EAのUbisoft株取得は敵対買収?あ・・・・
てっきり、両者合意の上での連合なのかと思ってましたが、ロイターによると、Ubisoft側はニュースが流れるまで株式取得の事実を知らなかった(EA
は欧州の投資会社から株を購入)らしいです。ライバルを潰す目的もあるのでしょう。EAといえば、数年前、セガを買うという話が浮上したこともあり、規模
の拡大に積極的な印象がありますね。まぁ今さらEAが日本のゲーム会社を欲しがるとは、あまり思えませんけど。
日本の業界再編は買収や合併はちょっと一段落した感がありますから、しばらくは経営破綻による淘汰が中心になりそうです。次世代になると、ますます開発の
しきいが上がっていきますから、作り手側も、市場も、大作路線と軽量路線に二極化していくんじゃないかな。
Xbox2やPS3のような次世代据置ゲーム機は前者の路線でしょうね。ただ、現世代ではまだ利益を出すことが「かろうじて」できました
が、次世代以降はどうやって回収するかという問題がますます重くなるでしょう。当面は巨大パブリッシャー同士のパワーゲームが続きそうですが、映画産業に
おいて映画以外の収入が8割以上を占めているように、何らかの利益モデルを作れないかぎり、いずれはジリ貧におちいります。
後者は据置機においてはSIMPLEシリーズを始めとする低価格路線。映画に対するTVドラマのような位置づけかな? SIMPLEシリーズは自分のポジ
ションにとても自覚的で、深夜番組的なバカゲー路線を推進していますね(成熟して「消費」されるからこそ生まれる市場)。開発会社も映画系とTVドラマ系に分かれていきそうな気がします(孫請けレベルでは同じ会社が請けてるかもしれませんが)。
しかしTV放送のように「枠」が決まっている世界ではありませんから、単純に安く売るというのも、中長期的にはつらい話です。安くても別の価値がちゃんとあって、それなりにお金を取れる、という仕組みがほしくなってきます。
その答えの1つが携帯ゲーム機市場でしょうね。据置ゲーム機とは評価軸が違いますから、中小規模のゲーム開発会社の受け皿として可能性があります。また、大手ソフトメーカーも据置ゲーム機だけで食っていける状況でもありません。携帯ゲーム機の市場拡大は業界的な潜在ニーズで
しょうね。本来PSPはそうした潜在ニーズを掘り起こす戦略に出るべきでしたが、DSのほうがニーズを掘り起こせている気がします。
顧客分析を見ても、女性比率が25%など、新規ユーザーの開拓にも成功しています。「ピクトチャット」「バンドブラザーズ」など、無線通信を中心にしたソ
フトも豊富で、もちろん「タッチパネル」もユーザーを惹きつける魅力になっています。過去の市場原理はまだ健在なものの、資金力と人数だけで勝負するパ
ワーゲームとは異なる動きも生まれつつあります。
PSPはソフト販売の傾向を見る限り、PS2(据置機)のクローン市場は作れても、相補的な市場は形成できなさそうです。もちろんクローン市場はクローン
市場で、一定の需要はあると思います。ただ、従来の携帯ゲームユーザーや、軽いものを求めるニーズを取りこぼしてしまうと、結果的に「ゲーム機以外」の
ゲーム市場(携帯電話その他)に移行するユーザーが増えるだけ。
DSとPSPのスタートダッシュは大きく差が開いていますが、PSPの出荷不足だけがすべての要因ではないでしょう。それならいまだに品切れの量販店が出
るほど、DSが高消化率で推移している理由が説明しきれません。市場とユーザーの二極化の流れの中、DSは追い風を受けている(ユーザーがそちらに寄って
くる)が、PSPは逆風が吹いている(ユーザーが離れていく領域)のでしょう。今はゲーム以外の娯楽、ゲーム機以外のゲームプレイ手段がいくらでもありま
すから、ユーザーが寄ってくるニーズ領域のど真ん中に商品を投入しないと、長期的にはつらい。
ん、まー、荒れそうな気がするんですが。の続きです。
今日、お昼休みに、不具合の起きたPSPを持って、再び購入したお店に行きました。
ボクの顔を見た瞬間の店員さんの顔。
なんといったらいいのか・・・・。
ああ・・・・ダメっぽいな、と思いましたが、やはりその通り。
日曜日に問屋やメーカーに問い合わせてくれていたらしいのですが、
「取引している問屋にもメーカーにも無いようです。
本当はすぐに、2,3日で交換しなければならないんですが。
うちの店だけで同じ症状が3件きてまして、全国的にも多いようですので、
メーカーさんも予想してなかったんじゃないか、と……。
交換品が入りましたら、すぐにお電話いたしますので……」
あっ、つまり2,3日ではまず無理ってことですね? 週末? いや、もっと先?
と聞いても、店員さんもわからない、答えようがない。
店員さんの申し訳なさそうな顔を見ていると、なんだか気の毒な気持ちが少し。
いつも笑顔なのにね。そこで、
「一応、こっちでもサポートセンターの方にかけてみます」というと、
「そうしていただけると、メーカーならもっと詳しい説明が聞けると思います。
本当にすみません」
初めてちょっとホッとした顔を見せた。
それで、サポートセンターに電話をかけてみたんですが、全然つながらない(汗
10回ぐらいかけて、やっとつながっても、
「ただ今の時間は大変混み合っておりますので、オペレータにお繋ぎすることができません」
とかいわれるし。おいおい。
仕事が終わって、夕方かけてみた。
いや、6時は回っていたし、通常ならサポートセンターが6時で終わる予定なのも知っていたんだけど、でもこれだけサポートセンターにつながらない状況なら、もしかしたら・・・・と。発売日はたしか、受付時間を長くしていたし。もしかしたら・・・・。
・・・・。
まぁ期待は見事に裏切られたんですが。
初期不良はどんな製品にもあります。でも、その後の対応が良ければ、ある程度、許せる気持ちにはなりますよね。せめて、サポートセンターの受付時間延長を継続するぐらいのことはやってほしかった。
いつになったら、交換してもらえるのか、さっぱりわからない。
今週は楽しみにしていた「MGS3」が発売されます。遊びながら、気長に待ってみようかな。「ラチェット」(SCE)もボチボチ遊んでます。こっちに簡単な感想を書いてます。良く出来ているゲームなのでオススメしますよ!
時間が許すかぎりサポートセンターにも電話してみますけど。でも正直、夜までやっていてくれないと、つらいんですけど。
(いまだつながらず・・・ に続きます。)
追記1: 海外からのアクセスもかなり増えていますアクセス解析してみたところ、今日になって、欧米はもちろん、中国、韓国、・・・・と海
外からのアクセスが増えています。Gaming-Age、GameSpot等の海外ゲームサイトのBBSからのアクセスが上位にきています。どうも、あち
らこちらの掲示板に、PSPの初期不良の状況が投稿されているようですね。
追記2: まだまだ増えつづけますね日曜日だけで2万2000件のアクセスがありましたが、今日も同じぐらいのアクセスがあります。月曜
になって会社からのアクセスが増えたこと、あらたに不具合情報を取り上げてくれたニュースサイトが増えたことが要因のようです。月曜日の21時現在で、該
当記事掲載後の累計アクセス数が4万6000件を越えています。現状が正しく伝わるのは喜ばしいことだと思います。結果的に、よりユーザー寄りのサポート
になってくれたら、うれしいんですけども。
追記3: 沈静化するのは簡単なはずだよね?うーん、ネット上の騒ぎがとんでもないことになってるから、そこそこ「イマイチな状態」なの
か、ふつうに「ひどい状態」なのか、歴史的なぐらい「ありえない状態」なのか、よくわからないことになってきてますね。コメント欄にあったとおり、「当
たった奴は100%、当たらない奴は0%」ですから。ただ、これって、ソニーがその気になったらすぐに沈静化させられると思うんですよ。
まずサポートセンターの受付時間を夜10時とか、そういう時間まで延長する。
WEBサイトで事情を説明する(「ごく一部」と表現しようが、「多数」と表現しようが、自由)。
流通からの交換依頼をきちんと調査する(2日間もあればできるんじゃない?)。
交換できる台数をきちんと準備して、いつ頃までには渡せるのか、流通を通して説明する。もちろんWEB上でも。
不良で困っている人たちのPSPを1つ1つ正常品と交換していけば、自然と静まると思います。実際の不良品の数がそれほど大した数字でないなら、
週末までには解決できるんじゃない? 実際に多いのか少ないのかなんて、きちんと対応してみれば、自然とわかるんだから。火のない所に煙は立たないんだか
ら。
対応が悪いから、対応できないほどの不良数なんじゃないか、なんて憶測や噂が出てきちゃうんじゃないのかな? 初期不良への対応を誤って、ハードの立ち上
げにつまづいたXBOXの例を反面教師にしてほしい。そんなもん、すぐにさっさとテキパキと対応したら、すぐに消えてなくなって、過去の笑い話になっちゃ
いますよ、きっと。
じつはPSP買っちゃったんですよね。BLOGのネタ用&研究用に。
起動時間とか色々このBLOGでみっちりレポートしようかと思ってました。
それと、会社に持っていって他の人といっしょに通信対戦の様子を見てみようかと。
まぁ、PS2も発売日にゲットして、わざわざ会社に持っていって自慢したような人間ですから、月曜、あの例のスタイル、PSPを首からぶら下げて出社してみようかと、体(むしろ羞恥心)を張ったネタをひそかに企んでいたのですが・・・・。
(まだ交換できません・・・。 に続きます)
追記1: 不具合報告が上がり始めたようです。
ゲーム屋店員の戯言さん「PSPと事件」
> バイト仲間が買ったPSPが
> 電源が入らず何も画面に映らないという
> 初期不良?に当たってしまいました
> UMDスロットから見ると、明らかに部品が外れているのが
> 確認出来たそうです、
追記2: うちのコメント欄にも、同じ症状を訴える人が複数、現われています。
> ウチのも同じ症状でした、ショックです
>
> 電源を入れると、バックライトに反応
> がありますが、画面に何も表示されません。
> PlayStation.com経由で購入したのですが、同様の症状です。
> 電源は入るけれど画面が出ません…。
追記3: 2chにも初期不良報告のスレッドが上がってますね。
PSPの初期不良を報告するスレ その1
PSPの初期不良を報告するスレ その2
追記4: ディスク読込みエラー報告
Nintendo iNSIDE のフリートーク板の「P・S・P! パート3 」スレで、ゲームが起動しなくなる症状が報告されています。「ディスクの読込みに失敗しました」と表示された画面写真がアップされています。
> 何だよ!!
> ゲーム起動しなくなったのですが!!
> 何回やり直してもエラーメッセージが出てきます。
> あまりにもむかついたので証拠写真を撮りました。
> SCEのサポートセンターに電話したら「ただ今込み合っています」とか言われるし・・・。
追記5: 蛮行広まる
昨日、液晶の常時点灯があったと書いただけで、荒らしに襲撃されたさんちゃんの日記さんに続き、ボクと同様の症状と思われるフクタケ的 ゲームさんもコメント欄を荒らされてしまったようです。写真貼れよ、捏造だ、などとわめくケダモノのような人たち。実際にお金を払って買って、それで1回も画面を見れないなんてなったら、そりゃショックですよ。それをちょっと日記に書いた程度で、この有り様。こういうのを蛮行というのではないでしょうか。
ボクは最初ね、まぁわざわざ記事にしなくてもいいかなあ、と思ってました。それでまぁかわりに遊んだ「ラチェット3」のことを記事にしたわけです(「ラチェット3遊んでます。」)。いいゲームなんで、せっかくアクセス数も増えていることですし、ぜひ遊んでください。
ただ、夜にね、さんちゃんの日記さんが荒らされていて、こりゃ書かなきゃいかんな・・・・という気持ちが少しわいてきたんですよ。あんな荒らし、あんな蛮行を見せられたら、もう書くしかないでしょう。
追記6: 不具合情報まとめ
トラックバックをいただいた【ゴッゴル】つがるぶろぐ。【ゴッゴル】さんがPSPの不具合情報報告リンク集をまとめておられます。
非常に多岐にわたる不具合が報告されているようです。
ボタンが戻らない、電源入れても何も起こらない、ディスクの読込みに失敗する、プレイ中にディスクが飛び出す(!)、埃が液晶内に入ってしまっている、ドット欠け(残念ながら交換は不可な模様)、ディスクカバーがちゃんとしまらない、等々。 すごいですね。
追記7: UMDマシンガンFLASH
うぱーのお茶会さんより。
UMDマシンガン(FLASH)
追記8: 「不具合ありましたか?」WEB上のアンケートでPSP多数
リアルタイム世論調査@インターネットさんの「不具合ありましたか?」の設問に対して、「PSPがあった」との回答が6割を越えたようです。
また、「次々と報告されるPSPの不具合あなたはどれ?」の設問も始まっていて、「電源ONで起動せず」がトップになっていました。
追記9: 小売店日記でもさらなる不具合報告
ゲーム屋店長奔走記さんによると、画面が真っ暗で何も表示されない症状があったとのことです。
> 画面が真っ暗で何も表示されないという症状でした。
> お客様がご来店頂いたのがPM6:10。
> 見事にインフォメーションセンター(サポートセンター)が終わった直後。
> 他の店に聞いたところ、同様の初期不良が出ているとの事でした。
小さなゲーム屋の日々さんでも、電源を入れても画面が映らない症状が報告されています。
> あと当りを引いたのかPSP本体の不良品が1台出てしまいました
> 電源入れても画面が映らない音も出ない
> 何ともはやです。
追記10: PSP初期不良まとめサイト
まとめサイト「PSP射出保管庫」が立ち上がっています。最大級のネタ「UMD射出」はもちろん、うちのBLOG等で多数報告されている「電源入れても画面が映らない」症状など、多岐にわたる症状が紹介され、証拠画像へのリンクもそろっています。
追記11: PSP初期不良まとめサイト、続々立ち上がる!
PSP初期不良まとめサイトが立ち上がっています。完全あぼーん(電源入れても画面が出ない)、寝落ち(スリープモードから復帰すると画面が白く飛び、戻らない)、ドット欠け、異物混入、・・・・。
また、PSPのドット抜けチェッカーが紹介されています。jpg画像をメモステに転送してフォトモードで確認してください。
追記12: PSP初期不良FLASH
画面はハメコミ合成ではありません(w
「ラチェット3」を遊んでます。
「ジャック」シリーズは欠かさず買っているんですが、じつは「ラチェット」シリーズは1本も買ってないうえ、ほとんど遊んでなかったんですよね。せいぜい30分とか1時間ぐらいで、しかもゲームよりも技術面(Continuous LODの技術など)を確認するのが主でした。この年末は多数のソフトが出ることもあって、「どうせこいつやらねーだろ」と見抜かれたのか、ソフトが会社に送られてきました(w
今、少しずつ遊んでいるところです。
3Dアクションゲーム(ここではいわゆるPlatformer系に限定しています)に銃の要素が入り始めたのは、99年に発売されたN64「ドンキー64」からだと思います。その後2002年夏の「スーパーマリオサンシャイン」、2002年年末の「ラチェット&クランク」シリーズへと続きますが、銃の要素については、明らかに「ラチェット」シリーズが一番良くできていますね。
「マリサン」はポンプの操作性が複雑なうえに、正確な狙いが要求されたり、微妙な操作を強いられる箇所があって、うれしさよりつらさが先に立ちます。銃を当てるというより、水を放射していたら的に当たる、という感触で、イマイチうれしさが薄く、爽快感より作業感が強い。とはいえ、水の表現はとてもきれいです。
ラチェットは銃がショットガン的で当たりが広め。一番最初の銃でもまあまあ当たりますし、ガラメカ(武器)が豊富なので、射程の長さや範囲、威力がパワーアップしていく楽しみがあります。銃周りの操作性がこなれているうえ、チュートリアルも段階的で非常に丁寧。おぼえたことを段々活かせる作りもあります。
「ドンキー64」や「マリサン」では、素手で戦うという従来の世界観と武器の要素がうまく組み合わさっておらず、ゲームの構造の中で中途半端な扱いになっています。一方、新しいタイトルのラチェットは、世界観、ゲーム設計ともに武器の要素をまったく違和感なく消化しており、完成度が高いです。武器を集める/使うゲームでは、プレイヤーがどこに快感や楽しみをおぼえるのか、きちんとゲームが設計されています。ゲームのアイデンティティがしっかり確立されていて、この点では「ジャック」シリーズをはるかに凌駕しています。
(「ジャック×ダクスター」はマリオとゼルダの影響を受けつつ、なんとなくゲームとしてのアイデンティティや存在価値があいまいでした。そして実際「ジャック2」以降、迷走の感があります)
武器の購入や、HPの最大値アップなど、RPG的な成長要素のおかげで、ゲームバランスに幅が出ています。ユーザー層の拡大によって、画一的なゲームバランスでは多くのユーザーに楽しんでもらいにくくなっていますから、アクションゲームへのRPG的要素の導入は現代的なゲームの1つの特徴といえます。(Platformer系ではありませんが)こうした要素は最近の成功作「ピクミン2」にも見られます。敵をコツコツ倒して借金を返せるし、スプレーをたくさん作ってゴリ押しすることもできます。
(関連:新時代の難易度)
もう1つ重要なのが「対戦」。
去年、このBLOGの前身のBBSの頃、3Dアクションゲーム(Platformer)はいつの間にか、子供たちのコミュニケーションツールとしての機能が低下してしまった、と書きました。昔は2人が同時に同じ画面で遊べなくても、「2人モード」の選択肢が用意されていましたし、1機交代やステージごとに交代するなど、いっしょに楽しむことができました。「マリオ64」以降、3Dアクションゲームは残機やステージの概念がややあいまいになりましたし、より1人で没頭する作りになったため、友だちと一緒に遊ぶのが難しくなりました。友だちが家に遊びにきている時に、初代スーパーマリオを始めてもいっしょに楽しめますが、突然マリオ64を始めて一人で夢中になっていたら、友だちなくしますよ。
「1人でしか楽しめなくなってしまった」「子供のコミュニケーションツールとして弱くなった」点を解決する方法として、「対戦」モードを入れるのは良い案だと思います。先ほど例にあげた「ピクミン2」にも対戦モードがありましたし、GBAで成功している「マリオアドバンス」シリーズも必ずマリオブラザーズをつけていて、数人で遊べるようになっていました。そういえば、先日発売された「スーパーマリオ64DS」にも対戦モードが入っているようですね。
「ラチェット3」では、FPSっぽい対戦モードが入っていて、この点でも現代的なゲームといえます。日本版では海外版と違ってオンライン対戦ができないようですが、日本の子供たちのプレイ環境を考えると、妥当な決断でしょう。FPSっぽいのは日本のユーザーを考えるとやや厳しいものの、本編のゲーム内容からの自然な派生ですし、十分楽しめるのでは。案外、子供って適応力がありますから。N64「007ゴールデンアイ」は意外と子供に遊ばれていましたしね(値崩れしていてソフトを手に入れやすかったとか、当時あまりソフトが揃ってなかったせいもあるのでしょうが)。
補足1: その他
「マリサン」のポンプによるホバーと同じように、「ラチェット」もジャンプ後のホバリングが可能になってますね。DS「スーパーマリオ64DS」も、ヨッシーのふんばりや、ルイージのバタバタにて、ジャンプ後のホバリングが実現されているようです。もはや、ジャンプした後のホバリングは3Dアクションゲーム(Platformer)のジャンプの基本になった、といってよさそうです。3Dゲームはどうしても距離感がつかみにくいので、こういうフォローは必要なんでしょうね。
補足2: Continuous LOD
LODとはLevel OfDetail(詳細度)の略で、必要におうじて物体のディテールを変更し、計算処理を軽くする技術のことです。3Dのゲームでは、ポリゴン数の多いモデル、少ないモデルを用意しておいて、物体が遠くにある時はポリゴン数の少ないモデル、物体が近くにある時はポリゴン数の多いモデルを表示することが多いです。こうすることで、より少ない描画処理で、より多くのオブジェクトを表示することが可能です。
よく用いられる方法では、2〜3段階程度、ポリゴン数の異なるモデルを用意しておきます。が、ポリゴン数の多いモデルと少ないモデルは当然形が違いますから、切り替えた時にバレやすいです。そこで、Continuous LODの登場です。単純に粗いモデルを細かいモデルに切り替えるのではなく、粗いモデルから細かいモデルに「差分」情報を追加していくことで、なめらかに形状を変化させ、ポリゴン数の変化に気づきにくくなるわけです。考え方としては以上ですが、ハードの特性、そのゲームにおける効率的なやりかたを考慮して、プログラム的な実現方法は何通りもあります。
まなざしの快楽さん なぜ知識人は2ちゃんねるにショックをうけるのか?
(関連:知識人はなぜ2ちゃんねるを嫌うのか?)
ised@glocomの倫理研第1回の議事録に
対してのこのエントリーが非常に面白いです。
倫理研第1回は、ネットにおける現状分析や総括が面白いというよりも、むしろその総括の仕方によって、参加者の側の「本音」を露呈してしまった点が面白い
と思っています。このエントリーでは、その本音を鋭く分析されています。
> 「そのうごめきには不透明さと無根拠さがつきまとうハイパーポピュリズムとでも呼ぶ
> べきもの」である2ちゃんねる的なものにどのように対峙していけばいいのか、という
> ことになるのではないでしょうか。今回の議事録からも、知識人たちに広がるこの
> ようなコントロール不可能性へのショック=「2ちゃんねるショック」とでも言うものが
> あるように感じました。
> しかし、「サイバーカスケードにいかに対応していくのか」と言うときには、むしろ
> 「「ニュー速」的なものこそが2ちゃんねるであると思える時代」が終わった今、
> 「そのうごめきには不透明さと無根拠さがつきまとうハイパーポピュリズムとでも
> 呼ぶべき」2ちゃんねるといかに対峙するかということではないでしょうか。
「2ch終わった」論者が安易に2chの1要素をさも2chの本質的機能であるかのようにレッテル貼りし、それを終わったことにすることで、自分たちが理
解できないある種不気味なものを「終わったもの」とみなして、安心感を得る。逆にいえば、そこには理解しがたいものへの恐怖があるのでしょうね。
BLOGの登場等によって、ここ最近2chから失われたのは情報源としての価値であって、意見形成の場、まったり空間、おしゃべり空間、あるいは便所の落
書きとしての価値は減じていないんですよね。むしろ本質に特化し始めたというべきでしょう。
情報源としての価値はBLOGに移行していて、企業や体制の側が隠しておきたい情報を暴露する場になりつつあります。ただ、BLOGはやはり2chあたり
に比べると、リスクは高いんですがね。例えば、PSPについて、やたらと情報が漏れていましたが、BLOGを畳んでしまったり、記事をすべて削除したり、
該当記事を削除した例がいくつもあるでしょう。まぁ有形にしろ、無形にしろ、単なる自意識にしろ、そうした事例が逆に、BLOGの信頼性にリアリティを与
えているわけですが。
関連:「まったり空間」としての2chはいまだ健在。
補足
今回の記事で「情報源」と書いたのは、ニュース的な情報を意図しています。
したがって、コメント欄でご指摘のあったような、生活情報や評判などの情報は、いまだ2chは信頼感があります。ややネガティブな方に流れやすい特性を
持っていますが、本音を書きやすい雰囲気は2chに勝る場はなかなかありませんね。
倫理研第1回: 共同討議 第1部 「2ちゃんねるの時代」の終焉をめぐってを読んで、思ったことを適当に書き流します。まとまってませんが。