土曜日の読書。
1.とある魔術の禁書目録7
魔術と科学の2つが存在する近未来を舞台にした異能バトル物の第7巻。このシリーズは巻によって、魔術師が主体の事件と超能力者が主体の事件が起きます。この巻は魔術師がらみの話で、十字教の各宗派が色々と登場。イギリス清教、ローマ正教、天草式十字凄教の3つの魔術組織が1人のシスターを巡って争います。展開はあまり意外性は無いかな。それでも最後にみんなが教会に集まってくるあたりは、やはり盛り上がります。相変わらず熱い。
2.とある魔術の禁書目録8
3巻、5巻の続きの超能力者がらみの事件。
主人公がいつもと違う点が新鮮。熱い話ってのは根本的にはマンネリズムだから、飽きさせないで読ませ続けるのは大変です。しかし今の所は、なんだかんだで毎回読ませてくれます。
でもシリーズ全体の物語は、そんなに進んでません。ていうか、終わりってどんな感じになるのかもよくわかりません。学園都市の秘密が明らかになったり、学園都市理事長が表舞台に上がってくるのはまだまだ先の事になりそう。飽きないうちに終わらせてくれることを期待しておきます。
3.リアルバウトハイスクール13
番外編的な「サムライガール・天魔降臨編」が終了。大風呂敷を広げていた割にあっさり終わってしまいました。そして南雲慶一郎の妻、烈飛鈴(リー・フェイリン)がいよいよ登場。嫁が出てきたところで、ラブコメ分が足されたりしないのがこのシリーズらしい。
しかし本が薄い・・・・。166ページって。
物語全体としては、この間、中ボス京極を倒したことだし、今後はラストバトルに向かって進んでいくんでしょうが、20巻ぐらいまでは引っ張りそう。
4.まぶらほ 〜ふっかつの巻・ほくとう〜
富士見ファンタジア文庫は基本的に、長編でシリアスに物語を進行させ、(ドラゴンマガジン連載の)短編集で番外編的な読みきりを連発するスタイルです。その中で『まぶらほ』は長編がちっとも面白くなくて、いつのまにか短編が主体になってしまった例外です。短編のこの永遠のマンネリズムっぷりは凄まじい。たぶん作者は終わらせるつもりはなくて、人気が磨耗しきるまでずっとこのまま続けるつもりなんじゃないか、と思います。まぁマンネリというのも悪い物ではなくて、気楽に読めるんですが。
それはそうと、富士見の長編と短編の同時進行という方式は、もはや足かせになっている気がします。というのは、毎月短編を書くのに作家のパワーが割かれて、長編の進行が遅くなったり、短編があまりにもマンネリすぎるからです。
富士見に限った事ではありませんが、ライトノベルで一番問題なのは、物語がなかなか終わらないことです。人気が無くて3巻ぐらいで続きが出なくなるか、人気があって10巻を超えても全然終わらないか。人気のある作品はなるべく引っ張りたいのはわかるんですが、そのためにいつまでも付いてきてくれる読者しか残らなくなって、読者層が限られてしまうのは問題です。いつまでも終わらない物語はある意味で読者の願望ですが、同時に読者を疲弊させます。
きちんと終わらせたほうが作品の最終的な評価は高くなると思うんですけどね。例えば、あざの耕平『Dクラッカーズ』の評価が高いのも、いい所できちんと終わったからでしょう。今やってる『BLACK BLOOD BROTHERS』はかなり大風呂敷を広げているだけに、10巻は楽に超えそうなのが怖いですね。
Posted by amanoudume at 2006年03月18日 00:20 個別リンク
コメント
ブギ―ポップはナイトウォッチシリーズとリンクしてたことが判明した時はスゲ―と思ったが最近マジでどうでもよくなってきた・・・。早くストレインジ書いて完結させて欲しい。学校を出よう!はあんだけ風呂敷広げてよく収集つけたなとちょっと感動。ハルヒの方はどうやって終わらせるのかな?
投稿者: mushiki | 2006年03月23日 15:01