もいないような気がするですが? そりゃ、弱体化するわなー。

5.がるぐる!下
越佐大橋シリーズが完結。あれ、実は成田良悟のシリーズで完結したのはこれが初めて?
4巻で終わりなので、成田良悟に興味がある人はここから手を出すのもありかもしれませんね。
代表作は『バッカーノ』ですが、長いんでね、あのシリーズ。
終わる気配、まるでありませんし。

6.GOSICKs
『GOSICK』シリーズ、2冊目の短編集。今度は夏休み編。
夏休みに入り、学生たちがみんな帰省してしまった聖マルグリット学園。2人だけ残った一弥とヴィクトリカが舞い込んでくる謎を解いていきます。謎といっても、ミステリーとして読むより、ヴィクトリカの可愛らしさを堪能することに専念しましょう。木に登って下りられなくなり、置いてあったケーキを食べられてしまうヴィクトリカに萌えるべきです。

それにしても一弥のヴィクトリカへの献身っぷりが凄いですね。彼の従順な紳士っぷりとヴィクトリカの貴族っぽさが、2人の関係を微妙に格調高く、美しく、希少なものにしています。一弥の従順っぷりはライトノベル界でも屈指なんじゃないですかね。夏の炎天下、芝生の上で寝返りを打っている女の子のために、日傘を持って立ち続けるなんて、なかなかできないよ。しかも自発的にやってますからね。まぁ『とらドラ!』の竜児もかなり極まっている感じはしますが。

ヴィクトリカの生い立ちを始め、けっこう残酷な事もあるんですけど、全体にかわいい感じがするのは桜庭一樹の文章のせいかも。「つるつる」「つやつや」「ふるふる」「フリフリ」「もふもふ」「むきむき」「しくしく」「びしびし」等々、かわいい擬態語をよく使いますよね。

7.お留守バンシー2
前巻でぶっ壊れた城を直そうとして、街から職人を呼んだものの、城の住人(魔)たちが正体を隠すため人間のふりをする話。アリアの意外とワガママな性格も描かれていい感じ、お話のパターンも出来てきた感じ。ただキャラごとの掘り下げが浅いので、今のままだとあと2冊も続くと息切れしちゃうかも。しかしアリアは、ご主人さまであるブラド卿をどうしてそこまで慕ってるのか、イマイチ謎ですね。嫉妬するのはかわいい。

8.火目の巫女2
1巻から1年が経過してます。1巻の救いのほとんど無い終わり方に比べると、少し希望が見えているかな? 謎も少しずつ明らかになってきましたが、やっぱり最後は火目の犠牲の上に成り立っているこの国の仕組みが変わるんでしょうね。

それにしてもこのヒロインは、ホントに成長が鈍いというか、とにかく猪突猛進です。一人で絶対に勝てないのに、他の人を置いてきぼりにして、一人で勝手に突っ走っていく。秘められた才能とか、特殊能力もないんで、どうにもなりません。そもそもヒロインより年下の小さい童女のほうが天才的な才能を秘めています。

で、結局勝てないし、被害は大きくなるし、しまいには自分は何もできない、自分がいてもしょうがないよ・・・・って鬱になるし。スポコン物でももうちょっと早い段階で「きっかけ」を掴むと思いますが。ここまで情けない主人公もなかなかいません。まぁだから、周囲の人間は助けてあげたくなるんでしょうか。異能バトル物(主人公の頭が切れて、頭脳戦/心理戦で相手を倒す、逆転する)が増えた今では、珍しいですね。

Posted by amanoudume at 2006年05月12日 19:18 個別リンク

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