ASTATINEさんが非常に面白い。
萌え産業について、特に美少女ゲーム側からの鋭い考察を掲載しておられます。萌え産業のゲーム側の状況がよくまとまっている貴重なブログでしょう。
●一般人を演ずる狐たち。 (インデックス+タカラ連合編)
●集約するエンターテインメント。 (アルケミスト+伊藤忠+TGL編)
●“萌えバブル”はキタのか? (萌えバブル編)
●似恋愛的な“萌え”の終焉。 (萌え終焉編)
古いゲーマーならご存知のとおり、かつてエロゲーとギャルゲーは明確に分かれていました。エロゲーはPCの18禁ゲームを指し、ギャルゲーはコンシューマーの全年齢対象のゲームを指していました。しかしある時期から「美少女ゲーム」という言葉が意図的に普及させられました。まぁおそらくは、エロゲーという直裁的な名前では、より広い客層を狙っていく商売戦略に不向きだと考えたからでしょうね。
歴史的経緯はともかく、現在ではエロゲーとギャルゲーの境界は無くなりつつあります。コンシューマーのギャルゲーオリジナル作品がほとんど無くなり、エロゲーの移植で支えられている現状では仕方ないことでしょう。そうした状況で、ASTATINEさんはエロゲーとギャルゲーの違いについて意識的な批評を書いておられます。
ErogameScape−エロゲー批評空間− 『ToHeart2 XRATED』 (ネタバレあり)
“与えられることが愉しみとなる”キャラゲーと“与えることが悦びとなる”エロゲーは違うということ。エロゲーでは最高クラスと思われるグラフィックでも、シナリオ不評が強いのは、萌えでOKなコンシューマーユーザーと、(良い意味でも悪い意味でも)甘いも酸いもかみ分けたエロゲーマーとの違いですし、もっと言えば、萌えとポルノは、突き詰めれば別物である・・・ということの証左、と言って良いのかもしれません。
他にも読み応えのある批評をいくつも書いておられます。
ErogameScape−エロゲー批評空間− 9791さんのコメント
コメント
むしろ互いに突き詰めたからこそ現在の融合があるとも言えます。
投稿者: オズマ | 2006年01月18日 23:43