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このサイトは、ゲーム開発、およびゲーム周辺の周辺技術や動向について日々考察し、毒舌的に物を書き続けることを通して、「ゲームの未来形」という大テーマに対して、何か考えを深められるといいなあ・・・・・・というサイトです。

2005年10月18日

どこまでも「萌え」の無い世界『ARIA』

最近「ゲーム離れ」が顕著なボクですが、実はしばらく「アニメ離れ」もしてて、全然観てなかったんですよね。
で、今期ひさしぶりに観ているのが「ARIA The ANIMATION」
昔からの原作のファンで、アニメ化については期待半分不安半分でしたが、いやいや自称「原作厨」のボクも納得できる出来。原作2話をうまくつなげてアニメ1話にしてますね。スタッフがちゃんと作品を理解されているようで、とりあえず安心です。
心がいやされる作品、雰囲気を楽しむ作品が好きな人にはオススメです。わかりやすく言うと「ヨコハマ買い出し紀行」に近い方向性でしょうか。「ストーリー」とか「萌え」を求める人にはまったく受けないと思います、注意。

1話ごとにエピソードが終わる短編連載の形式で、1話ごとに必ず1枚、魅力的な風景(世界の一瞬)が描かれるのが特徴。そこに至るために物語があり、その余韻を味わうために物語があります。
天野こずえは「浪漫倶楽部」の頃はまだストーリーを作ろうとしていて、「甘いお話」を描くだけの人でしたが、「AQUA」以降描き方が変わって、スタイルを確立させた感があります。最初から完成された「作家」などどこにもおらず、あらゆる「創作」(クリエイティブ)は作家が自分自身を「発見」するまでの過程に他ならないのでしょう。

ついでにオススメのライトノベルもいくつか紹介。
まずは橋本紡 「猫泥棒と木曜日のキッチン」。この所、ライトノベルの読者層拡大が盛んになっていて、ライトノベル作品をイラスト無しのハードカバーで出したり、ライトノベル作家に一般向けレーベルで書かせるケースが増えています。この本もそうした中の一冊で、とても上品で、純度の高い、優れた青春小説に仕上がっています。

次はあの桜庭一樹の最新作「少女には向かない職業」。こちらはライトノベル作家が書いた一般向け作品。桜庭一樹といえば、富士見ミステリーの「GOSICK」シリーズが有名ですが、もう1つの顔があります。人力検索はてなで「最悪の読後感を味わわせてくれる小説」として挙げられた「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」。毒のある小説を読みたい人には問答無用でオススメできます。この本も「砂糖菓子」と同系統の作品ですが、「砂糖菓子」にくらべるとかなり読後感はマシです。

Posted by amanoudume at 2005年10月18日 00:23 個別リンク