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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2005年07月12日

問題点噴出!米映画産業

世界的なハリウッド低迷のためか、最近ハリウッドの問題点を指摘するニュースが増えてきた気がします。不調な時には過去に蓄積された問題が一気に噴出しや
すいのでしょうね。好調な時よりも不調な時のほうが問題点に注目が集まりやすいのも確かでしょう。
産経新聞ENAK 「早まる新作のDVD化 米映画館“死活問題」

米国で映画製作会社と映画館が対立を深めている。原因はDVD。市場の拡大を受け、新作映画がDVD化される期間がどんどん短く
なり、映画館の観客の入りにも影響を及ぼしはじめてきたからだ。人気DVDの売り上げは、映画館での大ヒットの目安である1億ドル(約100億円)の興行
収入を発売後数日で追い抜いてしまう。もともと利幅が薄い映画館側は「上映中の作品がDVDとして店頭に並ぶのは死活問題」と頭を抱えている。

ゲーム業界の実例に当てはめるとすると、家庭用ゲーム機の性能が上がってきたり、互換基盤が普及したせいで、アーケードゲームの映像品質面での優位性が失
われ、移植が短期間かつ高精度で行われてアーケードに行く価値が減少していった現象と似ているかも。
また、映画ビジネスはどんどん短期決戦型になっています。もちろん映画にかぎらず、アニメやゲームでも同じことが起きてます。それだけコンテンツの供給者
側に余裕がなくなっていますし、「消費」のスピードがおそろしく速くなった現代の市場の性質でもあります。評判の伝達が異常に高速化しているネットの影響
も少なからずあるのでしょう。
また、失敗作品となると、短縮化にさらに拍車がかかる。昨年10月末に公開された人気スター、ベン・アフレック主演の「サバイ
ビング・クリスマス」は客が入らず2週間で打ち切り。失敗分をDVDで取り戻そうと、映画公開からたった2カ月後の12月22日にDVDが発売された。

ゲーム業界でも、それなりに体力があるはずの大手パブリッシャーが余裕の無いことをして、もっと余裕を無くすような行為を数年にわたって続けた挙句、もっ
とダメになってしまうケースが進行していました。たとえば、資金をかけたソフトの売上が不調な時に、資金回収に必死な供給側があせって半年程度で廉価版を
出して、小売店の信用を失った挙句、ユーザーに「安く買えるソフト」という認識を植えつけてしまう、という失敗が後をたちません。
コンテンツの世界で、短期決戦型のビジネスモデルに傾斜している実例が多い一方で、いわゆるロングテール現象を始めとする、長期決戦型の成功例も目立ち始めているのが興味深いです。

ゲームにおいても、据置ゲーム市場の短期決戦化がより強く顕在化する一方で、携帯ゲーム市場ではロングランが多い傾向が現れています。電撃オンラインの集計
見ても、発売から数ヶ月経ったDSのソフトが数多くいまだに上位50にランクインしているのがわかります。PSPでは「みんなのゴルフ ポータブル」、
PS2では「大都技研公式パチスロシミュレータ 吉宗」が粘り強いです。実売20万本を突破した「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の成功例も考え合わ
せると、対象年齢層が高い層において、ロングラン市場が形成されつつあるのかもしれません。

Posted by amanoudume at 2005年07月12日 00:56 個別リンク
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ホーム/2005-07-13
Excerpt: [[:]] 問題点噴出!米映画産業(発熱地帯) DVD問題の為に映画業界の体力が減退して作られる映画の数とか減っちゃったら元も子も無いわけで。 女子高生に学ぶ萌えしぐさ(ネタサイド) でもこれらのしぐさを『光浦靖子』がやっていても萌えんだろうなぁ。やはり萌えしぐさは、...
Weblog: とんかつ3号 隠れ亭
Tracked: 2005年07月12日 22:15