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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2005年12月07日

忘年会のコト + 年末商戦雑記(NPD販売データ集計追加)

私的連絡。
この間、言った通りに今年は早めに休み取ったんで、23日〜30日のいつでもいいです。
ギリギリまで働いてる人のご都合に合わせますので。とはいえ、さすがにクリスマス後でしょうか。
大晦日〜元旦は『ひぐらし』やります。

それはそうと、先週、年末商戦の速報的分析の記事を書いたのに、Movable Typeがおかしな挙動して、記事が丸ごと文字化けしちゃったんですよねえ!!! 書く気、萎えてますorz
とりあえず簡単にメモを。まだ年末商戦が終わってませんので、そこは差っ引いて読んでください。クリスマスの状況も含めて正確に分析できるのは来年になってからです。

<日本>
    ・市場の中心はDSとPS2。全機種でオンライン対応タイトルが非常にいい動きをしている。
    ・軽いゲームを好む傾向は持続している。
    ・子供にとっては、GBA SPはまだまだ大きなプラットフォーム。

<米国>
    ・PSPは勢いがあった。しかし日本同様、徐々に落ちていた。
     9月には月間販売数でDSに負けていた。
    ・DSは値下げと「nintendogs」で復調した。
    ・XBOX360、PSP、iPodは年末商戦で、同じ客層を奪い合う競合商品。
    ・北米のゲーム市場が落ち込んだのは、XBOX360の供給不足とPSPの失速が原因。
        - 11月の北米ゲーム市場が30%以上減少
    ・XBOX360は圧倒的な人気で、数時間で品切れになった。
        - 米Microsoft、Xbox 360を北米地域で発売 シアトルのショップにビル・ゲイツ氏が来店
        - 【Xbox 360北米ロンチ】宴のあと――Xbox 360は完売!
    ・PSPはおそらくXBOX360とiPodに食われたと思われる。
     ゲーマーは360とPSPなら360を選んだし、若者はPSPとiPodならiPodを選んだ。
        - Life is beautiful 「北米の年末商戦を制するのはアップル、任天堂、キャノンか」
    ・GBA SPはいまだに強い。日本に比べて、携帯ゲーム機の世代交代が遅れている。
    ・11月のNPD集計データは、GBAが89万台、DSが38万台、PSPが36万台。
     誰だよ、海外ならPSPがDSに勝つなんて言ってたやつ。
     しかし日本同様、その種のネット上の偏った予想は全部外れてるな、結局。
     とはいっても、GBA強すぎ・・・・。DSとPSP足してもGBAに届かない!
     次世代携帯ゲーム機戦争なんて起きてないよなあ・・・・。
    ・PS2が55万台、GCが28万台、Xboxが19万台。
    ・XBOX360が33万台。360はやっぱり出荷が少ないよな。
     しかしソフトは130万本売れていて、非常に活発に動いている。コアゲーマーに大人気!
    ・今月のNPDデータ集計は、集計店舗がいつもより少ない(63%→53%)ため、誤差が大きい。

<欧州>
    ・9月のPSP発売直後は、確かにかなりの勢いがあった。
    ・メディアプレイヤー機能を評価しているユーザーがかなり多かった。
     欧州は発売が最後だったため、ファームウェアでWebブラウザまで揃っていた。
    ・「nintendogs」の発売以降、DSは劇的に伸びた。
        - フランス市場でのニンテンドーDS―『Nintendogs』が転機に
        - 英国で『Nintendogs』が大人気―クリスマスに手に入る?
    ・Xbox 360が欧州上陸し数時間で完売,今週末は日本で発売

<感想>
E3時点で見えていたことを再確認したにすぎません。
ソニーはPSPの携帯ゲーム機としての魅力を高めるよりも先に、メディアプレイヤーとしての魅力を強く訴えていきました。なるほど、UMDビデオはDVDの販売低迷に悩むハリウッドにとって良い「小遣い稼ぎ」でした。メディアプレイヤーとして売っていたPSPは、対DSでは確かに優位に進んでいました。

しかし強烈なメディアレス派のボクは強い違和感をおぼえていました。ディスクに未来は無いのです。実際、9月のiPod nano、10月のビデオiPodの発表で、PSPは古い機械になってしまいました。PSPの失速の要因は、メディアプレイヤーとしての魅力でiPodに劣り、ゲーム機としての魅力でXBOX360に劣ったことでしょう。結局、中途半端な製品になってしまいました。

一方、DSは「nintendogs」やWi-Fi Connectionで地道にゲーム機としての魅力を高めて、アップルに客を奪われずにすみました。とはいえ、現実の構図は「DS 対 PSP」ではない印象を受けます。市場の構図は「XBOX360 対 PSP 対 iPod」と「DS 対 GBA SP」なんじゃないか。

また、XBOX360は欧米で共に、爆発的なスタートを切りました。この勢いがどこまで続くか。PS3の発売が遅れれば、その分XBOX360は無人の荒野を独走します。欧米市場では次世代据置ゲーム機を求める熱狂的なユーザーがかなりいます。ゲーム市場が縮小し、ゲーム離れが進んだ日本とは全然状況が違います。市場の温度差はかなりのもの。日本ではルールが変わりましたが、欧米ではまだ変わっていません。唯一変わった点があるとすれば、アップルがゲーム機市場にとって手強いライバルになってきたこと。

Posted by amanoudume at 2005年12月07日 00:46 個別リンク
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コメント

なーんだ、結局「米国ではPSPが勝つ」「欧州ではPSPが絶対勝つ」
と言っていた人達って、何だったんでしょうねえ。
日本でも「出荷が進めばPSPが勝つ」「9月からはPSPが勝つ」
と言っていた人達がいましたけどね!
いい加減、ネット上でのそういう工作が通用しなくなってる事を
認識して欲しいものです。

おまけ
秋葉ヨドバシが示す現実
http://i.pic.to/3p8cw
これだけまだまだ在庫がある。
それでもソニーは改心しない!
改心してくれよ!こんな在庫の山なんかみたくないよ!

日本では任天堂が1人勝ちの様相です。
市場は「どうぶつの森」効果によりDS陣営一色になりつつある。
http://ameblo.jp/sinobi/entry-10006868786.html

据置陣営が不甲斐ないですね。続編RPG2作が唯一ハーフミリオンを期待できるタイトルかな。

http://www.dengekionline.com/soft/ranking/ranking.htm

トップ10の内、DSが6本、GBAが2本。PSPが1本。
据置の時代は終わって携帯機の時代が来ましたYO!
どうぶつの森は50万本突破。任天堂圧勝杉。

他社が縮小するヘビーゲーマーを狙って
食い合っているのを横目に一人でお客をかっ攫ってる。

PS2 biohazard4
DS  おいでよ どうぶつの森
PSP モンスターハンターポータブル
GBA ポケモン不思議のダンジョン 赤の救助隊
DS ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊
DS スライムもりもりドラゴンクエスト2 大戦車としっぽ団
DS たまごっちのプチプチおみせっち
DS ドラゴンボールZ 舞空烈戦
DS 脳を鍛える大人のDSトレーニング
GBA ロックマン エグゼ6 電脳獣グレイガ

北米の年末商戦は台数だけで言えば、GBAの圧勝ですね。
DSも年末大攻勢の割に弱いなあ。
もっともPSPなんて結局DS抜けてないし。ソニーのハッタリは全世界で通用しなくってますな。

日本では携帯ゲーム機の比重が恐ろしく急上昇しているように感じます。

テレビでゲームする時代の終焉
http://blog.livedoor.jp/folder7/archives/50243991.html

ナムコは敏感に察知して、テイルズシリーズの移植でも外伝でもない完全新作をDS向けに供給するようです。

『テイルズ オブ ザ テンペスト』が2006年発売決定
http://www.nintendo-inside.jp/news/175/17536.html

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