原画家のべっかんこう氏で知られるオーガストが、家庭用ゲーム機への移植を手がける新しいブランド「ARIA」を設立。同時に、新ブランド第一弾として、『夜明け前より瑠璃色な』の移植を発表しました。このところ、PC向けの美少女ゲームを作っている会社が自社ブランドでコンシューマーへの移植を行うケースが増えているような?
Type-Moonが『Fate /stay night』を年末にPS2で発売しますし。リーフ(アクアプラス)は昔から自社でやってましたが、『To Heart2』をPS2で先に発売したり、PS2/PSP向けの移植が増えていたり、コンシューマーへの展開がさらに積極的になっている印象です。同人ゲームが商業市場を侵食しつつある中、より安全(?)なコンシューマー市場に魅力を感じている、ということかな?
それはさておき、オーガストといえば、大人気原画家・べっかんこう氏とちとアレげなシナリオという組合せで知られていますが、にもかかわらず安定して人気の高いメーカーです。2chの「八月が売れる理由がわからない」スレが盛り上がっているご様子。
冬みかんとこたつ猫さんがスレの内容をまとめておられます。
冬みかんとこたつ猫 「2006-03-30 ファンに愛されればOK。瑕疵があった方が可愛い。」
まぁぶっちゃけ、べっかんこうの絵が好き以外の理由があるわけがないと思いますが。
あと、雰囲気に安心感があるんですよな。作品にも、作り手にも。なんつーの、仲良し空間がそこにありますよ〜、という感じが。オタクってのは基本的に、下手な一般人よりも「仲良し空間」に飢えている生き物ですからねえ・・・・。イベントでファンを囲い込む努力をしていますし。エロゲーはコンシューマーに比べて、ユーザーとメーカーの距離がかなり近いから、会社の雰囲気というのも何となく伝わるんじゃないかな〜、と。
オーガストのゲームはシナリオを楽しみたい人にはオススメできませんが、エロゲー初心者向けのソフトとしては間違いがないのも確か。『はにはに』(月は東に日は西に)のシナリオは電波っつーか、超シナリオでしたけど、別に気にならないですよ。キャラが魅力ですから。エロゲーに超シナリオは多いけど、その混沌こそが華ですし、だいたいコンシューマーゲームのはっちゃけないくせにつまらないシナリオモドキよりは百倍マシでしょう。美麗なCGムービーが無かったら、お話にならないものばっかりじゃないの。
Posted by amanoudume at 2006年04月04日 12:15 個別リンク