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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2005年11月13日

「360」という歓声が全米を覆い尽くしている

XBOX360、予約

近所のゲームショップでXBOX360を予約してきました。
しかし最近全然ゲームやってないんで、たぶん1時間ぐらいしか触らないような気がしますが。箱から出さなかったらどうしよう(w

結局、「ローグギャラクシー」も買う予定からはずしたし、年末他に何を買おうかな・・・・。「ワンダ」はそのうち。
なんつーか、今年は「プロの作ったゲーム」と「インディーズゲーム」のプレイ時間の比率が逆転しそうな感じ。
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや、別段、プロの作ったゲームの質が落ちてるんじゃないですよ。良く出来てると思います。思いますが、もうわざわざ時間を割いてまでチェックする必要性を感じなくなってきてます。「良く出来てるゲームの作り方はもうお互いわかってるんだしさー、そろそろ他のものを見せ合わないと」って感じ。

XBOX360に話を戻すと、日本では盛り上がってないですね。
まぁでも、「手に入らなかったら、かっこ悪いなー」と思って予約してきたわけですが。つーのも、何台出荷されるかよくわからないですし、FF11需要が意外とあるかもしれませんから。さすがに10万台ぐらいしか出荷されなかったら品切れになるでしょうし。

北米で高まるXBOX360への期待感

一方、北米ではXBOX360への期待感が高まっていますね。
年末商戦での売上でPS2を追い抜き、「Halo2」というキラータイトルを成功させたマイクロソフトは、その勢いをもって一気にXBOX360を立ち上げます。焦るソニーは、E3において経営者自らが「XBOX1.5」と連呼するなど、その怯えっぷりを全世界に知らしめました。
    ●ZAKZAK 「Xbox360」発売前にネット流出
    ●Punch Jump XBOX360は3ヶ月で300万台販売
    ●Punch Jump XBOX360の初回出荷台数は40万台

北米での次世代ゲーム機の競争、トップがマイクロソフトになるかソニーになるかは、人それぞれ意見は異なるでしょう。しかし(仮にソニーがトップを守るとしても)ソニーの北米でのシェア低下は避けられない、という見解がゲーム業界関係者の大多数を占めているはずです。現時点で、ソニーがPS3でもPS2の時と同等のシェアを維持する、と考えているゲーム業界関係者は、北米のことを何も知らないといっていいでしょう。

(XBOX360は量産開始がぎりぎりだったと言われていて、おそらく年内の出荷台数は初代XBOXを下回ると思います。初代XBOXより好調であるにも関わらず、出荷が間に合わずに実売台数では初代を下回る、という可能性が高いです)

「360」という歓声が全米を覆い尽くしている

XBOX360の影響はすでにゲーム市場にも現れています。北米のゲーム市場が9月に20%減、10月に24%減の前年割れを起こしました。その原因が「XBOX360発売前の買い控え」にあるという分析が出ています。
    ●次世代機待ちでビデオゲーム売上が減少
    ●Game Spot 10月のゲーム売上が24%低下

また、XBOX360の買い控えのため、PSPの販売が落ち込んでいる、という分析もあるようです。
北米においては、「日本の2月〜3月前半の状況」が長引き、PSPが累計販売台数でDSにかなり肉薄していました。月間販売台数でPSPがDSに勝っていました。しかし9月の月間販売台数では、どうやら再びDSがPSPに勝ったようです。ボクは以下のような分析をしていました。
    ・8月下旬に「nintendgos」が発売された
     (日本では「nintendogs」発売以降、DSが急伸し、勝負がついた)
    ・日本に比べて少し割高だったDSの価格が値下げされた
    ・PSPのメディアプレイヤー機能への需要が一段落しつつある

しかしXBOX360と(携帯ゲーム機にしては価格の高い)PSPの客層がかぶっているため、買い控えが起きている、という分析も、なるほど聞いてみればかなり納得がいきます。携帯機と据置機の違いがあるとはいえ、しょせん財布は1つです。

これは1つの重要な認識を与えてくれます。
それは、XBOXブランドはPSブランドを食うだけのパワーを持ちつつある、ということです。「PSP!PSP!PSP!」と連呼する声は徐々に小さくなり、「360!360!360!」という声にかき消されつつあります。

日本とはあまりに状況が違うので、冷静に受け止めるのは難しいかもしれませんが、よく耳をすましてみましょう。北米から何か聞こえてきませんか?
    360! 360! 360! 360! 360! 360! 360! 360! 360!
そう、360という声がハッキリ聞こえてきます。さあ、もう一度耳をすまして。
    360! 360! 360! 360! 360! 360! 360! 360! 360!
今や、「360」という歓声が全米を覆い尽くそうとしています。

これは、XBOXシリーズがPSシリーズを駆逐する第一歩となるでしょうか。
北米におけるトップの座から日本のゲーム機メーカーが蹴り落とされ、米国のゲーム機メーカーが王座に座る。そういう時代の先触れなのでしょうか。
さあ、全米は360だ! 歴史は変わりつつあります。

Posted by amanoudume at 2005年11月13日 10:11 個別リンク
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コメント

耳を澄ましても聞こえません(笑
という冗談は差し置いても、XBOX360が北米で予想以上に伸びそうな気配は感じます。

オークションでの熱狂、PS3への不安感、米国ゲーマーの”自国のゲーム機”への愛着、予想以上に対応されていた互換性。
http://www.xbox-news.com/special/info/360back.html

おー!DAKINIさん360を買われるんですね!
しかも発売日買いとはなかなかのチャレンジャーですな。
俺は当分様子見です。金ないしw

明らかに偽のメールアドレスでしたので、あ氏のコメントを掲載不許可としました。

今回は、他の投稿者の参考になると思って、報告しましたが、元々スパム対策、荒らし対策でやってますので、掲載不許可にするたびにこうやって報告するつもりはありません。

XBOX360が健闘する以上に、ソニーに危機感が足りない点もマイクロソフトを利すると思う。

PS3では中古ゲーム・借りたゲームは動かない?
http://japanese.engadget.com/2005/11/13/no-used-games-for-ps3/

はてなブックマークの反応
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://japanese.engadget.com/2005/11/13/no-used-games-for-ps3/

360の話も興味深いですが、ダキニさんの「ゲーム機離れ」「ゲーム離れ」発言が気になります。ゲームに関する言及も減ってますよね。

こうなると、XBOX360とPS3の勝負はファーストパーティのソフトで決まりそうです。

スクエニ、新しいドラクエやFFをプレステ3とXbox360双方に提供の可能性
http://charge.biz.yahoo.co.jp/vip/news/rtr/051115/051115_mbiz2651095.html

スクウェア・エニックスの和田洋一社長は、ロイターのインタビューに応じ、新作ゲームソフト「ドラゴンクエストIX」(ドラクエ)や「ファイナルファンタジーXIII」(FF)をソニーグループのソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の次世代家庭用ゲーム機「プレイステーション3」(PS3)と米マイクロソフトの次世代家庭用ゲーム機「Xbox360」の双方に提供する可能性があると述べた。

360のアメリカでのローンチタイトルが発表されましたね。
かなり充実してると思います。スポーツ、レース、FPS、すべて揃ってますし、PCゲーマーを満足させるCall Of Duty2、Quake4もあります。
http://www.xbox.com/en-US/press/2005/1114-launchlineup.htm

いつも拝見させて頂いております。
私はFF11ベータのためにXbox360を買うのですが
同発のソフトは1本も買う予定はありません。
乳4やリッジ6、ゴッサム3にしても
ロンチのソフトの価格の高さが気になります。
日本においてXBOX360が盛り上がりに欠ける
(FF初期需要派から見れば視点が元からずれているかもしれませんが)
そんな気がするのは360のソフトの高さ故に
本来注目すべきコア層にアピールが十分ではないところから
来るのではないかと感じています。
(勿論ソフト数もありますが・・・)
PS3のGK喧騒なども価格がわかっていない現状での
混沌かと外野な人間からは感じますし。
価格も出揃っていないPS3やレボが
現状でどう対抗策をとればいいかはわかりませんが
少なくとも日本の盛り上がりに欠けるのは
ソフトの値段も一つあるのではないかと感じます。
(レボは別としてPS3はドラクエ8のように8000円程度になるのでしょうか?)
それと同時に
ディスクメディアのソフトの価格の高さへの嫌悪が
ダウンロード販売への加速へと進むという
DAKINIさんのおっしゃる説へとつながっていくのではと
素人心から共感すると思うというのが私の感想です。
hotmailなアドレスで申し訳ありません。

> DEEPさん
ゲーム産業の行方やゲーム開発については、もうあまり
書きたい事が無い、という状態だったりします。
スロー執筆モードですね。

更新が減っている理由の1つがそれで、もう1つは個人の
時間を使って、ブログ以外の別の事をやっているからです。

> ぽっどさん
XBOX360のタイトル群はよく集めたなあ、と感心しますね。
FPSが強いという初代XBOXの成功要因を踏襲する内容
だと思います。

> kyonさん
ソフトは確かに高いですねー。
ボクも予約した時、実感しました。
開発費の高騰がソフトの価格の上昇を招くのはわかっていた
話ではあるのですが、自分の財布が傷むと、やはり実感の
重みが違います。
PS3も同じ問題を抱えています。
Blue-Rayのメディアコストも気になります。PS2はCD-ROM
とDVD-ROMのゲームがありますが、たしか最初はCD-ROM
の方が少し安かったはずです。

ダウンロード型がいいのは、ディスクメディアのメディアコスト
だけではなく、ソフトのボリュームと価格をコントロールしやすい
点ですよね。iアプリみたいな値段で売るのも理論上は可能ですし。
在庫リスクを軽減できるのも大きい。

XBOX1.5の件ですが言い出したのはソニーの人間ではなく海外の雑誌記者か何かでは有りませんでしたか?
それを聞いた久夛良木社長がネタにしたという感じだったと私は記憶しています。

くたたんは最初はっきり「XBOX1.5」と言ってましたよ。
その後、「メディアがそう言っていた」と、さも自分ひとりの印象ではなく、みんながそう思ったかのような「印象操作」したのです。
記事の日付を見てくださいね。ちょうどXBOX360とPS3が性能について連日「舌戦」を繰り広げていた時期でした。

5月21日
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0521/e304.htm
> しかし、今までのゲーム機の出力解像度を上げ、グラフィック機能を
> 強化しただけでは、現状のゲーム機の世界を拡張することにはなりません。
> これでは初代Xboxの次世代機ではなく“Xbox 1.5”です。

6月8日
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0608/kaigai186.htm
> ある有名な記者がポロッと、Xboxは「1.5」、PSは思った以上だったから
> 「3.5」なんて言ったけど、それだけの違いがある。

ソニーを見守るスレシリーズ テンプレ集より
http://www.geocities.jp/syakarikisony/maxim/kutatan.html

記憶って便利ですよね。
そのうち「それがPSPの仕様だ」発言も、メディアが勝手に言った事で、それを聞いたくたたんがネタにしただけ、って言い出す人が出てきたりして。

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